【医学部編入学】年齢ごとの有利不利はある?

こんにちは!

ぶっでぃです^^

今日もあなたの質問に答えていきますね!

今回は医学部編入学における志願者の年齢について書いていきます。

目次

結論からいうと

結論 :

年齢ごとの有利不利はないものとして考える

です。

ただし、

年齢が高いほど、相応の能力と実績を求められる

ことは考えられますので、

とくに30歳以降の方はしっかり自分をアピールするストーリーとロジック

固めておく必要はありそうです。

理由

年齢ごとの有利不利はないものとして考える理由は、3つあります。

証拠がない ~噂はあくまで噂~

たしかに、医学部編入学に限らず、

医学部入試は全体的に受験者の年齢層が高めである一方で、

浪人や比較的高年齢層に対して厳しい大学があるというも聞きます。

医師の養成には相応のコストがつきものなので(特に国立大は国の税金が使われる)、

現役の期間が長い若者の方が、国にとってはより投資回収効果が高いと思われることから、

このような噂は一定の現実性があるように見えます。

噂を挙げるとキリがありませんが、例を挙げると

(一般入試で)55歳の主婦が群馬大学医学部を受験。開示された得点を見ると合格平均点より10点上だったにも関わらず、不合格【事実】

(編入試験で)西日本のとある大学では、合格者は20代ばかり【噂】

(編入試験で)東北地方のとある大学では、毎年の合格者には20代の女性が【噂】

以上、不合格事実からアテのない噂まで様々ですが、

いずれにせよ年齢を根拠に不合格にしたという明確な証拠は、

今のところ認められていません

※一番上の一般入試の例については、不合格であったこと自体は事実であり、年齢を根拠に不合格にしたのは機会の不平等であるということで訴訟にもなりましたが、結局「年齢を根拠に」を立証できず、原告側が敗訴しています。

つまり、大学側が「明確に年齢を根拠に不合格にした」ことを明言しない限り、

その事実はこの世に存在しないのと同じです。

また、噂に現実性を持たせてしまっている

「医師養成の投資回収効果を最大限にするために若年を合格させる」

という話にしても、もしそれが本当なら

そもそも編入試験などする意味がなくなってしまいます

有るか無いかも分からないものに思いをはせることを、

迷信といいます。

医師は何を信じて行動する職業でしょうか。

エビデンスでしょうか?それとも迷信でしょうか?

今一度冷静に立ち返ればよくわかることだと思います。

とある予備校のガイダンスで、医学部編入試験で「比較的年齢に寛容な大学は~~」という説明が見受けられました。年齢に寛容かどうか、直接大学に確認したというのでしょうか。受験生同士の噂ならまだしも、そのような根拠のないジャンク情報を予備校の情報として流すのは、どういったことなのでしょう。

その問題は解決せんでええ

あなたの目的は、合格することです。

ところが、年齢の問題を気にしたところで、

あなたの合格に寄与しません

つまり、その問題(年齢)は解決せんでええ、ということです。

捉え方次第で、各年代それぞれに強みがある

僕が最も強調したいのはこの点です。

これについては、次の項で詳しくお伝えしていきます。

年齢別の捉え方 ~受験時と医師になった後の強み~

20代

僕がお会いする医学部編入学生は、結構20代の人が多いです。

ある予備校のガイダンスによれば、その予備校からの合格者の平均年齢は28歳だそうです。

彼らとは飲みに行くことも多いのですが、

やはり考え方も行動力も若々しいなと感じてしまいます。

(僕も、もう30を過ぎたおじさんだということでしょうか^^;)

それは悪い意味ではなくて、やはり20代のうちに医学に転向することは、

それだけで大きなメリットがあるということなんだろうな、と感じています。

以下に僕が思う、20代で医学部編入すらメリットを書いていきますね。

メリットの1つ目は、記憶力がよいということです。

記憶力とは、情報の格納と引き出し、両方をできる状態を指します。

ですので、記憶力が高いかどうかというのは、単純な海馬のニューロンの数というよりは、

いかに情報が引き出しやすい状態になっているかということです。

年齢を重ねるに従い、だんだんと脳にインプットされる情報は蓄積し、

脳内では、複雑な情報が絡み合っている状態になります。

そのため、適切な情報を引き出せるようになるまでには、多くの情報整理を脳内で行う必要があります。

若いということは、その複雑な絡み合いを整理するプロセスを簡略化できる確率が高いわけですから、

それだけ記憶力がよい確率も高くなると思われるのです。

メリットの2つ目は、決断を早くすることによる、

医師としてのトータル経験の多さです。

これは、医師としての現役時間の長さ、以上の意味を持ちます。

医学部編入する人は誰しも

「一度専門分野を修める → 医学を修める」

という、専門分野の変更という経験をしますが、

20代で医学への転入を決断したということは、

ほかの年代よりも上記経験をするのが早いということですから、

その後の経験の絶対量は、30代以降よりも多いということになります。

30代以降は、医学部編入が「転向」が(人によりますが)ラストチャンスかもしれません。

しかし、20代に転向していれば、

もし仮にほかの道にさらに転向することになったとしても、

さらにワンチャンス作り出すことが可能かもしれません。

現代は、様々なライセンス、ディグリー(学位)、もしくは経験を組み合わせて独自の価値を作り出すことも可能です。

(例:歯科医師免許+医師免許=口腔外科医、弁護士資格+医師免許=医療問題専門の弁護士 など)

そのようなチャンスは、若いうちに「転向の決断」をした人の特権であると僕は思います。

メリットの3つ目は、若干僕の主観が入っているのですが、

面接の場における、戦略の幅が広いだろうということです。

これは、20代の方が面接が通りやすいということではなく、

30代や40代のように

実績だけでハナからはじかれてしまうような評価を比較的されにくいであろうことと、

明確なキャリアパスを描かなくとも(描いた方がよいことはよいですが)、

まだ可能性・模索していきます系の話が通りやすいであろう、という意味です。

30代や40代だと、

自分の実績に基づいて将来のキャリアパスを明確に描けなければ、まず不合格になります。

しかし、20代であれば、

まだ、「実際入学して学んでみないことにはわからないものね」と言ってもらえそうな雰囲気はあります。

※この点に関しては僕の主観が入っており、保証できるものではありませんので、面接戦略を策定する場合はご自身の責任においてお願いします。
※繰り返しますが、これをもって20代の受験生が合格しやすいと言っているわけではありませんので、その点もご留意のほどお願いします。

40歳以降

唐突ですが、あなたは今何歳でしょうか?

医学部編入について特に多い質問の一つが、「年齢」に関するものです。

「自分はもう40代なのですが、医学部編入はできるでしょうか」
「40代ですが、講義についていけるかどうか不安です」
「50歳近くで受験を考えているのですが、これくらいの年でも成功している人っているでしょうか?」

こんな質問をたくさん耳にします。

やはり医学部編入を含め、受験とは若い人のためのもの、という意識があるのかもしれません。

実は案外、医学部編入学の世界では40代も成功者が一定数いるのです。

ある予備校のガイダンス資料を見ると、受験年によりますが全合格者中1~3%は40歳代でした。

これは40歳代の人が合格にくいという意味ではないです。

受験会場に一度でも足を運んだことのある人は分かるかもしれませんが、

40歳代以上はそもそも受験者数が少ないのです。

全体の3~4%もいればよい方でしょうか。

一方で、合格者全体に対して40歳代以上の方は1~3%を占めているわけですから、

医学部編入学試験の延べ倍率が20倍程度であることを考えると、

割の悪い勝負ではないと思うのです。

確かに数年おきに受験・試験を繰り返してきた20代の若者に比べると、

学びなおしには時間がかかるかもしれません。

しかし中高年(すみません)には中高年ならではの、

編入学試験を受験するうえで有利なポイントというのがあります。

それを生かすことができれば、たとえあなたが40歳を超えていようが、

医学部編入学試験に合格することは難しいことではありません。

(現に、合格者は存在するわけですから)

  • 40歳代が若者より有利な部分その1、「知識や人生経験が豊富」

医学部編入学試験に合格するには、

どの大学も必ず実施する面接試験をパスする必要がありました。

この面接試験に関して、本当なら、

若い人より40歳代以上の方が圧倒的に有利になるはずなのです。

だってそうですよね?

あなたがこれまで積み上げてきた知識・経験は、

たかだか20年やそこらしか生きていない、

下手すると社会にすら出ていない子供のような若者たちに、

本当に及ばないものでしょうか?

面接の場において、本当に彼ら以下のアピールしかできないのでしょうか?

・・・そんなことはないはずです。

どう考えても、ある程度人生経験を積んでいる人の方が、

経験に裏打ちされた説得力のある自己アピール魅力のあるキャリアパスを提示できます。

確かに20代の項に書いたようなメリットはすべて、

すでにない状況ではあります。それは現実でしょう。

しかし、記憶力の壁は方法を工夫すれば乗り越えられます。

人生の残り時間だって、今は人生100年時代と言われてきているではありませんか。

そして純粋な自己アピール力、提案力では、絶対に若者には劣りません。

彼らを上回る部分が多々あるはずです。

これまでに仕事などで身に着けた専門知識などがあるのであれば、

それを生かすこともできるでしょう。

あなたの取り組み方方法論捉え方さえ解決すれば、

医学部編入学で若い人たちと対等、

あるいはそれ以上の戦いを演じることができるというのは

想像に難くないと思います。

  • 40歳代が若者より有利な部分その2、「同じ中高年の気持ちがわかる」

これも重要なポイントです。

よくよく思い出してほしいのですが、医学部編入学において

面接試験を行うのは誰でしょうか?

だいたいは医学部に所属する教授ですよね?

そして、教授の年齢はだいたい40~60歳程度の中高年です。

こうした中高年の心をつかみやすいのは、やはり同じ中高年なのです。

面接において、心をつかむ必要があるのか?

そんな疑問も浮かんだかもしれません。

もっともです。

ですが、ここではあえてはっきりとYesとお答えします。

若者は基本的に、若者が共感する自己アピールしかできません。

教授からすると、かつて自分が通ってきた道には見えても、

教授が現時点の目線で共感する話をすることはまれでしょう。

中高年の方の暮らしがどのようなものであり、何を望み、何を望んでいるかなど、

リアリティをもって想像することができないからです(僕も難しいです)

ですから、受験者が若者の場合、基本的に教授は「評価者」という視点を崩すことはありません

しかし、医学部編入では医師への就職面接という性質も持ち合わせているので、

人の気持ちを理解することは、面接で受験者の資質を見るうえで

最重要のチェックポイントとなります。

そして、忘れてはならないことですが、患者さんの多くは中高年以降の方であり、

教授自身も中高年ということで、患者さん、その家族と、自身の姿を重ねていることがよくあるのです。

あなた自身が中高年であれば、

比較的同じ世代の悩み、不安、問題意識は想像しやすいし、

実際に中高年の知り合いも多いでしょうから、

彼らの共感を引き付けることは難しくないはずです。

彼らや彼らにとって大切な人たちの気持ちを理解し、

共感できるようなプレゼンテーションができれば、

教授はもはや、あなたの「評価者」ではなく、

面接という場での最大の理解者になってくれるはずです。

特に、志望動機の説明や、どのようなキャリアパスを通っていくかを説明する場合は、

この点を重点的になぞって説明すると非常に好印象でしょう。

教授からしても、自分や患者さんの子供のような年齢の人が述べる志望動機よりは、

ある程度年齢を重ねた人の志望動機の方が、より患者目線に立っていると感じる人も多いでしょう。

※注:もちろん、プレゼンテーションそのものは論理的に矛盾がなく、筋の通ったものでなくてはなりません。また知識不足や、表現として稚拙な動機に見えるものもダメです。その点は大前提であることはご留意お願いいたします。

以上の2つの強みに目を向けることができるかどうか?

これが医学部編入において中高年が成功できるかどうかの分かれ目かもしれません。

年齢を重ねているということは必ずしも不利に働くことばかりではないのです。

30代

僕はもう3年も前に、30歳の誕生日を迎えてしまっています。

もはや若者と言えない年になってしまったのはややショックですが、

僕の周囲の人たちが口をそろえて言うのは、

30代・40代が人生の中で最も充実しているとのことなので、

素直にポジティブに今後の人生も楽しもうと思います。

・・・と、僕の話はいいんですが、

ここを見てくださっているあなたも、もしかしたら30代かもしれませんね。

医学部編入という観点からいうと、上記両極端なパターン(20代or40歳以上)の中間に位置します。

どっちともつかない感じですが、言い方を変えると、どちらのメリットもあると捉えるとよいでしょう。

つまり、

  1. 人生100年時代において、まだまだチャンスは多くあるということ、
  2. しかしながら、コモンセンスとして30代は人生の道筋をすでに決める年代であるので、志望動機とキャリアパスは具体的かつ明確に固めておく必要があること、
  3. 自分は30代であっても知り合いの伝手などで40歳代以上の生活についてヒアリングしておき、彼らの生活にあなたの方から理解を示し、教授から共感してもらえるようなプレゼンテーションを行えば面接が有利に働くであろう、

ということです。

30代特有の特徴を挙げるとすれば、家族を持ち始める人が増えるということです。

僕も30歳を超えてから結婚した身です。子どもがいる方もいるでしょう。

そういった状況で、夫・妻・親として他者に抱く責任感は、

確実に自分という人間のポテンシャルを開花させてくれます。

そういった、まさに人生において脂ののった時期に、

医学部編入試験という勝負に臨めるのは、非常にラッキーなことかもしれませんね。


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