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【医学部編入】有機化学講義010「アルカンその2-1 命名法」
この記事の要点 有機化学の「IUPAC命名法」について、アルカンを例に基礎から解説する。 命名の基本は「(番号)-(置換基名)(アルカン名)」であり、炭素数(C1~C10)に応じたアルカン名を覚えることが必須である。 環状構造(シクロ~)、枝分かれ(... -
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【医学部編入】有機化学講義009「アルカンその1 分子の性質と物性」
この記事の要点 有機化学の「基礎中の基礎」であるアルカンについて解説する。アルカンは有機分子がもつ物性一般を説明するのに便利であり、ここで解説する。 アルカンはCとHの単結合のみで構成される「飽和炭化水素」である。 電気陰性度の差がほぼゼロで... -
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【医学部編入】有機化学講義008「結合論その4-2 共鳴」
この記事の要点 「共鳴(Resonance)」をテーマに解説する。 今回の講義では、あえてレジュメ(配布資料)を作成していない。 その理由は、共鳴が「図的理解」と「動的理解」(電子の動き)を伴うため、静的な資料では本質が伝わらないからである。 ぶっで... -
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【医学部編入】有機化学講義007「結合論その4-1 形式電荷」
この記事の要点 「形式電荷」の計算方法について解説する。 形式電荷は、分子内の電荷分布を形式的に表すもので、「どの原子が攻撃されるか」を予測する重要な指標となる。 形式電荷は、(元の最外殻電子数)-(非共有電子対の電子数)-(共有結合の数)... -
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【医学部編入】有機化学講義006「結合論その3-2 各種元素同士の結合様式の性質」
この記事の要点 炭素(C)と他の元素(HやClなど)との「異種元素間」の結合の性質(結合エネルギー、結合距離)について解説する。 前提として、C-C、H-H、Cl-Clなど「同種元素間」の結合は、原子が異なるため、それぞれ固有の結合エネルギーと結合距離を... -
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【医学部編入】有機化学講義005「結合論その3-1 炭素同士の結合様式の性質」
この記事の要点 炭素同士の結合様式(単・二重・三重結合)の性質を比較解説する。 結合の回転:単結合は室温で自由に回転できるが、二重結合・三重結合はπ結合により回転が拘束されている。 結合エネルギー:結合数が増えるほど(単<二重<三重)、原子... -
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【医学部編入】有機化学講義004「結合論その2-2 混成軌道の成り立ち」
この記事の要点 混成軌道(sp3, sp2, sp)の成り立ちを解説する。 混成軌道は、s軌道とp軌道が混ざってできる新しい軌道であり、投入した原子軌道の総数と、形成される混成軌道の総数は等しい(例:1つのs + 2つのp → 3つのsp2)。 混成軌道は、電子同士の... -
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【医学部編入】有機化学講義003「結合論その2-1 化学結合の種類と、分子軌道」
この記事の要点 有機化学で重要な結合は、電子を「共有する」共有結合と、電子が偏る(イオン化する)イオン結合の2つである。 電子は、決まった「原子軌道」(s軌道、p軌道など)に、決まったルール(フント則など)に従って収容される。 原子同士が近づ... -
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【医学部編入】有機化学講義002「結合論その1 周期表と電気陰性度」
この記事の要点 化学結合とは、原子が「最外殻電子をどのように持ち合うか」であり、その形態が共有結合やイオン結合として現れる。 結合の形態を決定するのが「電気陰性度」(電子を引き付ける強さ)であり、周期表の右上にいくほど強くなる。 原子間の電... -
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【医学部編入】有機化学講義001「学習の全体像」
この記事の要点 この記事は、医学部編入試験における「有機化学」の学習の全体像(オリエンテーション)を解説する。 編入試験の「生命科学」を深く理解するには、そのルーツである「有機化学」のルールを学ぶことが不可欠である。 有機化学の本質とは、「...
