医学部に編入するために準備すべきもの

こんにちは!

ぶっでぃです^^

医学部編入は、一般の大学入試とは異なった手順に沿って入学しなければいけません。

ここでは、必要な手続き手順準備を、

順を追って説明していきますね!

目次

前提

受験資格

医学部編入をするための資格要件は大学によりますが、

ほとんどの大学では、以下の用件を満たしていれば誰でも出願できます

  • 4年制または6年制の大学を卒業し、学士の学位を取得していること
  • 医学部医学科を卒業、または在学中でないこと

手順(受験から合格、入学まで)

医学部に編入するまでには、

以下の手順で進んでいきます:

  1. 募集要項の取得(郵送での請求)
  2. 出願書類の準備と提出(入学願書・志望理由書・推薦書・卒業(見込)証明書・成績証明書・検定料・写真票・受験票・TOEIC/TOEFLスコアシート)
  3. 書類選考を通過 ※一部大学のみ
  4. 学力選考を通過
  5. 面接・小論文選考を通過
  6. 入学手続き(入学料納付)
  7. 入学(オリエンテーションなどある場合も)

情報収集と志望大学選定

まずは、

  1. 大学ごとの情報を集め
  2. 自分に適合する(科目適合、分野ごとの強み、各)大学を複数列挙し、これを志望校として

・・・ところからスタートします。

受験戦略や勉強方法についてはのちほど^^

大学ごとの情報

大学ごとに異なる情報をチェックしておきます。

以下の項目をチェックしておけば間違いないでしょう。

  1. 試験日・出願日 ※最重要
  2. 受験科目 ※重要
  3. 編入学年次 ※そこそこ重要
  4. TOEFL/TOEICスコアシート要否
  5. 推薦書要否
  6. 志望理由書要否
  7. キャンパスの立地とアクセス

以上の情報は、KALS2chまとめサイトにありますので、そちらを参照されるのがよいと思います。

それとは別に、僕なりの視点で大学ごとの特性をまとめた記事を

こちらにまとめているので、ぜひご覧ください^^

志望大学選定

志望大学の選定方法については、3つの観点があります。

合格可能性、②大学の強み&自分の進む道、③大学の格

詳しくは、コチラの記事を参照してください^^

受験までの準備物

この項では、募集要項の請求と、出願書類の準備について、個別に見ていきます。

  • 募集要項

Googleの検索画面で、「大学名 医学部編入」と入力したら、

たいがいはその大学の医学部編入学の入試情報が掲載されたホームページに飛ぶことができます。

そこで、募集要項の請求方法も記載されているのが通常ですので、

手順に従って請求してください。

なお、募集要項は必ず紙の実物を請求するようにしてください。

たしかに、ほとんどの大学ではインターネット上でpdf版の募集要項を公表してはいますが、

pdf版のほとんどが抜粋版(受験日程や科目のみが掲載されている)です。

実際の出願に必要な様式は、紙の様式に添付されている場合がほとんどです。

例1)大阪大学

募集要項の請求方法
※平成31年度学士編入学試験募集要項は平成30年5月2日配布開始です。
希望する方は、送付用封筒の表に『平成31年度医学部医学科学士編入学試験募集要項請求』と朱書きし、返信用封筒(角型2号,送料分切手205円,受取人住所、氏名を明記したもの)を、大阪大学医学部教務室学生支援係あて(〒565-0871大阪府吹田市山田丘2-2)に、お送りください。

例2)北海道大学

学士編入学試験 学生募集要項並びに過去の入試問題についてご請求方法など
本学部医学科学士編入学試験の過去の入試問題については、平成30年度・平成29年度・平成28年度の過去3年分の入試問題を公表しております。学士編入学学生募集要項並びに過去の入試問題の入手希望者は、以下のいずれかの方法により請求してください。
(ア)本学部ホームページから直接請求する方法
(イ)インターネット(パソコン・スマートフォン・携帯電話)または自動音声応答電話で請求する方法
(ウ)医学部医学科教務担当宛に郵送により請求する方法

例3)富山大学

資料請求 (学生募集要項・学部案内・入試問題)
返信用封筒(角形2号24×33㎝)に宛先を明記し,切手(返信用切手料金表を参照)を貼り,本キャンパスへ送付してください。本キャンパス宛封筒には、希望する学部学科・資料名を「医学部,○○学科編入学・○○請求」と朱書きで記入し、請求してください。 なお,返信用封筒は小さく折りたたまれてもかまいません。
請求先  〒930-0194 富山県富山市杉谷2630
富山大学杉谷キャンパス 入試担当 TEL 076-434-7138
  • 入学願書

入学願書の様式は大学によりさまざまですが、

  • 個人情報(名前、住所
  • 履歴(学歴、職歴、賞罰

はどの大学でも記入することになるでしょう。

言うまでもないことですが、正直かつ漏れなく書きましょう。

書類選考がある大学(岡山大学、金沢大学など)ではここに記載された内容が考慮されます。

年齢、学歴、職歴、研究歴、あと後述の志望理由書の内容などがみられるでしょう。

また日本学術振興会特別研究員に採択されていた人は、

職歴欄に記入できるのでそれも書きましょう。

なお、変わったところとしては併願校を書くような大学もあったりします(富山大学など)
※いちおう、合否には関係ない、とのことです。じっさい、大阪大学、北海道大学、香川大学と正直に記載して合格したので、関係はないのでしょう

  • 志望理由書

志望理由書は、面接本番で志望動機を述べる際の原稿を書くつもりで書きましょう。

というのも、学力選考を通過した後、

面接選考の際に面接官がこの原稿に目を通している可能性が高いからです。

また、書類選考がある大学では、言うまでもなくここで書いてある内容が選考対象となってくるので、

しっかりと記入しましょう。

志望理由書の書き方については、>>コチラの記事に詳しくまとめています。

  • 推薦書

医学部編入試験では、

推薦書を要求する大学が、半数近くあります。

推薦書は、大学時代に所属していた研究室(理系)ゼミ(文系)

指導教官(講座責任者である教授や、直接指導していた准教授・助教など)に書いてもらうのが一般的です。

職場の直属の上司である場合も多いです。

それ以外の人からいただく、となると推薦書としての条件を満たすか微妙になってきます。

推薦書は出願者をよく知っていて、かつ客観性をもって評価する立場にある人に書かれることが求められるからです。

中には神戸大学のように、推薦書を提出することができる(任意)としている大学もありますが、

たとえ大学側が任意と言っていても必ず提出するようにしましょう。

僕の知り合いで神戸大学の医学部編入試験に合格した人がいますが、

合格者はすべて推薦書を提出していたようです。
(推薦書を提出せずに合格した例がないということ)

推薦書を提出させることによって、出願のハードルが上がります。

このことによって、出願者の「本気度を見る」というのが大学側の狙いのようです。
(出来が悪い受験生が殺到しても対応する側の労力が増えるだけですので・・)

また、推薦書の提出を求めるのは、良医育成型の大学ばかりです。

このことから推薦書の提出を求める理由を考えると、

推薦書を提出できる時点で、

ある程度「安心な人物」であることを保証できるという側面もあるのでしょう。

推薦書の用意の仕方については、こちらの記事に詳細にまとめました!

  • 卒業(見込)証明書、成績証明書

あなたが卒業した(もしくは在学中)大学の、

  • 卒業(見込み)証明書
  • 成績証明書

を、その大学の事務に請求します。

基本的に請求と発行は無料です。

なお、僕がそうだったのですが、

大学院(修士・博士)を終了している場合、大学院の分も必要です。

また、高等専門学校卒業の場合、

高専4・5年生の成績が大学1・2年生に相当するため、高専の分も必要になります。
(当初高専は含めずに出願したのですが、出願先の大学から指摘され、急遽請求して追加で送付しました)

請求する数ですが、あらかじめ併願する校数を決めておき、

(請求数)≧(併願校数) となるようにいちどに請求します。

自分も対応してくれる事務方も手数が多くなるので一度に請求すべきです。

1月か2月の年初に請求しておくといいでしょう。

請求に当たっては、所定の様式が用意されていると思いますので、

事務に直接取りに行くかインターネット上で取得して、

必要事項を記入して直接もしくは郵送で提出します。

郵送の場合は、返信用封筒も忘れないようにしてください。

卒業証明書と成績証明書を合わせて、1部だけなら最小額の82円でよいですが、
※82円は、ちょうどA4紙2枚分の料金

複数部請求する場合は料金が上がってくるので注意しましょう。

こちらのサイトを参考にしてみるとよいでしょう。

また、直接その大学に料金を電話で聞いてみるのも手かもしれません。

参考)僕の場合

併願校が4校だったので、卒業証明書・成績証明書をそれぞれ4部請求しました。

郵送代は、205円でした。

  • 検定料

国立大学は一律で30,000円です。

私立大学は60,000円程度であることが多いです。

出願期間が始まる前に、所定の金融機関に振込用紙を持っていき、

所定の料金を支払ってください。

振込用紙は複数枚に分かれるようになっており、

金融機関控えと振込先控えは切り離され、一番小さなペライチだけ手元に帰ってきます。

この、小さなペライチを必ず取っておくようにしてください。

出願時に検定料振込をした証拠として、どの大学でも必要になるからです。

ちなみに、検定料の振込にあたっては、必ず銀行窓口で行います。

また、なぜかゆうちょ銀行では取り扱いできない場合が多いです。

取り扱い金融機関は必ず確認しておきましょう。

  • 写真票・受験票

履歴書用の40mm x 30mm サイズの写真を撮影しておきます。

所定の用紙に張り付けましょう。

なお、就活と違って一般の自動写真撮影機で十分です。

  • TOEFL/TOEICスコアシート

TOEFL/TOEICのスコアシートを求める大学は、

どの大学でも、出願日より2年以内のスコアを求めます。

出願資格に適合したスコアシート(受験日および規定以上のスコア)がある人はよいですが、

もし手元にスコアシートがない場合は、

出願日より逆算して受験計画・勉強計画を立てましょう。

なお、スコアシートは原本を提出する必要があります。

大学によって、スコアシートを返してくれるところと返してくれないところがあります

もしあなたの併願校で、TOEFL/TOEICスコアシートを要求する大学が複数ある場合、

必要数のスコアシートをあらかじめ請求しておくようにしましょう。

TOEFL iBTなら20米ドル/件TOEICなら500円/件で請求できます。

受験戦略と勉強法 ~学力試験突破のために~

医学部編入学試験に合格するためには、以下のステップがあります。

  1. 情報収集が万全で、傾向分析と戦略が整理できている
  2. 合格に必要な学習事項の整理ができている・具体的勉強計画を立てている
  3. 知識・解法のインプットができている
  4. 答案記述のアウトプットができる
  5. 本番形式の準備(時間配分・解答ペース)ができている

ここで大事になってくるのは、

①適切な志望大学選定と、②勉強範囲の絞り込みと、③反復です。

これについては、このホームページ上の

勉強法と受験戦略」(6月中旬更新予定)および「講義」(7月上旬更新予定)

に随時掲載していきます!

読書と想定と練習 ~面接・小論文試験突破のために~

面接・小論文対策については、

  1. 【小論文・面接共通】読書の重要性
  2. 【面接】質問を想定する
  3. 【面接】練習する ~平常心と正常心を養う~

・・・の3つに要素分解できるでしょう。

  • 【小論文対策】常日頃からの読書の重要性

※注目: 小論文対策については、>>コチラの記事で詳しくまとめています。

小論文(ときとして面接)では、

医学に絡めた社会的問題(Issue)について考えを述べさせられます。

限られた時間内で考えをまとめ、人に説明できるように言葉で自分の意見を述べるには、

日常的にさまざまな意見に触れておく必要があります。

そのために、医学・医療に関連した社会的問題

もしくは医学・医療そのものの問題を扱った書籍を、日常的に読書しておくことを強くお勧めします。

たとえば、以下のような書籍です

よみもの 備考
医と人間 現代の医学の進捗、社会問題を把握するのに好適。今年の小論文の問題はこの本を読んでおくことで対応できました。
医の未来 同上
医師の感情 ~平静の心がゆれるとき~ これを読むと、医療問題を医師の感情・人格という側面から切り込めるようになります。ちなみに富山大受験のとき、本書を読んだことが大変役に立ちました。また、医師になってからの心の葛藤がありのままに描写されているので、医師になる心の準備をするという意味でもオススメです。
博士崩れの○○歳 病理専攻医○年次 京大工学部から名大医学部に学士編入した方のブログです。現状の医療・医学・教育のあり方に迎合せず、独自の視点から正論で切り込みます。価値観や思考がかなり刺激されます。

(※2018年11月17日追記)
左記リンクは現在閉鎖しております。Webアーカイブされているものがありますので、気になる方は>>コチラから過去の記事をご参照ください。

というのも、小論文での論述では、

問題を広い視点でとらえ、そのうえで極論に傾きすぎない意見を論理的に述べることが求められるからです。

よく起こす間違いとして、

アウトプットの練習から始めてしまうことが挙げられます。

たしかに、試験対策という観点でいうと、アウトプットの練習は欠かすことができないでしょう。

しかしながら、上述の広い視点で問題をとらえ、意見を極論に傾かせず論理的なものにするには、

アウトプットの練習をする前に、インプット(知識)を広く仕入れておく必要があります。

小論文で求められる課題は、社会的なものであり、

問題の背景にある複数の原因を考慮して論述することが求められるのです。

日ごろからのインプットを充実させつつ、

問題の背景を理解したうえで、自分の意見を整理するクセを日常的につけておけば、

本番でも論述のためのテンプレに沿って出力していけばよいだけになります。

  • 【面接】質問を想定する

※注目: 面接での想定質問集については、>>コチラの記事でまとめています。

面接では、さまざまなことを聞かれますが、

実は聞かれることのパターンはだいたい決まっています。

想定される質問を、たとえば過去の先達が面接時に聞かれたことをまとめておき、

リスト化しておくのです。

それに予め答えておけば、あなたの思考が整理され、

面接本番でも落ち着いた心で受け答えできる手助けになります。

  • 【面接】練習する ~平常心と正常心を養う~

面接では、誰しも緊張するものです

面接する側もそれがわかっているので、「緊張しないように!」と必要以上に力まないほうがむしろ自然に面接に臨めます。

むしろ開き直って緊張しまくることをお勧めします。

けっして、緊張を悪いものと捉えないでほしいと思います。

緊張するということは、あなたがこの面接をものにしようと本気になっている証拠です。

まずは本気になっているあなたをほめてあげてください

緊張しているということは、交感神経系が興奮しまくり、内分泌系ではアドレナリンがばんばん出てる。

血糖値は上がり、脈拍は頻脈となり、呼吸は浅く、速まります。

これは、あなたの肉体のパフォーマンスを上げるために生じる、生理的な現象です。

今現在の自分まで脈々とつながっている生命活動がもたらした、

大自然の大いなるギフトであるともいえるかもしれません。

でも、緊張しすぎてもパフォーマンスは引き出せないんじゃないか?

その疑問はもっともです。

人間は緊張しすぎると(緊張に飲まれると)、身がたじろいで何もできなくなる生き物なのです。

ですから、緊張しすぎることなく、緊張を味方につけてしまえばよいことになります。

では、当日緊張しながらも、本番でも堂々と自分の意見を身に着けるにはどうすればよいのでしょうか?

これには3つの要素があります。

  1. 面接という状況と動作に慣れておく
  2. 自分の意見を腹に落とす(本番では考えず述べるだけ
  3. 思い込みの力を養う

以上のためには、「練習」が一番の対策になります。

方法やスタイルは何でも構いませんが、動作を伴うことが大事になります。

鏡に向かって話してもよいですし、

気の置けない友達や家族に聞いてもらい、フィードバックをもらうでもよいでしょう。

あと、散々準備した後は、

早く寝ます。

当日朝起きたら、面接の準備のことなど考えずに、早々と準備を済ませ

早めに会場入りします。

その時点では、すでに、「あれ、私はなぜここに来たのだろう?」と忘れてしまうくらいの意気込みでいるのがちょうどよいでしょう。

散々練習してきたのですから、考え方などは十分腹落ちしているはず

本番(自分がしゃべる段)になったら、その場の雰囲気に合わせて自由に話すくらいがちょうどよいのです。

面接・小論文対策については、別記事で詳しくまとめていきたいと思います(後日更新)


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