こんにちは!
ぶっでぃです^^
【大人の受験】シリーズ第7回目です。
この記事の目的は、以下の3つです。
- いままで書いてきた【大人の受験】(電子書籍+Web版)シリーズを俯瞰・再構成する
- もしあなたが「勉強以外で諸問題を抱える」のであれば、問題の本質がどこにあるか明らかにする
- 問題の本質となる項目ごとに、関連記事をリンクし、あなたに解決策を提示する
序論: 「一般入試」と「医学部編入」(=大人の受験)の違い
まずは、高校時代(=一般大学入試)と、
現在あなたが取り組まれている医学部編入との違いを把握するところからはじめましょう。
これを見れば、医学部編入試験に合格するには、
「ただ予備校に通えばよい」「単に勉強すれば合格する」というわけではないことが
はっきりわかると思います。
高校時代の、一般大学入試のイメージ
まずは高校時代(=一般大学入試)のイメージです。
この頃の受験は、以下の特徴を持っています※
(※もちろん全てのケースではありませんが、ここで扱うのは上位大学・上位学部を目指す、多くの高校生を対象とした一般論として、です)
- 周囲(とくに保護者・教員)が受験に理解を示しており、協力・賛成してくれるばかりか、可能なかぎり上位校を目指し、合格してほしいと願っている
- 各家庭の経済状況にもよるが、受験者がお金の心配はしなくてよい。たとえば、予備校に通わせてほしい、という願いはほとんど聞き入れてもらえる
※私立大学は金銭的に厳しいから、国立にしてほしい、などはあっても、上位国立大合格のための投資(予備校など)は家計を切り詰めてでも協力してもらえる場合が多い - すなわち、物心・人間関係面で万全の応援体制が整っており、有り余る時間のすべてを勉強に充てることができる。
- そういうわけなので、あとは受験者たる本人の、決意と努力量・質が合否を分ける。
⇒戦略、計画、方法(理解と定着の効率化、実戦形式への慣れ)、時間、集中力が主要成功因子
医学部編入学試験=大人の受験は、「一般入試」と少し毛色が違う
しかし、医学部編入学試験(=大人の受験)では、
高校時代の一般入試と、以下の点で相違があります。
- 必ずしも、周囲が理解・協力してくれるわけではない。
- 経済状況が自立している場合が多い。言い換えると、経済的自立状態を維持するためには働く必要がある。
- しかしながら、働いていると、勉強に専念する時間が失われる
- この現状を受け入れ、少しでも勉強に専念しようと思えば、周囲の理解と協力、およびあなた自身の揺ぎ無い決意が必要
- 具体的には、周囲の理解・協力であれば、自己の揺ぎ無い決意であれ、「確固たる想いと、それを明確に言葉にすること」が必要になる
- さらに一般入試と異なり、医学部編入では面接が少なからず重視されるので、いずれにせよ「あなたが志望動機を明確に周囲に説明できる状態」は必要である。
- つまり、医学部編入においては、受験合格、医師になるというゴールありきで勉強を始めるのではなく、
①「なぜ医師になるのか?」という「そもそも論」レベルの問いかけを、自らに課すところから始めなければならない。
② 上記の条件を整えて、はじめて、戦略、計画、理解と定着の効率化、実戦形式への慣れという「方策」が生きてくる
・・以上2点が、受験の主要成功因子となります。
複雑な問題(ベクトル)を、いかに単純化(スカラー)できるか。
このように見ていくと、
- 高校時代の一般大学受験は、勉強に対する、純粋な努力の質と量が問われるスカラー的な問題解決
- 医学部編入を含めた大人の受験は、努力量・質のほか、さまざまな因子・障害の克服力を問われるベクトル的な問題解決
・・であるともいえます。
多くの人はここに気づかず、
闇雲に勉強時間を確保しようとしたり、睡眠時間を削ったり、無理に定時帰りしたり、根性で乗り切ったりしようとするのですが、
たいがいは日々疲弊するか、
クオリティの低い仕事をしたり仕事を滞らせたりして周りに迷惑をかけるだけで
終わってしまいます。(僕自身、このような経験があります。)
ですが、見方を変えれば、
多くの人がベクトル的な状況で右往左往しているわけですから、
大人の受験を制する鍵は、
いかに「さまざまな因子・障害」を克服するか。
すなわちベクトル的な状況を、いかにスカラー的な状況にもっていけるか。
という問題に帰結する、ともいえます。
よく、受験は、(戦略・計画・方法・リソース配分の重要性が強調されながらも)
最終的にはメンタルがものを言う、などと言われますが、
こと大人の受験に関しては、もう少し構造的・戦略的に取り組まないと、結果はついてきません。
勉強の進捗に必要なリソースと環境の問題を甘く見てはいけません。
決して根性論ではないし、地頭のよしあしや方法論だけで決まるような単純な問題でもないのです。
最初はベクトル的だった状況を、スカラー的な状況に持っていって、
初めて、あなたの持てる(無限大の)気力的・能力的リソースを一つの方向(=医学部編入試験に合格)に集中投入できますし、
そのような状況下においてのみ、勉強法・戦略・計画が主要成功因子となりえます。
これは、ぜひ肝銘するようにしてください。
総論: 【医学部編入】(大人の受験)の全体像を、構造化してみる
「医学部編入」を構造化したピラミッド
前の項で、
大人の受験をベクトル問題からスカラー問題に単純化するには
「構造的に」とりくむ必要があることを述べました。
それでは、大人の受験を構造化すると、どのようなものになるのでしょうか?
結論から言うと、
構造化された「大人の受験」は、以下のように図解されます:
このピラミッドには、大人の受験で満たすべき要素が全て含まれます。
注目すべきは、一番下の段から、順に基盤が積み上げられ、実力がついてくるとされている点です。
つまり、このピラミッドが教えるところは、
単純に下から(第I段から)時系列順に取り組んでいけばよいことです。
(※ただしこれは理想状態の話であり、現実的には第I~III段は同時に取り組むことがほとんどです)
そして、ピラミッドの第III段をよく見ると、
「戦略、戦術、計画」が要素として含まれています。
(復習:一般大学受験における主要成功因子がこれらでした)
(当サイトに掲載している受験戦略・勉強法の記事は、第III段のみを網羅します)
このことは、ベクトル的な状況に見えていた「大人の受験」が、
このような(下から時系列順にこなしていけばよい※という)ピラミッドに構造化することで、
一気に一般大学受験と同じスカラー的な問題にまで次元が圧縮されたことを意味します。
(※ただしこれは理想状態の話であり、現実的には第I~III段は同時に取り組むことがほとんどです)
各段をさらに要素分割してみる ~ジョン・ウッデンのオリジナル・ピラミッド
では、各段の事項に対しては、どのように取り組めばよいのでしょうか。
そのために、各段を構成する要素をさらに明らかにしていきましょう。
実は、上述の「医学部編入(大人の受験)を構造化したピラミッド」は、
UCLAの伝説のコーチ、ジョン・ウッデンが著書「育てる技術」で提唱した、
オリジナルの「成功する状態を構造化したピラミッド」を、
医学部編入のためにカスタマイズ + 若干単純化したものです。(※ただし本質は変わらない)
(※上の「オリジナル・ピラミッド」内の各要素の文字色は、青:【大人の受験】Web版に主に記載、赤:【大人の受験】電子書籍版に主に記載、を意味しています)
「オリジナル・ピラミッド」の各段は、
「医学部編入(大人の受験)ピラミッド」の各段と、対応しています。
そして、「オリジナル・ピラミッド」の各段にある、
小要素(○印の数字)を、順番に医学部編入(大人の受験)に適用しながら満たしていけば、
「医学部編入(大人の受験)ピラミッド」の各段が下から1つずつ満たされるようになっています。
なお、オリジナル・ピラミッド(および編入ピラミッド)の各段の意味は、次のとおりです:
第I段 「内面的決意(編:想いをはっきりと認識する)」
第II段 「精神的鍛錬(編:[精神的鍛錬の準備として] 想いをはっきりと言葉にする)」
第III段 「効果的な実行環境と方策」
第IV段 「平常心と自信」
第V段 「パワー(編:実力)」
では、各段の各要素を、
医学部編入の場合に適用しながら、
1つ1つ見ていくことにしましょう。
各論: ~課題を明らかにし、解決策を提示する
これからの項では、
「医学部編入(大人の受験)ピラミッド」および「オリジナル・ピラミッド」の各段&各要素をみていくにあたり、
対応する当サイト関連記事もしくは電子書籍版【大人の受験】の章を紹介しますので、
あなたの問題意識や、現状の必要性に応じて、適宜ご覧いただければと思います。
それでは、各段・各要素の1つ1つを、
医学部編入の場合に適用しながら見ていくことにしましょう。
第I段 「想いを認識する」ことで「内面的決意」を行う
ねらい
(第II段で行う)心理言行の一貫、すなわち行動と方針をブレなく完遂するための
心理的・人格的基盤を形成する。
- 医師になるということは、自分の人生においてどのような意味を持つか、自分自信が知っている状態
- 医師としてどのような形で奉職・就職・活躍しているか、五感レベル(特に視・聴・触覚)でイメージできる状態
- 進むべき道が定まったという自信と安心感から来る精神的余裕。かりに他者から反対されても気落ちしない。
- さらに1歩進んで、他者・周囲を味方につけることができる精神的に成熟した状態
第I段の概要
第I段は、医学部編入(大人の受験)を進めるにあたり、
最も重要な段(※)として位置づけられます。
(※一般的に、~~ステップ、~~ピラミッド、~~箇条などと纏まっている構造体や項目群は、一番目に来る要素やステップが最も重要です。要素が数あるうち、○○が簡単そう・できそうだから、まずはそこから取り組もう、と思いがちですが、もっとも長続きしない、ダメなパターンです。第一項目が最も基盤となるわけですから、必ず第一項目を、まずは着実に点検し、必要事項については真っ向から取り組むようにしてください)
この段における取り組みがしっかり定まることによって、
はじめて、その上の段の取り組みも、ブレのない一貫したものになります。
この段における特徴を一言で表すとしたら、
「他者の意見や環境の影響がどうあろうと、自らの想いに忠実であり続け、あきらめない不屈の心」です。
これが全ての活動の基盤となります。
この段における取り組みがしっかりしていないと、
「職場の上司・同僚・知人・友人・家族からの反対意見」や、「環境の影響」を受けて(※)、
受験勉強の方針、戦略、(=志望大学)、計画、方策が常にブレてしまい、
いつまでも実力がつかないし、成果も挙げられないからです。
(※これらは、あなたの思いを助けることもなければ、後押しすることもないです。そうであるにもかかわらず、もしあなたがこれらに耳を傾けるのであれば、どこか逃げ道を残したいという心理が働いているということです。すなわち、本気で「医師という道」を目指そうという覚悟が固まっていないのです)
一方、一見矛盾しているように見えますが、
「他者の意見や環境の影響を柔軟に受け入れ、自らの糧にすることができる、成熟した心」
も、この段で手に入ります。
どういうことなのでしょうか?
詳細はともかく、行動の一貫性と周囲との関係性の両立を全てこの段を担う(※)わけですから、
重要な段だということはわかると思います。
(※この段がしっかりしていないと、残念なことに、傍目から見ると幼い人間に見えてしまったり、精神面・生活面で自立していない依存型の人間に見えてしまう傾向があります)
以下、詳細に説明していきましょう。
なお、この段における重要な記述・中身は、
ほとんどが【人生を変える 大人の受験】電子書籍版に記載されています(※)。
※教材として僕の経験を書くのが最もよいのですが、それゆえ内容が相当に個人的なものになっています。そのため、Webサイトでなく電子書籍に書いています。
①ミッション ~あなたは、どんな人生にしたいのか
医学部編入学試験、大人の受験を行ううえで、
最もコアとなる部分です。
- 過去どのようなことに心が動かされたか、
- 現在どのようなことを価値基準として生きているか
などを糸口に、「(将来的に)どのような人生にしたいか」に対して自覚的になります。
【関連】電子書籍版【人生を変える 大人の受験】 第1章、特典ワーク
②ビジョン ~あなたは、何として生きていくのか
「①ミッション」が明確にしつつ、さらに深く掘り下げると、
「私の人生は○○なのだから、そりゃあ、医師を目指すよね」と、
少なくともあなた自身の中で腑に落ちるようになります。
【関連】電子書籍版【人生を変える 大人の受験】 第1章、特典ワーク
③勤勉・忠誠心の対象 ~あなたは、何を最大化して生きるのか
「①ミッション」「②ビジョン」がはっきりとすれば、
- 「私にとって最も大切なものは○○なのだから、その最大化のために生きる」(①から導かれる最大化価値)
- 「医師になるために必要な『医学部合格』ために時間の使い方を最適化する」(②から導かれる最大化価値)
・・・などのように、『最大化すべき目的関数』が明確になります。
これがはっきりすることで、あなたの行動に一貫性が芽生え始めます。
【関連】電子書籍版【人生を変える 大人の受験】 第2章
(※参考:エッセンシャル思考)
④双方向の人間関係 ~対立と意見相違を、障壁でなく成長と捉え、尊重できる。意見の際を踏まえた上で、あくまで自分の望みに向けてまい進できる。
①~③では「自分軸を確立」してきました。
これが完成することにより、あなたの想いと心は、他者に対して開かれる準備ができました。
これに立脚した第一歩として、以下の特性を、あなたは獲得します。
- 他人の意見を「他者にとっての自分軸」として理解できるようになります。
(それがたとえ反対・対立・相違ある意見であっても、あくまで「他者にとっての自分軸」であれば、あなたがそれに心揺さぶられたりする必要がなくなります) - 「自分は自分、他者は他者(家族含めて)」と違和感なく捉えることができるようになります。
- つまり、他者の言動に対して、無駄な反抗をしたり、内心やきもきする必要がなくなります。あなたはあなただからです。
- 一方で、自分を曲げずに貫くことも違和感なくなります。やはり、あなたはあなただからです。
【関連】電子書籍版【人生を変える 大人の受験】 第3章
⑤協調的な人間関係 ~変な意地を張らず、人に合わせることができる。他者からの好意・厚意・協力を、素直に受け取ることができる。
「④双方向の人間関係」が極まると、さらに以下の特性を、あなたは得ることができます。
- 他者から言われたアドバイスや厚意が「あなたの目的関数の最大化(③)」に寄与する限り、柔軟に受け入れることが出来るようになります。
- たとえ反対・対立・相違した意見を受け取ったとしても、それを変形して「あなたの目的関数の最適化」に与するかたちに昇華した「第3案」を思い浮かべる知恵がつくようになります
- さらに、意識的に「他者に合わせよう」とすることで、協調的活動が出来るようになります
※ただし①~④がしっかり踏み固まっていないのに「合わせよう」としても主体性にかけたYesマンにしかならないので注意が必要です。偽りの「協調性」「雰囲気」「空気読む」にだまされないようにしましょう。
つまり、「あなたがあなたの人生を生きること」と「他者を尊重すること」の両立がここから始まります。
人はこれを、素直な心、とよびます。
素直な心を持つことは、あなたの周囲や環境をあなたの味方につけることに他なりません。
純粋に、機会が増えるのです。
ここにきて、あなた自身と、あなたの周囲(環境・人間関係)は、
あなたの人生を最適化する方向に動き始めるのです。
【関連】電子書籍版【人生を変える 大人の受験】 第3章
【関連】素直さが大切だという話
第II段 「想いをはっきりと言葉にする」ことが、「精神的鍛錬」の取り掛かりである
ねらい
- (「第III段での具体的行動」の基盤となる)心理言行を一貫させるための行動指針を明確にする。すなわち、自身を奮い立たせ、他者が理解・協力したくなる道具を手に入れる。
- 協力者と非協力者、さらに必要事項と不必要事項を、それぞれ区別する。
- 協力者・必要・重要事項だけに集中する習慣をつける。
以上を得るための具体的施策として、「志望動機(書)」の作成を行う。
第II段の概要
第II段では、この後続く第III段(具体的行動)を支える精神的準備および訓練を行います。
それは心理状態および言行の一貫性です。
それを構成する要素は、「注意力」「行動力」「自制心」「集中力」の4つです。
これらを高めることには、
あなたにとって必要なことを明確にしたうえで(第I段①~③)、
さらに不必要なことを明確化し、「やらない」「いらない」と決断する
という側面が含まれます。
これら4つの要素を1つ1つ磨き上げるのは難しいのですが、
(真正面から取り組むと精神論・根性論になってしまいがちなので注意が必要です)
ある取り組みを行うことで、4つの特性要素を徐々に高めることができます。
それは、第I段で明らかにしてきた「想い」「取り組み姿勢」を
言語化し、志望動機書に落とし込むことです。
受験の決断時や、受験勉強の初期段階では、
必ずしも洗練された志望動機である必要はありません。
とにかく言語化することが大事です。
これを行うことで、不思議なことが起こります。
それは、当初は想いを言語化する方向に作業していたのに、
今度は言葉が想いを形作り、具体化するという「逆方向の」現象が起こるということです。
このような「双方向の」現象が積み重なり、「想いと言葉の双方が強固になる」ことにより、
あなたの価値観・目標・行動はさらに一貫性をおび(=上記4つの特性要素が伸張する)、
志望動機自体も他者に対する説得力をさらに増すことになります。
以下では、
「心理面・言行面での一貫性を構成する4つの特性要素」と、
それに向けた「志望動機書の作成」という具体的な行動との関連に着目して、
詳しくご説明します。
⑥注意力・学習力 ~未来像・将来像を具体化する準備
志望動機書を作成する、ということは、すなわち、
「あなたの想い(第I段で定めた)を医師という道筋に結びつけるストーリーをつくる」
ということです。
まず第一歩として、「あなた」を「医療・医学」と結びつける必要があります。
その最も効果的かつ着実な方策が、日常的に読書の習慣をもつことです。
【関連】日ごろの読書と正しい文章記述の習慣が、あなたの作文力を拓く!
(※読書の習慣は、志望動機のみならず、小論文、面接など、学力以外のすべての実力向上につながります。)
【参考図書】言葉が足りないとサルになる
(※言葉を尽くすこと、言語化することの大切さ/言葉が想いを作り出す「逆方向」の作用 を説く)
⑦行動力 ~社会への向き合い方がしっかりしており、それゆえ物怖じせず「行動」できる
行動力を身につける基礎を身につけます。
ここでいう「行動」とは、僕たちが日常的に考えているものよりもっと広い意味です。
すなわち、【潜在的・なんとなく】から【顕在的・具体的・明確化】なものに変遷させる、
一連のプロセスにかかわる事を、行動と呼びます。
この意味で行動を定義すれば、たとえば流れ思いを明確化したり、言語化することも、「行動」に含まれます。
医学部編入(大人の受験)においては、以下の性質が求められると考えます:
- [1stステップ] 物事や社会に対する捉え方・構え、がしっかりしている
【関連】「まずはやってみる」ことが僕たちにもたらしてくれる3つの旨み
【関連】※重要 あなた自身への捉え方が変われば志望動機書も変わる
- [2ndステップ] なぜ言語化や行動が必要か、理解している
【関連】自身の人生の充実に向けて努力している人が、医学部編入試験にも合格している
【関連】※重要 あなたはなぜ医師になるのですか?
- [3rdステップ] 言語化・行動する方法を理解し、実行できる
【関連】※重要 志望動機と面接への応用 ―面接官は「問題を抱えたクライアント」
【関連】※重要 ロジカルシンキング
⑧自制心 ~不必要なものに流されない
行動する力を身につけながら、
また、志望動機(書)を原案練ったり書いたりしながらも、
意識しなければいけないことがあります。
それは、あなたにとって不必要なもの・無駄なものに流されないということです。
仕事、人間関係、時間の使い方、投資対象(予備校・教材)、考え方の癖など・・すべてにわたり対象となります。
あなたは、現時点より、
- 「未来のあなた」になるための行動していくわけですから、
- 「従来のあなたに」には必要だったかもしれないが「未来のあなた」には必要ないものを捨て、
- 「未来のあなた」に必要なものに対して全資源を注力していく
・・ことが必要になります。
第I段で想いの明確化に着実に取り組み、それを志望動機に言語化するにつれて、
あなたにとって必要なもの・必要ないものがはっきりしてきます。
必要ないものを、捨て去ることが出来るかどうかが、今後の行動が結実するかの第一歩になります。
【関連】電子書籍版【人生を変える 大人の受験】 第2章
(※仕事、人間関係、時間の使い方、考え方・捉え方の癖など)
⑨集中力 ~必要なものだけに、時間・気力・労力を全力投入する
そして、必要ないものを捨て去る準備が出来たなら、
さらに あなたにとって必要なものに注力すること も重要になります。
【関連】Commonに注力しよう!
【関連】自力で解くために考え込むのではなく、答えを知り再現することに注力する
(※そもそも、必要なもの「だけ」に注力する必要性:エッセンシャル思考)
第III段 「効果的な実行環境と方策」
ねらい
(受験するうえでの、環境的・人的条件が 既に or ある程度 整ったという前提のもと)
- 合格に直結する学力を、時短かつ効果最大で高める道筋を定める。
- 第II段で定めた「志望動機」および、身に着けた「学ぶアンテナ」「読書の習慣」を以て、二次試験対応力を身につける。
第III段の概要
第I段と第II段で、行動に対する環境的・心理的・精神的基盤を整えてきました。
第III段では、実際に行動する段階です。
ここにきて、はじめて、計画・戦略・方法論、それ自体の質が重要になってきます。
⑩コンディション
あなたが、学力面であれ非学力面であれ、努力が実を結ぶためには、集中の質と量が大切になります。
基本的に第II段までの内容を腰をすえて取り組めば、集中の質と量が保てますが、
さらに日常的なコンディショニングを行うことで、集中の質と量の安定性が向上します。
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⑪戦略
戦略とは、「資源の配置」です。
ここでいう、資源とは「時間」(と「お金」)のことです。
これらを、どこに、どれくらい(Where, Which, How much)使うのか、決めるのが戦略です。
【関連】※重要 志望大学の一貫した選定基準が、優良な受験戦略の第一歩
【関連】「予備校通い」すべきか?
⑫戦術
戦術とは、「資源の有効活用」です。
戦略を決めた後、「時間」(と「お金」)を、どのように(How)使うのか、決めるのが戦術です。
医学部編入においては、戦術とは「勉強の方法論」「勉強計画」を決め、「2次試験対策」をすることをいいます。
- 方法論
【関連】※重要 過去問を有効活用する
【関連】※重要 Commonに注力する
【関連】コラム
- 勉強計画(科目ごとにタスクを決めて、各々どれくらいの時間をかけて行うかを、あらかじめ見通しておく)
【関連】勉強進捗を4段階に分類し、各段階に必要なタスクを見出す
【関連】※重要 計画の立て方
- 2次試験対策(第II段で作成した志望動機を補強する周辺知識、想定される質問への予備回答、医学・医療への問題意識)
【関連】※重要 二次試験対策の概要
第IV段 「平常心と自信」
ねらい
- 第III段で積み重ねた学習および読書にもとづく「自分はこれだけやった」という安心感と自己信頼感をまとう
- 自らの実力と準備に驕らぬよう、慎重さを習慣づける
- 1および2の着実な積み重ねにもとづく、安定感と自己有能感(とくに二次試験における「自信」「雰囲気」をまとう)。
第IV段の概要
第I段、第II段、第III段を着実に取り組んできたあなたは、
この第IV段に至り、上記の特性を身に着けます。
この段において最も大切なのは、「(気づかぬうちに)驕ってしまう心に気づく」「慎重さ」です。
これら2点が、第I段、第II段、第III段に時間をかけて取り組んだ実績とかけあわさり、
自信と安定感を生み出します。
すなわち、
第I段 + 第II段 + 第III段 + 驕りに気づく心 + 慎重さ = 第IV段
です。
驕りと慎重さについても、
電子書籍【人生を変える 大人の受験】にて言及していますので、
ぜひお読みください。
第V段 「合格にたる実力」
ねらい
第I~IV段を着実に取り組んだ結果、合格するにふさわしい実力が身につく
(学力・二次試験対応力・人間力すべてにおいて)
第V段の概要
第IV段まで到達したあとに、さらに何度か実戦経験(受験・模試)をつむと、
「合格するのが当たり前」という状態になります。
すなわち、
第I段 + 第II段 + 第III段 + 第IV段 + 実戦(受験・模試) = 第V段
です。
よく医学部編入においては、「ある一定水準以上の実力がつくと複数校に合格できるようになる」といわれます。
このような無双状態にある人は、第V段にいます。
まとめ
【大人の受験】シリーズ第7回目の目的は、以下のとおりでした:
- いままで書いてきた【大人の受験】(電子書籍+Web版)シリーズを俯瞰・再構成する
- もしあなたが「勉強以外で諸問題を抱える」のであれば、問題の本質がどこにあるか明らかにする
- 問題の本質となる項目ごとに、関連記事をリンクし、あなたに解決策を提示する
序論では、「高校時代の一般大学入試」と「医学部編入(大人の受験)」との差異を明らかにし、
僕たちが単に勉強だけに勤しんでいればよいわけではないことを明らかにしました。
総論では、「医学部編入(大人の受験)」を構造的にとらえ、全体像を明らかにしました。
このピラミッド構造は、「下から順番に、着実に積み重ねていく」ことの大切さを、僕たちに教えてくれています。
各論では、ピラミッド各段・各要素の正体にせまりました。
これによって、あなたが抱える構造的課題・問題を明らかとする基盤が整いました。
さらに、関連記事・書籍にリンクすることで、あなたに直接的な解決策を提示することができるようになりました。
この記事は、ある意味で、当Webサイトの「サイトマップ」のような位置づけにあります。
この記事で「医学部編入(大人の受験)」の全体像を知り、今あなたが一番注力すべきことを明らかにして、
理想の未来(=合格)に結び付けていただけることを切に祈っております。
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