こんにちは!

ぶっでぃです^^

 

「演習書・問題集の進め方」シリーズ(全4回)、毎度大好評です^^

>>第1回では、演習書「1冊を3回」こなすほうが、「3冊を1回」こなすよりも合格に直結した方法であることを述べました。

>>第2回では、演習書を3回こなす過程で、特に初回は解答を先んじて見てしまうことが、合格に直結した方法であることを述べました。

 

今回は、シリーズ第3回ということで、

「教材をしっかり選定すれば、あとは例題(レベル)をひたすら解くだけでいい

をテーマにお伝えしていきます^^

 

このサイトでは、繰り返し

難問奇問を網羅的に手をつけるよりも、

Commonを取りこぼさないことが合格する上で最も大事である

ということを強調してきました。

 

しかし、具体的に何がCommonなのかについては、

これまで触れてきませんでした。

 

そこで、この記事では、

何がCommonなのか? すなわち、

演習書のうち何を重点的に取り組めば、あなたの合格に近づくのか

・・・について、その根幹に迫ることを目的とします。

そうすればおのずと、なぜ「例題を解く=Commonに注力する」なのか、

理解納得できるからです。

 

実はこの話、結論はとてもシンプルなのですが、

そこに至るまでのバックグラウンドがめちゃくちゃ深いのです。

この記事ではそこについて、あえて丁寧にお伝えしていきます。

 

それは、科目別勉強法(生命科学物理学化学英語)で示した教材を、

どのような思想・根拠で選定したのか?

ということです。

教材の選定ポリシーが、範囲・難度ともに堅実であれば、

「例題(レベル)を解けばよい」という一見突飛な提案も納得できるものとなります。

逆に、納得の行く教材選定が示されていなければ、

その教材のこなし方にも信頼性が出てきませんから・・・

 

また、教科書の選定ポリシーの中で、

僕がかつて犯した過ちについても触れていきたいと思います。

これをなぜわざわざ明確にするかというと、失敗事例も学ぶことで

あなたの勉強に費やす1年間が無駄になることを防ぐ

ことができるためです。

あなたには僕と同じ過ちをしてほしくないのです。

 

この記事を読んで、あなたのなかで、

  • 演習書の中で、「なぜ例題レベルをこなすこと」が最も効果的なのか?
  • その根拠は何なのか?心の底から理解納得できる教材選定ポリシー

について、ありありとイメージを掴んでいただくことができれば幸いです。

 

 

医学部編入学で出題される問題の正体 ~当サイトの教材選定ポリシー(総論)として~

冒頭で述べた「何がCommonなのか?」にお答えする前に、

まずは当サイトでオススメしている教材がなぜ選定されたか

そのポリシーをお伝えします。

この部分については飛ばしたい方は、

>>何がCommonなのか・演習書のどこを行えばよいかを見てもらえばと思います。

 

まず最初にお伝えしたいのは、

決して、ぶっでぃが合格のために使用した教材だから、というだけの理由で、

あなたにオススメしているわけではないということです。

 

それは結果としてそうなっただけであり、

実際のところは受験勉強を開始する前からかなり綿密な仮説を立てていました。

間違っても、僕が最初から優秀だとか(愚鈍ではないがとびきり優秀でもない)、地頭がよいからとか(悪くはないがとびきり良くもない)

という理由で合格したのではないことを強調しておきます。

あなたから見れば、僕の受験結果など上記仮説に対する検証結果でしかない、という位置づけでよいと思います。

実際は、受験勉強開始前の時点で、仮説には相当の自信をもってはいましたが(そうでないと始められなかった・・・不安で。)

結果として実績は志望校全て合格となり、これもまたかなり堅牢なものとなりました。

そのため、あなたにも必ず役立つ再現性のある方法であると考えるにいたり、

ある程度の自信を持ってあなたにお伝えしているのです。

>>ぶっでぃがそれなりに自信を持って発信する根拠はコチラ

 

そんなわけで、以下に、今述べた教材の選定ポリシーを、順を追ってお伝えします。

 

大学ごとの問題レベル 出題頻度 ※今後追加予定

まず、前提知識として知っておいてほしいことがあります。

それは、大学によって、問題レベルに差異があるということです。

「そんなことくらいわかってるよ!」

と思われるかもしれません。

しかし大事なのは、大学・科目によってどのような難度・レベルで出題されるか、

細かく把握すること、だということを強調させてください。

 

医学部編入で出題される問題は、

次のように分類されます。

  1. 高校レベル・生物基礎/生物レベル

  2. 大学教養レベル・生命科学レベル(大学1年)

  3. 大学専門・基礎医学レベル(大学2年)

 

実際は○○大学の○○科目はA、●●大学の●●科目はB、などと明確に区切れるものではなく、

A~Cの横断的なグラデーションであることをご留意ください。

また、Bと記載されている場合も、突拍子もなくC問題が出題されることがあります。

(ただし、その場合であっても、多くの受験者が正答できずC問題では差がつかない。また来年にはBメインという傾向に戻る。・・・という場合がほとんどです)

 

そのお断りをさせてもらった上で、

まず手始めに、僕が受験した大学に関して、次のように分類してみました。

※僕が受験した大学以外も、今後UPDATEしていく予定です。

大学 生命科学 物理学 化学 英語
大阪大学

C

B

物化:B、有機:C

B~C
北海道大学 B B B
香川大学

B

A~B(近年B) B
富山大学 B~C
・・・

※凡例:A(高校レベル)、B(大学教養・大学1年生レベル)、C(大学専門・大学2年生レベル)

※「―」となっているところは筆記試験非実施(英語の場合、非実施であっても出願時にTOEICもしくはTOEFLの公式スコアシート提出を求める大学がほとんど)

 

なお、以前述べたように、

実際は全ての大学に対して個別に対策するのではなく、

A~Cのうち、Cに最も近い大学の過去問「だけ」を用いて対策することが、

最も時短効果があり、かつ合格可能性があがる方法です。

(どの大学・科目が最もCに近いかを把握する目的で各大学の過去問を入手するのは全然アリです)

 

高校レベルの修習は汎用性が低いし時間がかかって非効率! 最初から大学教養レベルから始めよう!

大学ごと・科目ごとに出題レベルが異なる、

そしてそれが大きく3分類できる、というお話をしたところで、

次に対策の方針を考えていきましょう。

 

レベルごとに出題前項A~Cのようにレベルが分かれているということは、

対策を行う上で次の疑問に答えなければいけません。

  1. レベルごとに、個別に対策を行うべきか?
  2. それとも、レベルをまたがって同時に対策する方法があるか、模索すべきか?

 

合格への確実性を求めるなら、実直に考えて I.レベル別に個別の対策をとるべき、ということになるでしょう。

たとえば、複数の合格者アンケート(阪大頒布会やKALS配布資料など)を見ても、

「物理は高校レベルから始めて参考書は○○、次に大学レベルでは参考書は○○と○○を使いました」

などという記述が目立ちます。

(多くの合格者アンケートで、使用した参考書が多くなる理由のひとつとして、これがあると思います。他にもありますが。)

 

たしかに、科目に関わらず、勉強とは元来積み上げ式で行うものですし、

それゆえ、(とくに高校でも未履修だった科目に関しては)高校レベルから始める・・・

というアプローチは一見着実に学修が進められて不安が少ないように思われます。

また、もしあなたの志望大学において、

○○大学の物理レベルはAで、●●大学の物理レベルはB

・・・だったとすると、

各々のレベルに合わせた対策が必要であると、一見思いがちです。

なぜなら、僕たちは一般大学入試問題と、大学に入学してからの定期試験問題がまったく異なることを知っているからです。

 

ですが、あえていいます。

僕が思うに、そのような方法は、

いかんせん時間がかかって仕方がないです。

 

勉強とは元来積み上げ式で行うものではありますが、

だからといって、

高校レベルは高校レベル、大学レベルは大学レベルと、

わざわざ区切って勉強しなければいけない、という決まりはありません。

 

2017年初頭、実家の都合で会社を休職した僕は(※)、

あと半年という年月だけで、大阪大学医学部の学士編入学試験に合格すると決めていました。

でも有機化学以外はゼロから開始状態、またTOEICもスコア520と振るいませんでした。

そこで、もっとも効率的に基礎力を積み上げることができる方法がないか、模索していました。

(※当初僕から退職願い出したのですが、当時上司から「制度として休職できるから、そのようにしないか?」と言ってもらい、休職扱いにしてもらいました。これについては後々書いていこうと思います)

 

そこで思い至ったのが、もう一つのアプローチ「 II.高校・大学レベルを一度に済ませてしまう」でした。

このさい、次の仮定をおきました。

  • 大学教養レベル(Bレベル)に最初から取り組めば高校レベル(Aレベル)も一緒に学修できる。
  • そのうえで、必要に応じて大学専門レベル(Cレベル)を行う。

 

・・・前者について、そんな無茶な!と思ったかもしれませんね。

でも、論より証拠。

僕は物理学・物理化学・生命科学は素人状態から始めて、

このアプローチで複数校(阪大、北大、香川大)に合格(※香川は筆記のみ)していますから、

あながち突拍子もないことを言っているわけではありません。

 

たしかに、さすがに大学専門レベル(Cレベル)となると、

その期待される実力に見合った記載がなされた専門書が必要でしょう。

ですので、大学専門レベル(Cレベル)については、

Bレベルの学修が終わった時点で、別途行うこととします。

 

しかし、高校レベル(Aレベル)および大学教養レベル(Bレベル)の場合、

実は両者には多くの共通点があるのです。

一言で言ってしまえば、専門分野(最先端=理学やものづくり=工学)への橋渡しという位置づけがされている点です。

いいかえると、現象論そのものを説明させる問題が多い。

例えば、電磁気学ではマクスウェル方程式から電磁波の式を導出させるところまではやっても、

アンテナの構造や原理まで言及した問題はほとんど出題されない場合がほとんど、ということです。

 

一方、A, B両レベルに差異もあります。これは、

Aレベルは最初から学理ありきで問題を解き進めますが、

Bレベルでは「そもそもの現象面を支配する原理原則」から、一つ一つ丁寧に導出したり知ったりするということです。

いっぽうで、BレベルでもAレベルで取り扱った問題については、もう一度取り扱います。

つまり「原理原則をしっかり理解したうえで、もういちど現象論を扱いなおす」

これが、Bレベルということになります。

言い換えると、原理原則をしっかり理解することさえできれば、

Aレベルの学修はむしろ遠回り、ということです

※弘前大学・秋田大学などのように、物理・化学は高校レベルから出題と「されている(いつ変更があってもおかしくありませんが)」ため、

 

以上をまとめると、

多少レベルが高くても、大学教養レベル(Bレベル)から始めれば、

高校レベル(Aレベル)を網羅しながらも一貫した学修が可能であり、

結果として合格までの時間短縮となる。

そのうえで必要に応じて大学専門レベル(Cレベル)を行う。

ということになります。

 

ちょっと概念的な話になってしまったので、

科目別に表にまとめて、話を具体化してみます。

共通点 AになくBにある、
原理原則+応用事項
アプローチ
生命科学
  • 細胞生物学
  • 生理学
  • 生化学
  • 遺伝学

・・・の基礎的事項

  • 分子生物学的知見からの説明
  • 物理学、化学の応用としての理解
  • 人体のみでOK。動植物の知見は不要。
最初からプログレッシブ生命科学 or KALS要項集を通読し、テストバンクを究めれば、分子生物学や物理・化学の視点を獲得しつつ、試験出題範囲の全容がつかめる。
物理学
  • 力学
  • 電磁気学
  • 熱力学

・・・の現象論を数式を使って解く

  • 微分形(微分方程式)から積分形を導出すること
  • 量子力学
マセマキャンパスゼミや、単位が取れる○○ノートシリーズは高校数学の知識があれば、微分形の導出もスムーズに理解できる秀逸さ。
化学

(量子化学・化学熱力学は物理学と同様)

有機化学反応を覚えさせる
  • 結合論
  • 電子の動き
  • 構造論、立体化学

・・・の観点から反応機構を説明する。その他、

  • 有機合成・戦略
演習書(基礎実戦)を丁寧に進めれば、結合論、電子論、構造論、有機合成に関して問題なく理解できる。
英語 基本的な文法
  • 話題や記述内容が高度かつ専門的に
  • それに伴い語彙も豊富に
  • 速読力がより必要に
文法だけは高校レベルを着実に着ける。その後は、文法力、語彙、速読力を反復によって身につける。TOEIC対策を行うことが非常に効率的な方法。

この表からも改めてわかるように、

高校レベルの学修とは、大学レベルの学修のうち、現象を支配する原理原則の省略バージョンです。

(※ただし英語は除く: 英語は高校レベル(レベルA)からしっかり進める必要があります。特に文法においては顕著です。その後はTOEIC対策その他を行うとよいでしょう。そのため、この記事では以後、英語以外の科目についてお話を進めていこうと思います)

 

たしかに、大学レベルの学修は、

現象を支配する原理原則から説明が始めるため、難しいと思われがちですが、

出所がわからない数式や原則ありきともすると天下り的で押し付け

・・・になりがちな高校レベルよりも、ずっと体系的で理解納得しやすいです。

また、大学レベルの教科書・演習書であっても、

高校レベルの教科書に載っているような概略の説明は普通にされています。

 

以上をまとめます。

  • 高校(Aレベル)の学修は、大学(Bレベル)の学修にすっぽり含まれる
  • 一方、高校レベルの学修は、大学レベルの学修の「省略バージョン」でしかない
  • しかも「省略部分」は、大学レベルの最大学修障壁である「原理原則」(※後述)がすっぽり抜けている
  • ゆえに、高校の学修をしたところで、大学レベルの内容の理解のハードルが下がるわけではない
  • つまり、高校レベルの学修を行うことは時間のロスにしかならない
  • 「原理原則の理解」さえできれば、最初から大学レベルの学修から始めることが合格までの時間短縮となる。

 

このことは、勉強計画を立てる上で、時間を有効活用できるかに直結してきますので、

ぜひ頭に刻み込んでいただきたいと思います。

 

大学教養レベルの学修障壁は「原理原則」。それを徹底的に噛み砕いた大学生向け参考書・演習書が、僕たちの最大の道しるべとなる

とはいえ、いきなり大学教養レベルから学修を進めるにしても、

障壁がまったくないとはいえません。

いや、むしろ唯一にして最大の障壁があり、それは

現象を支配する原理原則の説明を理解することです。

 

たとえば、医学部編入に関係する科目でいうと、次のようなものになるでしょう:

  • 物理学や物理化学 : 積分形を導出するまでの過程(微積分の羅列、微分方程式の解法)、三次元的理解(ベクトル解析)、微分形および積分形の物理的理解(イメージ)
  • 有機化学 : 結合論、電子論、構造論、立体化学、有機合成戦略、
  • 生命科学 : 数多くの遺伝子、シグナル伝達機序、分子ごとの役割

・・・です。

これが理解できず、または理解するのが億劫で、

大学教養の単位を落としていく人たちを多く見てきました。

 

この難関を突破するためには、次の3つの方法があります:

  1. シラバスで指定された分厚い教科書にかじりついて読み込む
  2. 大学の授業にまじめに出て、先生の話をよく聞き、わからないところは質問する
  3. 筆者が初学者まで徹底的に目線を下げた、大学1年生向けの参考書・演習書で勉強する

 

まず「1.教科書読み込み」ですが、これをするのがある意味最強す。

学識を深める、という意味でです。

これを大学在学中に行うのであれば、あなたは大学生のカガミといえるかもしれません。

深く広く理解できるので、後に演習問題を解く際になって理解度は抜群でしょう。

医学部編入を例にとると、

  • 生命科学でthe Cell、エッセンシャル細胞生物学、ギャノング生理学を通読するようなものだし、
  • 物理化学ではマッカーリサイモンやアトキンスを通読するようなものだし、
  • 有機化学ではマクマリーやモリソンボイドを通読するようなものです。

ですが弱点もあります。しかもかなり致命的な。

それは、読み込んだり理解するのに途方もなく時間がかかることです。

この後演習書もこなさなければいけないことを考えると、あまりに非効率です。

正直、医学部編入試験に合格する、という目的においてはいちばんオススメできない方法です。

ちなみに僕は医学部編入を目指した1年目、

試験直前の貴重な勉強時間を、この方法で大きく浪費しました。

これをやっている方は、即刻別の方法を模索することを強くオススメします。

 

次の「2.授業に出る」ですが、

あなたが現役の大学生でない限り、身近に授業をしてくれたり、

質問に対して懇切丁寧に(しかも無料で時間をとって)教えてくれる人など

いないのではないかと思います。

予備校に通うという手もありますが、こちらは有料(講師に時間をとって教えてもらうのも有料だそうですね)。

あなたが大学生であればオススメできますが、

それ以外であれば、お金と時間に余裕があればどうぞ、といった感じでしょうか・・・

 

最後の「3.初学者目線にたった大学生向け参考書・演習書で勉強する」ですが、

僕としてはこの方法をイチオシしたいと思います。

この方法を行うにあたり、以下の条件を満たした参考書・演習書があることが必要です:

  • 高校レベルの説明を網羅している(高校時点で履修していない初学者でも安心)
  • 「原理原則」の理解を助けることに最大の努力が払われている=初学者目線に立った記述である
  • 高校レベルの数学(IIB程度)が理解できていれば先に進める

さいわいなことに、

物理、化学、生命科学、統計学 (つまり英語以外) において、

参考書・演習書が存在します。

加えて、可能なら、最初から演習形式で行いながら上述の条件が満たせれば、なおよいですね。

 

つまり、

最初から大学教養レベル(Bレベル)の学修を進めるには、

初学者目線に立った記述がされている参考書・演習書を進めることが、

もっとも効果的かつ時間短縮となる方法であるということです。

次に、具体的にどのような教材がその様な条件を満たすか、みていきましょう。

 

大学教養レベル(Bレベル)演習書の選定

前項で述べた様な性質を持つ参考書・演習書を、

僕は2017年初頭、勉強開始前に徹底的に比較検討し、選定しました。
(すべて実際に購入するか、図書館or知人から閲覧させてもらうか、いずれかの方法により確かめています)

その過程では、演習書の記述レベルと、医学部編入試験の過去問(おもに阪大・北大・香川大・新潟大)を比較しました。

そのため、選定された教材を用いれば、少なくとも、阪大合格レベル ≒ 他大学にも合格できるレベル の知見・理解・実力はつくはずです。

この項では、比較検討の結果とあわせて、最終選定教材とその選定ポリシーについて下表にまとめます。

(全部載せるとスペースが足りないので、医学部編入界隈の人が好んで使いたがるものをピックアップして掲載しています)

 

なお、下記表には、○選定教材だけでなく、×ボツ教材および△準ボツ教材も掲載しています。

ボツになったものの多くは、実は僕が一年目に医学部編入試験に失敗したときに使用した教材です。
※全てではありません。特に、KALS教材などはほとんど使用していません。

1年目に受験に失敗したときは、当初その理由を「十分まとまった勉強時間を確保できなかったため」と考えていましたが、

それだけでなく、勉強計画や教材選定を見誤ったため、なかなか勉強が進捗しなかったというのも大きな敗因でした。

そのときの反省点を、下表最右カラムの「ボツ理由」に記しました。

あわせて見て頂くことを強くオススメします。

そして、どうか僕と同じ過ちをしないでほしい、と願っています。

 

原理原則の理解
(II.理解)
演習
(II.理解 → III.定着)
選定ボツの理由
生命科学

 

  • 範囲と、原理原則説明の詳細さが医学部編入に必要十分
  • 内容が詳述すぎ、ポイントが掴みにくい
  • 入学後に知ればよいような内容が多い
物理学 省略可。右記演習書の単元最初のページを見て、そのあと読み解けば十分理解できるが、不安ならどうぞ。

  • 範囲と、原理原則説明の詳細さが医学部編入に必要十分
  • 数式導出が、とにかく丁寧。定性的イメージも掴みやすい工夫あり
  • 要点だけを伝えようとするあまり式も説明も天下り的。数学的説明も省略されすぎ。初学者が自習するにはつらい
  • 院試向けが多い
化学 ※基本的に不要(演習書の単元最初のページを見て、あとは手を動かしていけば十分理解できる)。無機・物理化学に関しては、必要に応じて以下のとおりどうぞ。

 

  • (有機化学)反応の網羅性が、多くの医学部編入試験に、とにかくマッチしている
  • 範囲と、原理原則説明の詳細さが医学部編入に必要十分
  • 院試向けが多い。(その目的に対しては良著ばかりであることは強調しておきます)
  • しかし、医学部編入に求められる範囲を逸脱した問題が多く、それに気づかず解き続けると、それだけ時間の浪費となる。
統計 左記マセマの例題を解けば十分

※統計は応用力・考察力を問う問題はほとんど出題されないと思ってよい

  • 範囲と、原理原則説明の詳細さが医学部編入に必要十分
  • 数式導出が、とにかく丁寧。定性的イメージも掴みやすい工夫あり
  • 要点がまとめられていないし数式の導出も不親切なので、初学者は理解だけで時間がとられやすい。

※凡例 ○:選定×:ボツ△:ボツとまでは言わないがまずは○をやったほうがいい

※ちなみに、マセマがいかに秀逸かは、>>コチラのサイトをご覧いただいても参考になるかもしれません。物理系専攻の方も絶賛しています。なんでも、マセマだけを極めただけで院試に合格したんだとか・・・

 

大学専門レベル(Cレベル)演習書の選定

僕が医学部編入を実施している各大学の過去問

(主に阪大・北大・香川大・新潟大)を見た限り、

物理学、確率統計については、大学教養レベル(Bレベル)

以上の出題はなされていませんでした。

一方、生命科学、化学(とくに有機)においては、

大学専門レベル(Cレベル)の出題が為されている大学が散見されました。

たとえば、阪大においては、生命科学は入学後の基礎医学レベル、

化学は化学系学科の院試レベルの有機化学が出題されます。

 

これらについては、大学教養レベル(Bレベル)の学修を極めた上で、

さらに別途進める必要があります。

この目的に対して、僕は次のように選定しました:

  • 生命科学: プログレッシブ生命科学(基礎医学レベル)を読み込む。
    選定ポリシー: 大学教養(Bレベル)ですでに選定していましたが、内容的にはCレベルも網羅しますので、読み込むことで阪大基礎医学レベル(Cレベル)の問題にも対応できるようになります。そのため、ここでも改めて取り上げました。
  • 有機化学: 杉森彰、演習有機化学[新訂版]
    選定ポリシー: 反応の網羅性が、阪大の有機化学に、とにかくマッチしているため。

 

前半まとめ ~当サイトの教材選定ポリシー~

前半では、当サイトであなたにオススメする教材が

どのようにして選定されたか、そのポリシーについて述べました。

 

医学部編入試験の出題レベルは、

高校(Aレベル)、大学教養(Bレベル)、大学専門(Cレベル)の3つに大別されます。

 

このうち、BレベルはAレベルを網羅しており、

かつAレベルを行ったからといってBレベルの学修のハードルが下がるわけではないため、

Bレベル最大の学修障壁である「現象を支配する原理原則(数学や分子機構)」がスムーズに理解される限り、

大学教養(Bレベル)を最初から行うことが、合格に向けて最も効果的かつ時間短縮となるアプローチです。

(※英語は除く)

 

そのためには「徹底的に初学者(=高校で科目未履修+高校数学は習得済)目線にたった、大学生向け参考書」

を読み込み、さらに反復してこなすアプローチが最も有効です。

具体的方法については科目別に(>>生命科学>>物理>>化学)既に示してあります。

その選定アプローチは>>コチラに述べました。

 

ここまでが大学教養(Bレベル)の最も洗練された(=時短・効果的)方法であり、

これを完璧にこなすことで、多くの大学の合格レベルに、あなたは到達することができます。

 

さらに高レベルの大学(阪大や北大などの旧帝大など)を目指すのであれば、

大学専門レベル(Cレベル)の内容も習得する必要があります。

その選定アプローチは>>コチラに述べました。

 

Commonとは何か?=演習書のうち、どの問題こなせばよいか? という問いに対する答え

前半までの記述では、当サイトにおける教材選定ポリシーを述べてきました。

つまり、

・・・です。

 

ここまで、レベル別の(AとBはいっしょ)演習書選定はすでに完璧に行われたわけですが、

ここからこの記事の本題、つまりCommonとは何か?」に入っていきます。

この問いは、演習書を解くという観点から言い換えると

「上記各教材において、重点的にこなすべき問題は、どのように選定すべきか?」

ということに等しいです。

 

これについては科目の別はなくシンプルなので、

ずばり結論から言います。

例題(レベル)だけを解く

です。

ここでいう「例題レベル」の意味ですが、

サイエンス社から出ている各科目の「黄色い演習書」

力学電磁気学熱力学量子力学)の「例題」をすべて解くこととほぼイコールです。

一方で、その後に続く「練習問題」は対象に含まれない、ということです。

※ちなみに、このサイトではサイエンス社の演習書推奨教材に含めていません。 >>選定ポリシーでも述べたとおり、①数式導出や解説の大部分が省略されており初学者にとって自習しにくいことと、②ゆえに演習+理解という時短効果を狙えないためです(マセマ演習書は両者ともクリアしています)。とはいえ、医学部編入界隈では一般的・人気の教材なので、あなたも含め、多くの読者にわかりやすいように、あえてこの例えを用いています。

 

この結論は、僕が医学部編入試験の過去問題(主に阪大、北大、香川大、新潟大)

を見てきたうえで導き出されたものです。

なぜかというと、

大学別にA~Cレベルの別はあっても、

基本的に応用力や考察力を問う問題は出題されないからです。

※生命科学では実験考察問題が出題される場合があるが、その場合も基本的知識(テストバンク)を完璧に身につけ、基本的問題(用語記述+実戦テキスト)を解く力が身につけば、当日に相当程度の解答が可能です。
※また、>>考察力・応用力を問う問題がめったに出題されない理由はコチラの記事をご覧ください。

大学教養以上のレベルでは、

基本的に、「II.理解」の時点で差がつくのであり、

それを試験当日に記述できるかは、

その「III.定着」ができているかどうか?で決まりますので、

例題レベルをこなすことが最も重要なのです。

 

・・・と、伝えたいエッセンスとしては以上なのですが、

それだけでは能がないので、科目別・教材別にその具体的範囲を述べていきましょう。

※前半部分では「II.理解」を目的とした参考書についても選定ポリシーを示しましたが、ここでは「III.定着」を目的とした演習書の実施すべき箇所のみを示します。それは、この記事の目的が「演習書・問題集のこなし方」だからです。

 

物理学

物理学において、「例題レベルを解く」とは

  • マセマキャンパスゼミ「演習」シリーズ ・・・ 全問解く
  • 単位が取れる量子力学ノート ・・・ 本文途中の式導出を全てノートにとるとともに、例題を全て解く

ことを意味します。

 

なぜか?

「マセマ演習シリーズ」は、範囲の選定がとにかく秀逸です。

医学部編入で重点的に出題されるのは大体以下の範囲内です。

  • 力学だと質点・質点系
  • 電磁気学だとガウス・アンペール・マクスウェル
  • 熱力学だと状態方程式・カルノーサイクル・熱力学関数

しかし、たとえば以下の範囲も「ゲリラ的に」出題されます。

  • 力学だと剛体・重力
  • 電磁気学だと電気双極子・ビオサバール
  • 熱力学だと分子の衝突・エントロピとボルツマン係数の関係

たとえば、熱力学における上記「ゲリラ」は、なんと2018年実施試験で実際に出題されました。

これは、一見した受験生は、

「阪大の物理はもはや例題レベル対策できるものではなくなった」

「熱力学だけでも精一杯なのに、統計力学までもやっておかなきゃダメなのか」

などと戦慄しがちです。

しかし違います。この範囲も、マセマはカバーしているのです。

統計力学の入り口となる前提知識として、しっかりとマセマ熱力学に入れてくれていたのです。

 

このように、頻出(=Common)と思われる範囲のほかに、

うまいこと医学部編入のゲリラ(=準Common)を入れてくれているのがマセマです。

わかりやすいので、僕の例を挙げてみます。「事件」は2017年に起こりました。

阪大では過去10年間に、上記頻出(=Common)の範囲から重点的に出題されていました。
(ただし力学の重力は5年前以前は頻出であった)

例外的に、2015年実施の物理は、まったく傾向から外れた難しい年でしたが、

それ以外の年は安定した出題傾向が続いていました。

ところが、2017年実施試験では「I.剛体」「II.気体の状態方程式、圧力から音波の式を導く」という、

過去10年間にされてこなかったような出題がなされたのでした。

しかし、マセマを完璧にこなしていたおかげで、僕は十分合格レベルの得点をすることができました。

(I.はマセマで完全カバーできるし、II.もマセマ完璧化で応用可能)

※なお、阪大2015年実施の物理はかなり難しかったようで、そのため採点もかなり甘かったようです。それでも合格者平均点は例年より20点ほど低いです。つまり、もはや対策しようがない年だったということになります(物理学科出身者以外)。このような出題群を、このサイトではUncommonであると考え、対策の対象にしません。たとえこの記事・このサイトで述べた方法で対策できなかったとしても、このような年は物理ではなく他の科目で差がつきます。そのため、Uncommonのことは気にしなくてあなたの合格にインパクトはありませんから、安心してください。

 

 

一方、反省点もあります。

それは、剛体は「実質出ないだろう」と高をくくり、2週目以降の反復をしていなかったことです。

他の範囲のように、完璧化していれば満点を取れていたはずのものを、実際は半分近く落としました。

やれば取れるはずの得点をとれなかった。これは大きな損失であり、反省点だったと思います。

 

以上を総合すれば、

  • マセマは医学部編入の物理における、Commonおよび準Commonを網羅している
  • 準Commonは出ないだろうと高をくくり、ヤマを張ると、痛い目にあう

ということです。

これらの分析・教訓から、

マセマ演習書では掲載されている問題は全て解く

ことが、Common・準Common重点的=必要十分=効果的な、問題選定ポリシーだといえます。

 

「単位が取れる~」もマセマに準じますから、ここでは説明を省略します。

 

化学

化学において、「例題レベルを解く」とは

ことを意味します。

 

なぜか?

化学で選定した教材においても、

「例題レベル」≒「全問解く」となりました。

基本的な理由は、物理のマセマ演習書シリーズと同じです。

見方を変えると、そのような性質を持つ演習書ばかりを選んだともいえます。

必要十分効果最大時間短縮が、僕とこのサイトの最重要方針だからです)

 

ただ、物理化学は既に書いた物理学と似通っているため、

同様の方法・考え方が通用するでしょうが、

有機化学においてもなぜ「全問解く」必要があるのでしょうか?

それは、既に別の記事で書いたように、

有機化学は丸暗記だけでは到底通用しない科目であり、

>>手を動かさないと、理解力も解答力も上がらないからです。

有機化学「だけ」は頭の理解だけでなく、体を使った運動と、三次元的なイメージ力が求められます。

これをするには、例題だけを解くだけでは圧倒的に演習量が不足しています。

例題に続く演習問題も手を動かして解き、それに慣れていくことで、やっと理解したといえます。

幸い、有機化学の演習書に掲載されている練習問題は、例題の類題が多いので、

物理系の演習書における演習問題ほど負荷にはならないと思います。

とにかく、有機化学に関しては演習書の問題を全てこなし、体得していく姿勢が必要です。

(分厚い教科書を読む必要がないぶん、演習に割ける時間は確保しやすくなっていると思います)

 

生命科学

生命科学において、「例題レベルを解く」とは

  • 生命科学テストバンク ・・・ まず全問を解き(練習テスト)、その上でランダム出題50問(模擬テスト)を満点x50回
  • 用語記述訓練 ・・・ テストバンクとプログレッシブ生命科学から重要単語抽出
  • KALS実戦テキスト ・・・ 全問解く

ことを意味します。

 

なぜか?

そもそも、生命科学での例題レベルとは、

  • 医学部編入試験における出題範囲を見定めること
  • その範囲の知識・理解がしっかり定着していること

です。

多くの受験者は上述の2点があやふや・おざなりになっています(KALS受講生含め)。

もし仮にあなたがKALSを受講していなかったとしても、そこに最大の付け入る隙があります。

そのための方法が、冒頭の「例題レベル」を忠実に行うことです。

それだけであなたは合格に一気に近づきます。

 

KALSが用意する教材には、アウトプットの訓練と題して「実験考察型問題」が多数用意されていますが、

まずは「範囲の把握と」「定着」こそが大事です。

なぜなら、これができていないと、実験を「考察」できないからです。

そのためにテストバンク用語記述訓練をひたすらやるのです。

 

もちろん、「実験考察型問題」への慣れは必要です。

これは、上記を着実に行ったうえで、実戦テキストをこなせば十分でしょう。

ただしこれ1冊だけなので、全問をやる必要があるのです。

 

まとめ

 

この記事では、

  1. 演習書の中で、「なぜ例題レベルをこなすこと」が最も効果的なのか?
  2. その根拠は何なのか?心の底から理解納得できる教材選定ポリシー

それぞれについて、お答えしてきました。

(その過程で、ぶっでぃがかつて犯した過ちも含めて記し、あなたに同じ轍を踏まないよう注意喚起もしてきました)

 

「1.なぜ例題レベルが効果的か?」については>>この記事の後半から議論して来ました。

結論は「教材選定が医学部編入しっかりしていれば、例題レベルを解く=Common極めになる!」です。

ただ、例題レベルと入っても、当サイトで発信している教材については

ほとんどが「全問解く」になってしまいました。

これは全問が例題レベル、つまり医学部編入に必要な範囲が、

無駄なくモレなく収録された演習書(=必要十分、効果最大、時間短縮)を

選定したからに他ならないから、なのでした。

>>問題選定、各科目の詳細はコチラに示してあります。

 

「2.必要十分な範囲と難度の教材選定ポリシー」については、>>この記事の前半に議論してきたとおりです。

医学部編入試験の出題範囲の全貌をカバーでき、

かつ時間短縮、効果最大、必要十分な手法を考えた結果選定されたものであることを示しました。

その概要は、すでに>>こちらにまとめてあるので、そちらをご参照ください。

 

以上、問題の選定ポリシー、および教材の選定ポリシーを理解することで、

あなたは安心して「理解・演習を『後はやればよいだけ』という状態」になることができと思います。

それに専念し、医学部編入の合格を掴み取っていただくことを、心から願います。

 

追伸 P.S.

※2018.10.21停止中

近々、何らかの形で直接サポートを再開いたしますので、お待ちください。

なお引き続き、感想・ご報告は受け付けています^^
返信はお約束できませんが、すべてに目は通しています。
また、現在相談中の方、一度でも僕に連絡をいただけた方は、引き続きサポートいたしますのでご安心ください。

 

このホームページでは、あなたが受験勉強を開始する前に、

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いつまでこのようにお気軽にお答えできる期間が続くかわかりません。

もしあなたが医学部編入で抱えている悩み・ご相談がある場合、

お早めにご連絡いただければと思います。

 

それでは、今後とも、宜しくお願いいたします。

いつもご覧いただきありがとうございます。