【医学部編入】演習書・問題集の進め方② ~答えは見ていい?いやむしろ見よう!~

こんにちは!

ぶっでぃです^^

>>前回から、「演習書・問題集の進め方」シリーズ、全4回を進めています。

今回は、シリーズ第2回ということで、

「答えは見ていい?いやむしろ見よう!」

をテーマにお伝えしていきます^^

この記事の目的は、

もしあなたが、

「演習問題は自力で解くべきもの」

「解く前に答えを見てはいけない」

という思い込みがあるならば、それをなくし、

さらに、

「医学部編入のための勉強を効率よく進めるためには、むしろ答えを先に見たほうがよい」

というノウハウをあなたにプレゼントすることにあります。

このシリーズの(というかこのサイトの)方針として、

方法の押し付けではなく、なぜそのようなノウハウが導き出されるのか、

根拠・理由をあなたに納得いただけるように書いていきます。

目次

この記事の位置づけ

まず、>>前回のおさらいをしてから、

今回の記事の位置づけを明確にしておきましょう。

演習は、医学部編入試験の合格に必要不可欠です。

その演習を、構成する要素は次の2つでした。

  1. 医学部編入学試験における形式および難易度が、過不足なく実戦形式であること
  2. 慣れる(=試験当日まで1.を忘れず、解答する際も迷わずアウトプットできる)こと

(※これは、すでに>>コチラの記事で述べた勉強の4ステージのうち、III.定着およびIV.記述に相当します。)

前回は「2.慣れる」ことに主眼を置いて、反復の重要性を解説して来ました。

この記事では「1.必要十分な形式と難易度」を最適化すること目的として、

適切な方法を提案していきたいと思います。

「必要十分な形式と難易度」を実現するための、いくつかの方法

前項「1.必要十分な形式と難易度」を実現するためにはどうすればよいのでしょうか?

これについては、いくつかの方法があり、

いずれも余すことなく詰めるべきです。

僕はこれについては2つのアプローチがあると思っています。

  1. 演習書・問題集を適切に選定する
  2. 演習書・問題集を適切に実施する

このうち、「i.適切に選定する」については、

科目勉強法の記事(生命科学物理化学英語)で

医学部編入に最もふさわしい演習書・参考書・テキストを厳選しました。

ぜひご覧ください^^

いっぽう、「ii.適切に実施する」については、さらに次に分類できます:

  1. 演習書・問題集の中における実施問題の選定
  2. 模範解答・解説の取り扱い

この記事では、ii-bについて述べていきます

なお、ii-aについては、>>第3回の記事で詳しく述べます。

模範解答・解説の取り扱い方

演習書や問題集には、

巻末や問題の直後に、模範解答や解説が掲載されています。

じつは・・

模範解答・解説をうまく活用できるか?

これができるかどうか次第で、

あなたが演習書を効果的に扱えるかどうかが決まります。

というのも、あなたが医学部編入試験の当日に解答としてとして書くべき内容は、

ほとんどの場合、演習書や問題集の解答欄に記載されているからです。

※「ほとんどの場合」と書いたのは、問題集・演習書か、医学部編入学試験の出題か、どちらかの正答設定が間違っていることがあるためです。前者が間違っているなら事前にチェックしながら学ぶことで誤答を覚えることを防ぐことができます。後者が間違っている場合はどうしようもありませんが、この場合あなたの他にも正答者はいないか、出題者側でミスに気づいた時点で全員正解となるでしょうから気にしなくてOKです(そもそも受験者側でどうすることもできないことでもあります)。

実は物理化学では、医学部編入学試験での出題は、

ほとんどの場合、既存の演習書・問題集から引用されるか、

もしくは、引用された問題の組み合わせです。

(これは、大学に入学した後の試験に関しても同じことが言えます)

また、生命科学においても、

ほとんどの場合は細胞生物学、生化学、分子生物学、生理学の、

基礎的知識を問う穴埋め問題や、用語を説明させる記述問題が大半を占めます。

また実験考察問題などの考察力を問う問題についても、

上記基礎的知識が確実に習得されていることが大前提です。

つまり、物理・化学・生命科学においては、

「正解をいかに間違いなく記述できるか?」

ということが、

医学部編入学試験で得点する能力を高めることにつながります。

そのためには、正解を知り、それを日ごろから記述する訓練が必要不可欠です。

その第一段階として、まずあなたは「正解」をしっかり知っていなければならないのです。

医学部編入学試験勉強において、

演習書・問題集に掲載されている模範解答・解説は、

まずあなたが「正解」を知るために使います。

ここで大事なのは、まず最初に知ることです。

演習の目的は、一から自力で解くことではない

よく演習問題で自力で解く力をつけようと、

1つの問題にかじりついて考え込む人を見かけるのですが、

特に受験・試験勉強においては、時間対効果という観点から言うと

正直、非常に効率が悪いです。

ここで思い出してほしいのですが、

演習の目的は

物事に慣れるため、繰り返して習うこと。練習。けいこ。

だったということです。

つまり、演習は

考える力をつけるためではなく、

物事(=実戦形式の問題)に慣れること

を目的に行うことが大切だったのでした。

この目的を達成すべきことは、間違えても

問題にかじりつくことではないはずです。

そうではなく、本当にすべきことは、

正解を知らなければいち早く知り、それを繰り返すこと

ではないでしょうか。

【まとめ】&【具体的方法】

ここまで述べてきたことを、演習書・問題集の問題を解く場面に応用し、

僕たちがどのように演習書をこなすべきか、考えてみましょう。

なお、ここから書いていくことは、

>>演習書のこなし方第1回に書いた効果的な繰り返し方も反映しています。

1日目 ~第①段階~

あなたが、初めて取り組む問題を目の前にしたとき、

問題文を初めて見たときに解答方法が思いつかなかったとします。

(それは普通のことです)

そのときは、長くとも1分間考えてみて、解き方がまったく思いつかないときには

自力で解くことを潔く諦めて、模範解答・解説を見てしまってください。

そして、模範解答一字一句ノートに写します(※解説は写さなくてよい)

当然のことながら、模範解答・解説に書いてあることは理解することが前提です。

模範解答・解説の書き写しと理解が終わったら、その日は別の問題に取り掛かります。

2日目(翌日) ~第②段階~

そして、翌日に、まったく同じ問題に対して、今度は解答を書き写すのではなく

あなたの記憶だけを頼りに、完全に正答を再現できるか試してみます。

もしそれができなければ、完全に正答を再現できるまで、翌日ごともう一度繰り返します。

数日~数週間後 ~第③段階~

その問題に取り組んで、正答を完全に再現できるようになった数日~数週間後に、

さらにもう一度、あなたの記憶から、完全に正答を再現できるかもう一度試してみます。

できなければ、その日にもう一度正答を参照して、できなかったところを確認するとともに、

可能ならもういちど書き写してみましょう。

オススメ事項

問題集の問題ごとに、第①~③段階を行った日時を記録しておきます。

表にしておけばわかりやすいかもしれません。

たとえば、

問題 第①段階 第②段階 第③段階
例2-1

8/20 済

8/21 済

8/27 済

例2-2 8/25 済 8/26、8/27 済  9/3(予定)
例2-3

8/27 済

8/28(予定)
例2-4
・・・

のような学習経過表を立てても有用かもしれません。

学習経過表から一歩進んで、学習計画を逆算で立てることも、より計画的に学習を進められる有効な手段です。

すなわち現在から合格までの日数と、こなすべき問題の数から逆算して、

上記の表に日付をあてはめていくのです。

もしくは、学習経過表・学習計画表の両方として使用(計画日と実施日を書く欄を作って学習の進捗を管理

する方法もあるかもしれません。

このように、例題レベルの問題を中心に、上記表のように進捗を計画することで、

あとは「毎日やるべきことをやるだけの状態」となり、

余計なことに思い煩わされずに学習に集中することができます。

また、上記表を学習計画として立てることで

「今日は○○するまでは学習を終えない」という指標を作ることができますので、

より確実に学習が進捗するシステム作りという点でも優れていると思います。

追伸1

◆◆コラム なぜ僕たちは問題集を「自力で解く」必要があると思ってしまうのか??◆◆ 

これは、僕たちがそもそも少年・青年時代に経験した義務教育や高校時代に原因があると思います。

  • 練習問題を解くときには答えを見てはいけません!
  • 自分でしっかり考えなさい。答えを見て納得するなんてサルでもできる!

このように教え込まれた人も多いのではないでしょうか?

たしかに、「自分で考える力をつけることが教育の最終目的である」

という大義名分の下では、確かに正しいことを言っているように見えます。

しかし、実は「自分で考える力をつける」になる前には、

その前に基本的な問題の解き方を知らなければなりません。

簡単な例を示すと、

3x = 5(x + 2) – 5

という一次方程式を解くことができるのは、

かつて僕たちが中学校1年生のときに

移項操作や、次数ごとのくくりだしという基本操作があることを、まず最初に知り(教わり)、

そのあと繰り返してきたからですよね?

ここで大事なのは「まず最初に解法を知った」ということです。

医学部編入の受験勉強でも同じです。解き方を最初に「解答を知る」ことが大切なのです。

もちろん、あなたが初めて取り組んだ問題で、

かりに最初から解法を思いついたのであれば、そのとおり解けば問題ないと思います。

しかし、解法が最初に思いつかないのであれば、そこで立ち止まり考え込むべきではありません。

目的は、あなたの頭で解法を編み出す力を身につけることではありません。

あなたが予め習得した基本的な解法を、試験当日に組み合わせる力を身につけることです。

最初は自分一人で考えず、答えを見て解法を身につける

その次に、自分で考える力が身につく。

このことをしっかり覚えておくようにしてください。

※1 演習書・問題集において、単元ごとに例題がまず掲載されており、その解き方が直後に掲載されている、という配置になっているのは、「まず最初に解き方を知ってもらう」ことを筆者が意図したものです。

※2 サイエンス社の黄色表紙の演習書には、例題に医学部編入学試験に望む上で欠かすことのできない内容が記載されており、練習問題にはその道の専門家になるために必要な内容が記載されていると考えていただくとわかりやすいと思います。>>第3回で述べますが、演習書に掲載されている問題のうち、解くべき優先順位は、例題>>練習問題です。理由は2つあります。1つ目は、実際の出題は、不思議と例題レベルがほとんどを占めるからです。2つ目は、例題の解答を完璧に再現できると、不思議とその次のレベルの問題の解法も思いつくことができるものだからです。

※3 ちなみに、演習書・問題集に掲載されている問題は、たとえ例題レベルであっても、先人の科学者が頭を抱えて、やっと解けた問題です。そうであれば、まだ学び始めの僕たちがそれを自力で解くこと自体に無理があると思うのです。義務教育や高校レベルの学修はともかく、大学レベルの学修は、教養レベルであっても初学者にとって非常に高度ですから、すなおに模範解答・解説から学ぶという姿勢も、自力で解く姿勢とならび、重要な選択肢に含めておくことをオススメします。


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