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医学部編入試験において、

理系と文系の有利不利についての議論が時々交わされますが、

結論は、ないものとして考える です。

 

◆この記事で言いたいこと◆

・文系は、理系に対して勉強着手時点での引け目はない

・勉強着手後の伸びについては、理系のほうが伸びる傾向が、確かにある。物理・物理化学は数学的素養、生命科学・有機化学は演習量が不足しているため。

・数学的素養は高校数学の教科書を理解できるレベルで十分。文系といえど、高校で数学は勉強しているはず。

生命科学と有機化学については、試験問題を解く限りは数学力がほとんど不要なので、物理・工学系出身者と条件に違いはないひたすら演習することで道が開ける

文系は不利という思い込みは禁物。文系・理系という二元論的な考えは捨てる。そもそも2科目型で理工系が生命系出身者と肩を並べて合格している状況を説明できない。

・4科目型も、すべきことを粛々とこなせば合格する。

・僕も、有機化学1科目以外は、素人だった。これは英語以外経験のない文系出身者の状況と、何が異なるだろうか。

 

出身分野が入試学力におよぼす影響

医学部編入学試験は何校でも併願できる試験であるため、

一部の学力重視&難関大学を除いて、

合格するための最低学力レベルは、大学を問わずほぼ一定と思われます。

 

合格レベルに到達するためには、

  1. 着手時点の学力レベル
  2. 勉強を着手してからの伸び

の2点を考慮する必要があります。

この図が教えてくれるのは、

1が低くても、2が大きければ、出身分野など関係なく合格できる

ということです。

 

1.着手時点での学力レベルの違い

1.に関しては、

生命科学出身者は2科目型、理工系出身者は4科目が他を志望することで、

アドバンテージが生じるように思われます。

文系は、確かにこの点において「不利」に見えるかもしれません。

 

しかしながら、一口に生命系・理工系出身者といっても、

専門分野は様々です。

一方、医学部編入学試験の出題範囲は、科目の中でも広汎にわたります。

大体の人は、広汎な範囲の中で、一部分しか出来ない、というのが現実です。

 

そのため、理系出身者であっても、

勉強に着手した時点で、即座に対応できる科目の数はというと、

実際は0か1(英語が得意な人は2)であることが多いです。

 

一方、文系の方はというと、

自然科学系の科目(生命科学・物理学・化学)に関しては

確かにほとんど経験がないかもしれませんが、

英語が得意な方が多いです。

そうなると、即座に対応可能な科目は、理系と同じく0か1になります。

 

このように、スタートラインの違いを冷静に見極めると、

意外と理系と文系の差はないことがわかります。

2.勉強を着手してからの伸び

理系と文系で差が出るのは、

1.よりも、むしろ2.勉強が着手してからの伸びにあります。

特に、数理系学問(物理学および物理化学)において顕著です。

 

上に書いたように、いくら理系出身者であっても、

即座にすべての試験問題に対応することは不可能です。

では、医学部編入試験において、理系出身者と文系出身者を分けるものはいったいなんでしょうか?

 

それは数学に対する素養と経験です。

 

理系出身者は数学を用いて自分の専門分野の理解を深めたという経験があります。

この経験により、たとえ自分が深く学んだ経験のない科目であっても、

理系出身者は文系出身者から見ると信じられないスピードで学習を深めていくことになります。

 

一方で、おなじ理系科目であっても、

生命科学や有機化学に関しては、物理系科目ほどの数学力は要求されません

生命科学は 一通りの理解 → 知識 → 演習

有機化学は 一通りの理解 → 演習 → 知識

の順に学習していくのですが、

物理・工学系出身者も、文系出身者も、上記のプロセスを踏んでいないので、

両者の間に本質的なアドバンテージはありません。

 

一方、生命科学や有機化学出身者は、

この科目においては既に相当量の演習を重ねているので、

圧倒的なアドバンテージを獲得することになります。

文系出身者がとるべき戦略

以上の状況を整理します。

科目 文系出身 物理・工学出身 生物・化学出身
物理系 数学経験がない場合、学習に時間がかかる 比較短期間で習得する 物理系出身者に同じ
有機系・生命系 まったく経験なし まったく経験なし 自分が専攻した科目については、圧倒的なアドバンテージ

 

このような状況で、文系出身者がとるべき戦略はどのようになるでしょうか?

  • 英語重点型の場合

英語重点型の出題をする千葉大学、富山大学などでは、

生命科学の知識がなくても、

英語読解力さえあれば合格レベルの解答をかける問題を出してきます。

(とはいえ、すこしは生命科学に触れておいたほうがよいとは思いますが・・)

 

ですので、文系の方が特に不利になるということはあり得ないと思います。

 

というより、理系には英語が苦手という人も多いので、

むしろ文系有利と捉えた方がよいとすら思います。

(なお千葉大学は理系履修単位が一定数以上必要なので文系はそもそも受験困難ですが)

  • 2科目型の場合

もしあなたが文系出身者で、2科目型の大学を選定する場合、

なんら気負いする必要はありません

 

たしかに、生命科学系出身者が経験的にも優位ですし、

試験問題に対する対応力にも遅れはあるでしょう。

 

ですが、それは物理・工学出身者の人と変わりません。

それでも、物理・工学出身者は生命科学出身者と肩を並べて合格しています。

 

むしろ、ここでも文系出身の方の「英語力アドバンテージ」は生きてきますから、

その点を前向きに捉えて、

粛々と生命科学の力を伸ばすべきだと思います。

そうすれば、物理・工学出身者と肩を並べて、合格者に名を連ねることができるでしょう。

  • 4科目型の場合

4科目型を狙う場合、

物理・物理化学では理工系出身者と、

生命科学・有機化学では経験者と、

それぞれ戦わなければなりません。

 

生命科学・有機化学は2科目型の場合と同様、特に不利ということはあり得ません。

物理系科目に関しては、数学的素養と習熟が課題です。

 

医学部編入学試験に出題される物理学を理解するのに必要な数学としては、

高校レベルの線形代数と微分積分が習得できていれば問題ありません。

 

「そんな!数学の習得には時間がかかるよ(;ω;)」

と思われたかもしれませんが、

別に大学入試レベルの数学の問題を解ける必要はありません

教科書を読んで理解できるだけの数学レベルがあればよいのです。

 

文系出身の方も高校までは数学を履修していたはずですから、

高校レベルの数学を「理解するだけでOK」であれば、ハードルはかなり下がるはずです。

理系有利・文系不利という思い込みは大敵

むしろ、文系の方にありがちなのは、

「理系のほうが有利だから、医学部編入はあきらめよう;;」とか

「4科目型の大学で、理系の人たちに対して太刀打ちなんてできない;;」

という思い込みだと思います。

 

これは非常にもったいないことだと思います。

 

既に述べたように、

文系の方は、たいていの理系出身よりも英語力が高い方が多いですから、

アドバンテージになることも多いのです。

 

逆のパターンですが、僕は理系出身であり、英語がTOEIC 520レベルと、非常に低かったのです。

そして、英語は数学以上に修得に時間がかかります

それでも、未経験の科目2つを抱えつつ、英語も非常に残念、というレベルから始めて、

半年で大阪大学医学部に合格しました。

 

もしあなたが文系出身であれば、僕が苦手であった英語が得意であれば、

僕と条件は変わらないことになります。

 

もしかしたら、半年で合格するのが難しいかもしれません。

ですが、高校レベルの数学を理解して、物理・化学・生命科学の演習を重ねていけば、

あなたは確実に合格します。

 

本来、出身の専門分野にとらわれず、

難関大学を合格し、その先を見据えた理想を掲げることは自由のはずです。

 

その理想を、今の実力が○○だから、志望校は▲▲にしてしておこう、という発想で、

最初から理想を捨ててしまうのは、まあ簡単です

 

ですが、そうやって簡単に理想を捨ててしまって、

「現実問題」とやらに捉われて安易な進路選択をするような人が、

医学部編入したあとに成功すると考えられるでしょうか?

 

一方、志望校の選択肢を狭めるのではなく、

1年くらいかけても、理想をあきらめず、必要なことを続け

合格をつかむ人は、文系出身であろうが、

医学の世界で必ずトップクラスの実績を上げる医師になれるでしょう。

 

一番大切なのは、これまでの自分がどうだったかではなく

これからの自分の理想を追求するだけの意志があるかどうかだと思います。

 

医学部編入学は、そもそも、そういった人たちのために門戸が開かれている制度のはずです。

僕の場合

僕は当初から大阪大学を第一志望としていましたので、4科目型の対策をする必要がありました。

着手当時(2017年1月)の状況を簡単にまとめると、

物理学・・・素人
化学・・・有機化学は得意科目だったものの反応の大部分を忘れ、物理化学(化学熱力学・量子力学)は単位ぎりぎりで乗り切ったため頭に残っておらず
英語・・・TOEIC 520点レベル
生命科学・・・素人

でした。

 

ただし数学に関しては、高専~大学院のあいだ、

一貫して得意科目&研究に使っていたので、

理科系科目(特に物理学)を学習する素地が整っていたとは思います。

 

しかしながら、英語が非常に残念なレベルだったので、

素人レベルだった物理学・生命科学の勉強を進め、忘却の彼方にあった有機反応を覚えなおす傍ら、

英語力も習得するという怒涛の勉強スケジュールを組んでいました。

 

それでも、半年かけて、大阪大学医学部の編入学試験に合格できるだけの実力をつけることができました。

 

僕は有機化学以外は素人、という状況でした。

これは文系出身者の方の英語以外は素人、とう状況と何が違うのでしょうか