こんにちは!
ぶっでぃです^^
このサイトを始めてから、早くも2カ月半が経過しました。
開始して以降、メール(2018.10.21停止中)からのお問い合わせを多くいただいています。
質問いただく方は、医学部編入を目指す受験の初心者や、
毎年受験するけれど合格できないとお悩みの受験のベテランまで、さまざまです。
そういう方々からいただく悩みの中で、一番多いのは
何から手を付けたらいいかわからないというものです。
つまり戦略ですね。
先日、
5年かけて医学部編入学試験に挑戦するも、1校も合格できないという方から、
「ぶっでぃさんの、受験戦略を詳しく教えてください」
という連絡をいただきました。
その方は、現在も大手の予備校にも通われている方ということです。
せっかくご連絡をいただきましたので、
よい機会なので、このような記事の形でまとめさせていただこうと思います。
ご連絡いただいた方、誠にありがとうございました。
さて、実は、
医学部編入試験に何年間も挑戦し続けたのに合格できないと悩む人には、
共通した課題があるのです。
それは、戦略の立て方に不十分さが目立つ、という点です。
普通に考えれば、試験に出そうな範囲を勉強し、予備校のテキストを極めれば、
当日解答できず不合格なんて考えられない・・・と思うかもしれません。
しかしながら、こうした考え方には、ある視点が欠けているのです。
それは、選択と集中です。
本来、受験は正しい戦略と方法で、努力した結果、初めて合格をつかめるものです。
医学部編入に限らず、受験では、
正しい戦略(=方向性、つまり時間配分の決定)に基づいた取捨選択をしないと、
いつまでたっても合格することはできないのです。
正直に申し上げると、予備校のテキストは学習範囲が膨大に過ぎる印象を受けます。
網羅性が高いことは素晴らしいことなのですが、
テキストに書いてあることを身に着けるには、
すべての内容をこなすよりも、学習範囲に優先順位(=時間をかける濃淡)をつけて、
この優先順位の箇所を重点的に繰り返すことのほうが大事になります。
そのためには、正しい戦略の策定が必要になってくるのです。
そうでなければ、いくら予備校のテキストをこなしていても、
あなたはいつまでたっても合格できず、
何年も受験浪人としてさまよい続けることになります。
受験生もそれに関してはよくわかっていて、
選択と集中の拠り所がほしいと心から願っています。
ですが、そういった受験生に対して、
よく医学部編入学試験に関するインターネット上の情報提供・アドバイス、
さらには予備校ですら、以下のような論調の助言が目立ちます。
「適切な受験戦略も勉強方法もは人それぞれで、最終的には色々な選択肢があるから、(僕が知る限りの選択肢は渡すけど)その中から自分で見つけ出すのが大事ですよ。自分で見つけてね。じゃっ!」
というものが目立ちます。
一見正論かつ有益に見えるこのアドバイス。
うん。微妙です^^;
この答え、相談者に対して、何の問題解決にもなっていないの、わかりますか?
受験戦略は人によって違う。まあ、そりゃそうです。
ですが、筆記試験の点数を上げるための重要事項にかける労力を最大化し、
優先順位・時間の濃淡を決めてあげる(もしくは、そのお手伝いや指標があることをお伝えする)のが本当のアドバイザーというものではないでしょうか。
検索してもわかんないから信頼のおける人に相談してみたのに、
このように返されてら、突き放されたようで悲しいですよね‥
チューターという制度を設けている予備校もありますが、
彼らは受験生の相談には乗ってくれても、
何を濃淡をつけて何時までに取組めば、だいたい○○大学合格程度の実力はつくよ、
という具体的なアドバイスはくれないのです。
実はあなたが本当に欲しているのは、こういったアドバイスなのではないでしょうか?
それを知るためにも、
まず最初は大まかな優先順位の策定 = 戦略の策定が必要です。
そしてそのための切り口・フレームワークは
あなたにとって、最も必要とすべきものものでしょう。
では、どうやったら正しい戦略を知り、方法をつかんでいけばよいのでしょうか?
・・・よくよく考えれば、「戦略を立てることは大事」なんて、誰しもそんなことは分かっていますよね。
でも、こと医学部編入に関してはどう戦略を立てていけばよいのかわからないものです。
この問題は、
高校や予備校時代に取り組んでいた一般の大学入試と違い、
受験の全体像を教えてくれる人はいないし、自分でやろうにも情報が不足している
という状況から発生しています。
調べても調べても、「自分のやり方は正しいのか?」
という疑心暗鬼に陥ってしまいがちです。
そのような精神状態のまま勉強すると、勉強の効果も上がりません。
きっと、もっとシンプルな、誰にでもわかりやすい戦略を立てることができるはずです。
そして、それはネット上の誰かでも、予備校の講師・チューターでもなく、
有機化学以外はズブの素人の状態から、半年で独力で合格した僕の役目なんだろうなあ、と思います。
今回の記事では、多少ボリューム感があるのですが、
あなたが、現時点から受験当日まで、何をいつまでにどれくらいこなせばよいか、
まずは全体像を掴もう
あなたを含め、誰しも戦略の重要性は理解しているはずですよね。
けれども、
「自分で一度は決めたはずの戦略を、最終的に矛盾なく一日の行動まで落とし込めているか?」
と問われたとき、自信を持ってYes!と答えられる人は思いのほか少ないのではないでしょうか。
たとえば、
自分は鹿児島大学と旭川医科大学のどちらかに合格したいから、
試験当日までのこれから半年間、
生命科学として「Essential細胞生物学」を理解し、「医学部編入学のための生命科学演習」をこなし、
英語として「医学部編入学のための英語演習」を進めよう!
・・という戦略を立てている場合、、、、
残念ながら高確率で不合格になります。
この戦略には、以下の問題点があります。
- 生命科学の学習を進めるうえで、Essentialと医学部編入生命科学演習を選んだ根拠がない
- 英語についても同様
- 一日に捻出できる勉強時間のうち、生命科学と英語に何時間ずつ配分するかを考えていない、もしくはなんとなく1:1で設定している
- 生命科学のインプットとアウトプットに費やす時間・労力のバランスが設定されていない
- 半年の間に、マイルストーンが設定されていない。
- 学力を測る指標が設定されていない
- そもそもなんで鹿児島と旭川なんだYO!
上記を設定しないことによる、最も致命的な問題点は、
選択と集中ができないことです。
この状態では、残念ですが何事も失敗してしまいます。
募集要項に乗っている科目や、過去問を見て、
出そうに見える所だけをこなす。
一見選択と集中をしているように見えます。
しかし、そのような戦略策定では選択集中という観点からは甘いのです。
選択と集中ができる戦略を立てるためには、
物事を全体から捉えて(最初は抽象論でよい)、
その後段階的にブレイクダウンしていけばよいのです。
そのためにも、まずは受験のみならず、
個人的な挑戦全般に当てはまる、“3ステップ”を考えていきたいと思います。
最初にこれを理解し、そのうえで戦略・戦術が、
“3ステップ”のうちのどこに位置するのかを理解してもらえれば、
戦略や戦術の意味がつかみやすくなり、
ひいては適切な戦略策定につながるものと思います。
3ステップとは、チャレンジにおける3つの段階を言います。つまり、
- できることを知る
- できる方法論を知る
- 最も効果的な行動を具体的に定め、集中して行動する
です。
ポイントは、
物事を成し遂げる過程(受験も含む)を構成要素に分解することです。
そこから、必要なタスクを分解していけば、集中すべき作業も見えてきます。
この3ステップにおいて、
1.は自分への確信、2.は戦略の策定、3.は戦術の策定と行動
に該当します。
なお、この3ステップは、
それぞれ完璧にできる人は各ステップ10%程度しかいません。
これら全てのステップを完璧にできる人は、10% x 10% x 10% = 0.1%程度です。
この割合は、全大学受験生のうちで、国立大学医学部医学科に合格する割合とほとんど一緒です。
ということは、あなたもこの3ステップを完璧する努力をしていけば、
国立大学の医学部医学科に入学できることになります。
※編入学においては倍率が20倍程度で、全受験者のうちの上位5%に入ればよく、0.1%よりハードルは低いです。そもそも医学部編入試験を目指す人の母集団は、一般入試の全体の母集団よりもかなり学力レベルが上、という問題はありますが・・・”3ステップ”をすべてこなせば合格できることに変わりはありません。
この記事の次の項では、3ステップの医学部編入試験における具体的活用法を説明し、
続いて戦略の具体的立て方も説明します。
戦術については、語ることが多くなるので、次回の記事で別途説明していきます。
全体像(3ステップ)を医学部編入にあてはめてみる
今度は、さきほどの3ステップを、具体論に落とし込んでいきます。
3ステップを医学部編入試験の言葉に直すと、次のようになります。
1.できることを知る >>知る・信じる
・合格するには学力(1次試験)と自己アピール力(2次試験)の双方で、上位5%に入れば誰でも成功することを知ること。
・そのようにして、実際に合格し入学している人がいることを知ること。
・その人たちは、やるべきことをやることで合格していることを知ること。
・ゆえに、やるべきことをやれば、自分も合格者の中に入れることを知ること。
※「1.できることを知る」とありますが、最終的な理想形は、知るだけでなく「自分はできると信じること」もできる状態になることです。もしかしたら、最初は「知る」ことはできても、「信じることはできない」状態かもしれません。しかし最初はそれでよいです。これは精神論っぽく聞こえますが、そうではありません。後の「2.方法論・戦略」と「3.行動・戦術」の各項目を熟慮決定し、かつ十分に実践することによって自分への確信レベルが高まります。なので、行動するうちに自分を信じることができるようになりますので、まずは動き出すのが大事、ということも出来ます。いずれにせよ、最初は知るところから始まり、のちのち自分への信頼が高まっていくという順番です。
2.できる方法論を知る ※今回の記事
・自分の中にある医師になるモチベーション(=勉強のモチベーション)の源泉を知る
・自分の向き/不向きを知る = 臨床医か、研究医か? 受験科目は何か? TOEIC/TOEFLを導入するか?
・上記より、集中して取り組むべき事項を決める = 志望大学を決める(>>具体的な決め方)。
(※志望大学が決めれば、方法論(≒科目選定・対策法選定)を具体化するヒントをかなり絞り込めます。)
3.最も効果的な行動を具体的に定め、集中して行動する 戦術
実際に上位5%に入る方法は、必ず存在します。
そのために、志望大学の特性(試験科目・出題レベル)にそって、下記のステップに従い、具体的な行動指針を定めます。
・合格レベルの学力に到達するまでの、5段ステップを知る
・勉強すべき範囲を見定める
・学習要素に分解する(例:単語、演習書、生命科学知識etc.)
・教科別の、成長曲線と必要時間を見極める
・Commonな問題を繰り返す(科目別方法:生命科学、物理、化学、英語)
・力試しをする(模試・併願校受験)
・以上を目標設定・マイルストーン設定に落とし込む。
・現在から試験当日までのスケジュール表を(年、月、週、日スケールで)立てる
・決められたスケジュールどおりに、日々粛々と実行する。
↓↓↓
・2次試験対策
「1.できることを知る」とは、
「自分はできることを知り、信じること」です。
これは精神論っぽく聞こえますが、そうではなく、
「2.方法論・戦略」と「3.行動・戦術」の各項目を熟慮決定し、
かつ十分に実践することによって自分への確信レベルが高まります。
そうすると、単なる妄想ではなく、
「自分は行動したのだ」という結果と実績に基づいて
「自分はできると信じることができる」のです。
このような状態では、実力はもちろんついているのですが、
精神状態が良好なので、試験当日や面接本番で高いパフォーマンスを発揮することができるようになるのです。
※2.と3.による裏打ちがない妄想状態を精神論と呼ぶのだと思います。
ですから、合格するのに大事なのは、
まず最初に、「1.自分はできる」のだという前提にとりあえず立ってみて、
「2.方法論・戦略」を決め「3.行動・戦術」を極めていくことです。
その結果が、「1.自信」にフィードバックされていく。
この記事では、「2.方法論・戦略」について、次から詳述していきます。
「3.行動・戦術」については、上記リンク先群に別途記事を用意していますので、
この記事とセットで読むようにしてください。
戦略とはズバリ○○を決めることである!
突然ですが、戦略とは、資源の配置を決めることです。
※これに対して、戦術とは、資源の有効活用方法をいいます。
資源とは、あなたの時間、そして教材等を購入するお金のことです。
「戦略を決めるということは、資源の配置を決めることと同義である」
という視点は是非覚えておくようにしましょう。
資源(=時間・お金)の配置を決めることこそが、あなたが医学部編入試験で合格するために必要な
選択と集中を行う第一歩なのです。
しかし、医学部編入試験において、資源(=時間・お金)の配置、を決めるには
どういった切り口で進めていけばよいのでしょうか?
結論から言います。
医学部編入における戦略決めとは、
「受験校を選定すること」をいいます。
しかし、なんとなく選ぶのとは違います。
受験校を選定するプロセスを極めると、
自分がこれから何に力を入れて取り組むかを決めるステップを踏むことになります。
だから、
受験校選定 = 戦略決定、という図式が成り立つのです。
いくつかの重要なパラメータを明確にして受験校を選定することが、
医学部編入試験の戦略を練るうえで最も大切なのです。
医学部編入試験の戦略策定プロセスは、以下の手順で行います:
- 自分の中にある医師になるモチベーション(=勉強モチベーション)の源泉を知る
- ①臨床医 or 研究医の選択。②、受験科目は何か、の選択。③TOEIC/TOEFLを導入するか、の選択
- 1.および2.に適合した志望大学を(複数)決める。
以下に、戦略策定ステップを具体的に進めていきましょう。
1.自分の中にある医師になるモチベーションと、勉強のモチベーションの源泉を知る
あなたは、なぜ医師になりたかったのでしょうか?
この理由付けを、あなたの中で明確にしておいてください。
なぜなら、これがこれからのあなたの戦略策定、受験勉強、志望動機書の作成、面接対策・・・
全てに影響を及ぼすからです。
また、これに基づいた未来を鮮明に描けるかどうかで、
勉強へのモチベーションも全然変わってきます。
ぜひ、この点は、ご自身の中で納得いくまで、
妥協せず繰り返し問い続けてほしいと思います。
考えるべきフォーマットは以下のようになります。
- なぜ今の専攻を辞して医学・医療を志すか
- なぜ医師である必要があるか (つまり他の医療職や生物系・医学系研究職でなく、医師か)
- 医学・医療の発展に、どのような寄与をしていくか (より具体的な寄与)
- なぜ〇〇大学か
・・なんか、志望動機書っぽいフォーマットじゃないですか?
そう、受験戦略を立てるうえで最も大切なのは、
志望大学を決める前に志望動機書を作ってしまうことです!
こちらをご参考いただいたうえで、是非あなただけの志望動機を練ってください!
2.自分の向き/不向きを知る
1.で決めたことを、
より出願、試験内容、および面接オリエンテッドな項目に絞って決めていきます。
決めるべき項目は次の①~③になります。
-
①臨床医 or 研究医、の選択。
これを決めることの意義は、
- 面接に臨むうえでの基本戦略となる
- 研究者養成型or良医育成型、どちらの大学に出願すべきかを明確にすること
- キャリアパスが明確になることで、勉強の目的意識がはっきりする(=モチベーション維持効果)
の3点です。
医師の場合、国家試験に合格した後、
職業の選択肢は、実にさまざまです。
たとえば、一例を挙げるだけでもこれだけ沢山の選択肢があります。
一方、医学部編入試験を実施している大学は、
アドミッションポリシーとして研究者養成か、良医育成型か、に2分されます。
また、医学部編入試験の面接の場では、
臨床医か研究医か、という切り口は分かりやすくてよいですね。
面接官の先生も、あなたに対して、どちら寄りの志望動機を述べてくれるのかな?
という思いで聞いてくれると思います。
あなたの志望動機から考えて、どちらに近いかは、よく考えておきましょう。
もちろん、あなたが進もうとしている道が、
臨床医もしくは研究医という枠に収まらず、
具体的なキャリアパスを他人にしっかりとプレゼンテーションできるなら、
面接の場で説明する志望動機として、
臨床医・研究医という枠にこだわる必要はありません。
面接で大切なのは、
あなたが医学部に志望する動機を、面接官の先生にわかりやすくお伝えできることです。
その場合は、あくまで、あなたの志望大学を適切に選定するために、
臨床医 or 研究医 のどちらに属すか、考えておいていただければ思います。
-
②受験科目は何か、の選択。
医学部編入試験では、大学ごとに受験生に課す科目が異なります。
受験科目については、こちらの記事に詳しく書いたのでご参考ください。
医学部編入試験での受験科目の知識を得たうえで、
あなたがどの受験科目を受けるかについては、
「これまでの自分の専門分野を生かせるかどうか?」
という視点が一つの考え方になってきます。
確かに、一つでも自信のある科目があることは、
得点源となる科目があるという意味で非常に心強いものです。
僕も、化学がそのような科目でした。
ですから、僕は最初から、
化学を受験科目として含めると決めていました。
一方、僕は受験勉強開始時点(2017年1月)で、
有機化学以外は素人という状況でした。
他の科目はほとんど勉強したことがなかったのです。
しかしながら、その状態から予備校に通わず半年で合格しています。
この経験から思うのは、物理も化学も英語も生命科学も、
医学部編入学試験に合格するレベルの基礎学識を習得する限りでは
学力が確実に短時間で向上する方法が存在する
ということです。
ですので、もしかしたら現在の学力や過去の経歴から、
「勉強したことがない」という理由で受験科目から外してしまうのは非常にもったいない
のかもしれませんね。
※上にすでに書いたように「勉強したことのある科目」を含めることは大いにアリです!
今まで勉強をしたこともない科目を勉強するのは、一見高いハードルのように思われるかもしれませんが、
必ずしもそうであるとは言い切れないと僕は思います。
このことについては、別記事にまとめてありますので、サク読みしておいてください^^
ここで紹介したの記事では、
「文系だからといって、物理や化学の受験を避ける必要はまったくない」
というメッセージを
論理的に、かつ根拠を交えてお伝えしています。
◆◆ 【コラム】2科目型はレッドオーシャン!? ◆◆
Twitterで、6月22日に以下のようなツイートをしました。
医学部編入をビジネスにしている某K予備校は、2科目型(生命科学+英語)の実績多数。文系も2科目型だと入りやすいよ、と煽る。その結果、校内倍率5~7倍(実質3倍ほど)になっている。2科目型はレッドオーシャンだよ。
— ぶっでぃ (@buddhi_buddhi) 2018年6月22日
ここに書いてある通り、
2科目型は、一見入試突破のハードルが4科目型よりも低く見えますが、
受験者が多く集まるので、倍率も受験者のレベルも高くなり、
レッドオーシャンになります。
大手予備校が普及したことにより、
予備校が得意とする生命科学において受験者数&レベルのインフレが起こっています。
つまり、もはや予備校に行くだけでは、医学部編入試験で合格する担保にはならないんですね。
そのような状況だからこそ、過去に勉強した経験がある・ないに関わらず、
4科目型を選択した方が、合格しやすくなっていると、僕は考えています。
-
③受験勉強にTOEIC/TOEFLを導入するか、の選択
出願要件にTOEIC・TOEFLスコアシートの提出、
もしくは最低点取得済みであることを求める大学が、相当数あります。
TOEIC740、TOEFL iBT 81以上を取得したスコアシートがあれば、
TOEIC・TOEFL必須の大学に出願することにためらう必要はないでしょう。
これ以下のスコアの場合、
あなたの受験勉強にTOEIC/TOEFLを導入するかについては、
様々な意見があると思います。
ですが、僕はあなたにTOEIC/TOEFLを導入することをお勧めしたいと思います。
理由は、3つあります。
- TOEIC/TOEFLのスコア向上によって受験校の幅が広がるから※
- TOEIC/TOEFLスコアが現状低い人であればこそ、TOEIC/TOEFLスコア向上のための勉強は英語力の底上げに結び付くから(いかなる英語試験に対しても得点力が向上する)
- TOEIC/TOEFLスコアを高めるための教材も勉強法も確立されており、スコアアップを図りやすいから
※しかも、TOEIC/TOEFLを導入している大学は倍率が低い傾向にあるため、鹿児島大学や浜松医科大学のように受験者が殺到する2科目型大学よりも合格可能性が高くなります。
以上、TOEIC/TOEFLスコアを高めることは、
現状のスコアにかかわらずメリットばかりであることを書きました。
僕は、あなたの受験勉強にTOEIC/TOEFLを導入することを、強くお勧めします。
まあ、とはいっても、別に導入する・しない、は個人ごとの自由なのですが・・。
仮に導入しなかった場合、どうなるということをちょっと考えてみましょう。
高得点者の場合(受験校の選択によっては)英語の勉強をしなくてよいという
メリットを自らやすやすと捨てることになります。
これはわかりやすいですね。
※ちなみにTOEIC800ホルダーが900にしようという努力はいらないです。600~700台ですら当初合格しますから。800あればもう十分ですから、他のことをしましょう。
低得点者の場合、みなさん、基本的な英語理解力が軒並み低いです。
僕がそうだったのでよくわかります^^;
この場合、TOEIC/TOEFLの対策をしないことで、
一時の時間確保にはなっても、筆記の英語で間違いなく点は取れません。
編入学試験での得点力の問題というより、そもそもの英語力の問題です。結構致命的です。
これでは、何かの奇跡が起きて医学部編入学試験に合格したとしても、早晩行き詰ってしまいます。
やっぱりデメリットばかりです。これはとてももったいないです。
かりにあなたがTOEIC/TOEFLを導入した場合、
やるべきことは高得点者・低得点者ともにシンプルですから、とても楽になりますよね。
別の記事で議論していきますので、あわせご覧ください^^
3.以上書いたことに適合した志望大学を(複数)決める。
これまで決めてきたことは、
1.自分の中にある医師になるモチベーションと、勉強のモチベーションの源泉を知る
2.自分の向き/不向きを知る
①臨床医 or 研究医、の選択。
②受験科目は何か、の選択。
③受験勉強にTOEIC/TOEFLを導入するか、の選択
でした。
あとは、この記事であなたが決めてきたことに対して、
それに適合する大学を、あなた自身で決めるだけです。
現状の学力や、学歴、分野など、
まったく考慮する必要はありません。
学力が現時点で十分な人などいないし、
そのためにこれから勉強していくのですから^^
これについての詳しい話や、実際に受験大学を決める方法については、
別記事にまとめてあります。
注意点として、志望校は必ず複数を選んでください。
そして、その中で1校くらいは、
自分にはちょっと無理なんじゃないか
と思ってしまうくらいのレベルの大学を選んでください。
理由は、そのレベルの大学を志望することで、
あなたの学力レベルが引き上げられることです。
この記事でこれまで述べてきた方法で志望大学を選ぶと、
志望大学間で、試験問題の傾向が重複するという現象が起こります。
※あなたが重点を置くべき項目を決めてきたわけで、それに基づいて志望校を選んだのですから、当然といえば当然ですよね
※だから、出願校が複数だからと言って、対策も複数行わなければいけないということはありません。
そうなると、最初は無理じゃないか!?と思えるようなレベルの大学に、
なんとか合格できるよう努力していくと、
その1校への対策を究めれば、全ての大学に対する対策を行っていることと同じになります。
この状態にまであなた自身を引き上げることができれば、
仮にすべての大学への合格は無理だったとしても、
必ず1校はあなたに合格通知をくれる大学が現れます。
目的を高く持つことで、
結果としてあなたはどこかの大学1つには必ず入れるようになります。
実は併願できることの最も大きなメリットは、
理想に向かって実力をつけることで、
もともと合格妥当ラインだった大学を、合格確実ラインに引き上げることです。
このことに気付いている人はほとんどいません。
医学部編入試験では、日程と経済力が許す限り併願ができます。
そのメリットを最大限生かそうと思ったら、
多少なりとも無理しなければ入れないようなレベルの大学を1つは選ぶべきです。
医学部を編入するまでに、重点的に取り組むべき方向性がかなり見えてきましたね!
「戦略の決定」まとめ
この記事では、
あなたが医学部を編入するまでに、
重点的に取り組むべき事項を決めました。
決めるべきことは、以下のことでした。
1.自分の中にある医師になるモチベーション(=勉強のモチベーション)の源泉を知る
~なぜあなたは、医師・医学部を目指すか~
2.自分の向き/不向きを知る
①臨床医 or 研究医、の選択。
②受験科目は何か、の選択。
③受験勉強にTOEIC/TOEFLを導入するか、の選択
3.以上書いたことに適合した志望大学を(複数)決める。
~1校でいいから、多少無理してでも入学したい大学を選ぶ~
どうでしょうか??
受験を始めるうえで、何をすべきなのか?そして、何をすべきではないのか?
あなたの中ではっきりしたのではないかと思います。
これが、戦略を立てる(=時間資源の配置を決める)ということの意味です。
これらをもとにして、次回以降、
引き続き、勉強計画および具体的な勉強方法という、戦術的な部分を決めていきます。
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コメント
コメント一覧 (13件)
[…] 戦略の記事でも書いたとおり、あなたには、 […]
[…] 医学部編入試験に合格するために必要な学力完成像を思い描き、その完成に向けた戦略(志望大学選定)戦術(教材選定)が立てられ、 […]
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[…] そのために、医学部編入の受験勉強の全体像のなかで、 […]
[…] 噛み砕いて言うと、「物事を行う」とは、「目標をなしとげる」(=志望大学に合格する)ことです。 […]
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