こんにちは!
ぶっでぃです^^
さて、9月に入りました。
2018年実施の医学部編入試験も後半戦に入るとともに、
来年の受験を視野に行動を開始する人も増えてきましたね。
僕の元にも毎日多くの>>メールが届いています。
身のうち・心のうちを打ち明け、わざわざ僕に相談いただいた方、
本当にありがとうございます。全力で支援させていただきます。
そのような中で、最近とくに多くなってきた質問があります。
KALS(※)って受講すべきでしょうか・・・?
(※河合塾が主催するアクティブラーニングスクール。そのうち、医学部編入学講座は、医学部編入において講師・コンテンツ・サポート・実績すべてにおいて最大級の予備校として広く認知されている)
この質問、今月に入って本当に多くなりました。
ここ2~3日で、5名から類似の質問を頂いています。
「このサイトを見ていただいている方の多くにとって、
共通した疑問なのかもしれない」
・・・のかもしれませんね。
そこで、今回は本当にKALSを受講するべきかどうか?をテーマに
お伝えしていこうと思います。
上にも書いたように、
受験前にはKALSを受講するかどうか
という悩みに、あなたも一度は直面し、迷ったのではないでしょうか。
だって・・・、「合格者の72.5%がKALS生」(2018.9.4現在、KALS公式サイト情報)
などと謳われたら、コトの信憑性はともかくとして、
「自分もKALS生にならないと合格できないのかな」と不安になるのも無理はありません。
実際、僕も受験勉強開始前は迷いました。
特に、2016年に初回の受験に失敗してからは、
本当に合格できるかどうか不安でした。
勉強仲間もほしかったです。
お金も時間もありませんでした。
本当に合格するか不安でした。
でも本気で医師になりたかった・・・。
当時からKALSは「合格者の半数はKALS受講生」がうたい文句でしたし、
インターネット上でもそれを否定する意見が見当たらなかったです。
やっぱり、「自分もKALS生にならないと合格できないのかな」という不安が、
僕にもよぎったのです。
しかし、僕はKALSを受講する金銭的余裕はありませんでした。
また、KALSをフルで受講したところで、残り半年間の勉強期間で、
本当にカリキュラムを全てこなせるか、疑問がありました。
というか、そもそも、本当にKALSを受講しなければ合格しないのか、という疑問もありました。
ほんと、わからないことだらけだから、頭の中も疑問ばかりだったのです。
しかし悩んでばかりいても仕方がない。
上記疑問点を解決するために、
僕は2017年初頭に受験勉強を始めるにあたって、大胆な考察を行い、仮説を立てました。
それは、KALSを受講する価値って学習範囲選定をアウトソーシングできることなのでは?
というものです。
結論として、この仮説はほぼ的を射たものだったと思います。
というのも、KALSを「学習範囲選定をアウトソーシングする」という目的「だけ」に活用(※)し、
その結果、阪大はじめ複数校から当初合格をいただけたからです。
(※生命科学テストバンクおよび公開模試・実力テストのみ)
「KALSは受講する必要あるの?」
この悩みは、言い換えると、
KALSを受講することで、自分に足りないのものうち何が満たされ、
それがどのように寄与して、結果的に合格に結びつくのか?
・・・というものでないでしょうか。
その疑問に答えるため、この記事では、僕が受験勉強開始時点で行った考察を、
そのままあなたにプレゼントしたいと思います。
そうすればきっと、あなたにとって本当にKALSは必要なものなのか?
緒言 この記事のポリシー
まず予めお断りしますが、
この記事の目的は、KALSを根拠なく批判するわけでも貶すわけでもなく、
だからといって褒めちぎるわけでもないということです。
また、あなたを特定の結果・結論へ恣意的に誘導するものでもありません(KALS受講、非受講、もしくは何を受講するかという選択において)。
たしかにちょっと辛口な記述はありますが、それは
KALS、関係者、受講経験者によるポジティブな情報が、
KALSからの発信(無料説明会・合格体験記)やネット上で(主に合格者ブログ・Twitterなど)すでに出回っている一方で、
そうではない「受験経験者(しかしKALSとは無関係)」の視点からの発信がほとんど見当たらないことから、
そのような発言をすることは、あなたがトータルで中立的な視点を獲得するためには必要だと考えるためです。
この記事の趣旨は、あなたがこれからKALSを「受講すべきかどうか」について、
あなたご自身で判断するための材料を提供することにあります。
なぜその様なことをするかというと、年間百万円以上の出費を行う可能性がある以上、
その判断には非常に慎重になってほしいという願いがあるためです。
もし本当にあなたが受講が必要であると判断したなら、それは百数十万円の価値があるでしょう。
逆に、本当はあなたに必要ではなかったと判断したなら、元々かけるはずだった百数十万円を、受験校を増やすことによる合格可能性の向上に使えるかもしれません。
その判断を適切に行うという目的のもと、この記事では、
出来るだけ中立かつ公正な視点で(+受験生経験のある者としての視点も交えて)アプローチをかけたいと思っています。
(ということは、あなたがすでにKALSを受講中であっても「いかにKALSを有効活用できるか?」というヒントを与えられるかもしれません)
中立的かつ公正な視点でKALSを知るということは具体的にどういうことかというと、
次の2点をあなたに知っていただくことです。
- KALSおよび関係者(講師・チューター・受講経験者)から発信された情報は、あくまでKALSにとって有利な情報でしかないことを認識すること
- 受講のベネフィットを正しく理解し、そのうえで本当にあなたににとって必要かどうか判断する必要があること
1.については、
「KALS(をはじめとした教育業界)の収益体質を知り、彼らのビジネスにおける目的と手段を知ること」と、
彼らの手段(=情報発信)を一方的かつ妄信的に信じ込まないよう、
「KALSが発信していることは本当か?(受験を経験したことのある者の意見も交えて)」を考えることです
(※彼らは決して僕たちを欺こうとしている訳ではなく、あくまで収益・集客最大化のために動いていると言うことを理解するということです。彼らのいっていることは基本的には正しい。ただしそれは彼らの集客最大化という目的に向いていることは常に忘れてはならないと言うことです)
2.については、
「受講のベネフィットを列挙」し、そのうえで本当に
「KALS受講以上に高品質なものはないのか?」「KALS受講より低価格なものはないのか?」「KALS受講より時短・効果最大な道筋はないのか?」すなわち、
「あなたの合格への道筋は本当にKALSである必要があるか?」を考えることです。
では、各々について詳しくみていくことにしましょう。
KALSが情報発信する目的を知り、その信憑性を吟味する ~KALSから発信される情報は、KALSにとって有利な情報でしかないことを知る~
KALSってやっぱりすごい!
実際のところ、KALSをフルで受講すると年間約120~140万円の受講料がかかりますが、
それでも多くの受験生が受講していると言う現実を見ると、
やはりそれなりのベネフィットがあると考えるのが自然です。
じっさい、僕が受験生だったころに知人から閲覧させてもらった生命科学の教材は
「受験生に対する水先案内」という意味で非常に質が高いものでした。
そしてなにより、国立大学総定員約210名のうち、2017年実施試験では110名ほどがKALS受講生から輩出されているのは事実ですし(これが事実でなければ社会通念上問題ありとみなされますし、かつ法律で罰せられるので、ほぼ事実と断定して問題ない)、
合格した受講生が記す一連の合格体験記も、決してウソをついているわけではないと思います。
KALSが医学部編入の受験生に対して実用的かつ高品質なサービスを提供しており、
これにより合格に対して少なからぬ寄与をしているのは紛れもない事実でしょう。
僕たち医学部編入を目指す者にとって、心からほしいと思う「合格という状態」を、
彼らは商品としてビジネスしていると言ってもよいのかもしれません。
だからこそ、彼らがその対価として受講料年額百万円~を顧客から回収することは、
「百万の投資をしてでも合格を手に入れたい人がいる」という需要に対する、
商行為(ビジネス)として至極全うな行為です。
なぜなら、教育業もまた、ビジネスだからです。
そのように信頼性の高いKALSですから、受験者(消費者)の立場からすると、
実績もたくさんあるし、信頼も出来る(なにせバックには河合塾!)。
だから、KALSを受講しよう!
と思うのは自然の成り行きだと思います。
だが、ちょっと待った!
ですが、ちょっとまって下さい。
そう決める前に、1点あなたに気をつけていただきたいことがあります。
それは、KALSから発信された情報は、あくまでKALSにとって有利な情報でしかないことに気づいていますか?ということです。
これはいいかえると、上記情報だけを信用してKALSを受講した場合、
KALSのマーケティング戦略と価値観教育に、乗せられてしまっている
可能性が高いということです。
どういうことか?
それを説明するための前提知識として、
ちょっと教育業界の収益構造とマーケティング論の話をしましょう。
だいじょうぶ、小難しい話は一切しません。ただ、知っておいたほうがいい話です^^
前提知識① 教育業の高い収益構造
まず、これはKALSに限らないのですが、教育業界って軒並み利益率がめちゃめちゃ高いです。
これについてお話しすると、そうですね・・・
まずかかる費用のほとんどが固定費(顧客数に比例しない経費)です。
住居費、水道光熱費、人件費、固定資産税、広告宣伝費・・・などなど。
一方、変動費(顧客数に比例する経費)もありますが、全経費に占める割合としては微々たるものです。
紙の印刷費と郵送費と・・・他なにかありますかね?
ここで固定費と変動費を足し合わせたものを費用もしくは経費と呼びます。
一方、売上は、平均顧客単価を比例定数として受講人数(顧客数)に比例して増大します。
そして、売上から費用を差し引いたものを、粗利といいます。
ちょっとややこしいので、以上を図にしてみます:
売上も経費も、顧客数に対して比例しますが、
経費に関してはほとんど横ばいであることに気づきますでしょうか?
これは先ほど述べた「変動費が小さい」ということです。傾きが小さい=変動費が小さい、です。
一方売上に関しては顧客人数に比例して経費よりも大きな傾きで増大していく。
この傾きは平均顧客単価そのものです。つまりあなたがKALSを受講するとして、あなたが彼らに支払う金額のことです。
あなた一人が受講人数として増えたところでKALSが百万円も経費をかけるとは到底思えませんから、
顧客数ごとに、売上と経費が逆転する点が存在することがわかります。
これを損益分岐点といいます。
そして、ここからが重要なのでよく覚えようにしてほしいのですが、
「損益分岐点を超えた後は、(受講人数)×(平均顧客単価)で得られた売上が、ほぼそのまま利益(粗利)になる」
ということです。
つまり、どういうことかというと、KALSにとっては、
「新規で受講してくれる人が増えれば増えるほど、そのまま利益が純増してくれるのでうれしい」
ということです。
【お客が増えれば増えるほど】の部分だけ聞くと「そりゃそうだろう」、と思うかもしれませんが、
ここで大事なのは、後半の【売上がほぼそのまま利益になる】という部分です。
つまり、この項の冒頭で言った「教育業は利益率が高い」の意味は、これです。
(※なお、意外に思われるかもしれませんが、顧客数が増えて嬉しくない事業も世の中には存在します。ここでは、上記と対比する意味で、補足させていただきます。顧客数・利用数があまり増えて欲しくない場合は、大きく分けて2種類です。
1つ目は、変動費が大きい赤字体質の事業や商品です。これは売れてくれればくれるほど「嬉しくない」です。たとえばスーパーの安売り品目になりがちな卵。これは客寄せ目的の安売りですが、これ単体では赤字であることが多く、卵ばかり売れては嬉しくないです(ただしスーパーでは来店されたら他の品目もあわせ買いされるのが通常ですので、これはこれでビジネスとして成り立ちます)。また、サッポロビールの「サッポロクラシック」などは本当にしっかり作られた美味しいビール(北海道限定)なのですが、美味しいだけあって製品単体では赤字だといいます(ただしサッポロビールは美味しいというイメージ付け&固定ファンを根付かせる目的と、創業の地北海道への還元&お土産ブランド確立という目的があり、あえて販売しているらしいです)。企業体力があり、かつシェアやブランド(=知名度+信用)が命の大企業が、「それ自体は嬉しくないが他に目的があるため」に、あえて扱うことのある事業や商品です。
2つ目は、高品質・高サービス・高単価のビジネスです。たとえば高級レストランは最もわかりやすい例です。これは顧客数があまり多くなると困ります(まったくいなくても困りますが)。なぜかというと、顧客数が増えて忙しくなり、厨房やウエイターの負荷が増大する(=余裕がなくなる)と、最高級のおもてなしと料理が提供できなくなるからです。そうなると顧客が離れてしまい商売上がったりです。そうならないよう顧客数は抑えて営業するのですが(例えば一日の予約可能件数に制限をかけるなど)、その分、こういう店ではサービスを高め、顧客あたりの平均単価を高めることと、平均利用回数を高める(=リピート客を増やす)ことで収益を確保します。個人経営の飲食店では常連さんと顧客リストを大切にするといいますが、これが理由です。メガネ、ジュエリー、ゴルフ、呉服などもこれに含まれます。大企業や大手というよりは、どちらかというと中小・零細企業や個人事業主がとることの多い戦略です。
前提知識② 「彼らはどのようにして売るか?」教育業の集客・販売戦略
いずれにせよ、
顧客=受講者数が増えれば増えるほど「単純に嬉しい」のですから、
売り手側としては以下の方策を採るに違いありません:
- 集客: 顧客=受講生予備軍(これを見込み客といいます)が自分たちに目を向けてくれる方策を練る
- 教育: 目を向けてくれた見込み客が、自分たちの商品が欲しくなり、見込み客が自分の判断で買ったのだと思わせるために、顧客から感謝される情報と体験を提供する。
- 販売: 教育された人に成約してもらう率を向上させる。
1.を集客といいます。「集客」というと改まったように聞こえますが、内容を聞けばどれも身近なものではないでしょうか?
たとえば看板、テレビ・ラジオ・新聞・ネットなどへのCM、チラシ、DM、街頭ティッシュ配り、街頭での呼び込み、キャッチセールス、人通りの多い通りへの出店、Google検索で上位に表示させる(SEO)、などです。
集客には、お金や時間などのコストが必ずかかります。
人々の視線を自分へ向けさせる(=目立つ・注目してもらう)にはお金がかかるということです。
このコストのことを宣伝広告費と言います。
この宣伝広告費については後述します。
2.を(価値観)教育といいます。
教育業は(そしてもKALSも例外ではなく)無料説明会を実施しますよね。
また、業界は違いますが、ショップジャパンやジャパネットタカタは、
商品の効果を視覚的に示した番組を製作し、視聴者にアピールします。
企業がホームページに情報を掲載する場合もあります。
これらが教育に相当します。
また、1.集客装置のなかに教育が含まれることがあります。
教育にもコストがかかります。たとえば無料説明会で配られる資料、人員コスト、特典資料などです。
これと、集客にかかるコスト(=広告宣伝費)を合わせて、販売促進費とよびます。
いきなりしつこく販売されても、人は買いませんし、無理やりの販売は「買わされた」と思います。
逆に自分から「買いたい」と思えば人は買います。それがたとえ100万円かかっても。
その「買いたい」と自発的に思わせるまでの心境に、顧客に誘導する操作を(価値観)教育と言います。
価値観教育がうまくいくと、見込み客は「自発的判断で商品を選択し、自分の意思で買った」と思うようになります。
例をあげると、
記事冒頭の「合格者の72.5%がKALS生」という情報は、見込み客に対して、実績を示して信用を得るとともに、自分が72.5%の外側になってしまう恐怖の感情をあおっています。
また無料説明会においても実績を示して信用を得るとともに、「まったく知らない状態から、ここまで教えてくれた!」と救済者のように思わせ、さらに模擬授業やアンケート記入によってすでに受講した気分にさせて、購買意欲を掻き立てます。
ホームページの情報や、無料説明会で提供される情報は全て例外なく、
「あなたが自発的に買いたいという気持ちになる」ことを目的としたものです。
もちろん、あなたにとっては有用な情報ばかりでしょう。
ですが、彼らの目的は別なところにあるということです。
ですから、彼らの発信する情報に対して、あなたは慎重になる必要があるのです。
3.を販売といいます。セールスとかオファーとかクロージングとも呼ばれます。
申し込みの利便性を追求する(電子化も含みます)、特典を充実させる、商品の魅力を伝える申し込みページをつくる、クロージングがうまい人を雇うなどをします。
「よさそうなもの」の裏に潜む思惑 ~教育業界のマーケティング超入門~
この項目のテーマであるマーケティングという言葉について、
聴いたことはあるが実際何を指すのかわからない方も多いかと思います。
マーケティングとは、さまざまな定義の仕方がありますが、
ここでは「広めること」=「市場(人々に)認知してもらい、彼らと関係性を構築すること」と定義しましょう。
前項の販売戦略(集客・教育・販売)のうち、
(KALSを含めた)教育業が力を入れるのは、
1.集客と、2.(価値観)教育です。
先ほどのマーケティングの定義とあわせて考えれば、
集客と教育をあわせてマーケティングと呼びます。
つまり、教育業はマーケティングが命ということになります。
ここではまずは、1.集客についてお話します。
集客(認知)のために何をするのかというと、
先ほど述べた
看板、テレビ・ラジオ・新聞・ネットなどへのCM、チラシ、ハガキ、DM、郵便局、ポスター、街頭ティッシュ配り、街頭での呼び込み、キャッチセールス、人通りの多い通りへの出店、Google検索で上位に表示させる(SEO)
・・・などの宣伝広告を行います。
言葉を言い換えると人前への露出です。
基本的に、露出が増えれば増えるほど、ニーズを持った人に認知される確率が上がります。
そうなると、露出された媒体を見てくれた人のうち、一定割合が反応(問い合わせ・申し込み・アクセス)してくれるため、集客が実現するのです。
ここで露出するために行われるエフォート(取り組み)は、大きく分けて次の3つのステージに分かれます。
- 潜在客(見込み客)、顕在客が何を求めているかを知る ・・・ 調査、アンケート、アイデア
- 潜在客・顕在客に対して、どのように打ち出せば反応してくれるか考える ・・・ デザイン、製作
- お金をかけて人目につく媒体へ広告を打ち出す ・・・ 広告代理店や各種媒体の所有者への依頼
先ほど、教育業界は、「利益率の高い、高収益構造」というお話をしました。
お客さんが来れば、それだけ利益になるのだから、それで満足・・・・ではありません。
お客さんがくれば来るほど利益が上がる!けれど、手元にはすでに儲けた利益がある!
ということは・・・・すでに手元にある利益のうち一定割合を投じて、
「c.お金をかけて広告を打ち出す」のです。
こうして今まで以上に露出を増やし、さらなる集客を実現し、さらなる利益を確保。
そうして更に広告を打つ・・・
この繰り返しが、教育業の事業拡大構造、及びそのためのマーケティング戦略そのものです。
だから、教育業界はどこも、
どんどんDMを各家庭に送付します。
どんどん各種媒体にCMを打ち出します。
どんどん無料説明会を行います。
ではKALS医学部編入講座はどうしているかというと、
(これは僕の実感値から来る勝手な憶測だと予めお断りしますが)
たぶんTVCMうってないです。たぶんDM出してないです。たぶん看板も出してないです。
では露出の手段として何をしているかというと、
- Googleなどの検索エンジンにおける露出機会を増やすこと
- 無料説明会の回数・質を増加させること
- (特に説明会の告知を行う目的で)Google AdSense(Webサイト上に表示されるバナー形式の広告)を打ち出すこと
・・・に全力を挙げていると思われます。
思いかえしてみると、KALSに関しては、TVCMもDMも看板も見たことがありませんよね?
あなたはありますか?(僕はないです)
これは医学部学士編入学という制度自体が、主にインターネット上で認知されているからだと思います。
大学全入時代といわれる現代において、大学一般入試は多くの人が経験します。
なので、予備校をはじめとした教育業界は、多くの人の目に留まる方法として、TVCM、DM、看板という手段をとります。
いっぽう、医学部編入は一般入試とは違い、医学部編入は誰もが行う受験ではありません。
そうではなく、いちど医学以外の専門分野に一度進んだ人のうち、
「医学部には編入という制度があるらしい」という情報をどこかで知り、
医学に興味のある人のうちの一部がインターネット上で検索して情報検索する。
これが医学部編入学ではないでしょうか?
そうだとすると、KALS医学部編入講座は
Webでの認知に多くの広告宣伝費が割かれていると考えるのが自然です。
お子さんのいる家庭にDMを打ち出したところで反応してくれる、などというのは少し考えにくいからです。
かれらの集客経路は、(僕の勝手な予想ですが)9割以上は以下の流れだと推測しています。
- Google検索 / Google AdSense広告
- KALS公式の無料説明会申込ページ
- 無料説明会の実施
- 資料・パンフレット無料お持ち帰り
- 後日、参加者が自発的に申し込む
ここで最もお金がかかるのは何だかわかりますか?
それは、I.検索/広告です。
ざっくりいうと、検索エンジンを使って検索したときに最上位に表示される広告と、
自分の好きなサイトを閲覧していたときに突如現れるバナー形の広告を打ち出すのに、
相当のお金がかかります。
これはなぜかというと、広告費の産出は、クリック数に対する従量課金型だからです。
露出されたのち、クリックされるごとに、その単価を広告費としてGoogleに支払わなければなりません。
「医学部編入」というワードの認知度とニーズから考えて1クリックあたり300-500円程度だと推測されます。
これが、医学部編入を目指す数千名の人たち全員からクリックされるとどうなるか・・・
1日あたり1000クリックされるだけで、30-50万円の出費です(1日で、です)。
1ヶ月毎日それをやり続けると、それだけで1000万円、
1年間毎日それをやり続けると、それだけで1億2000万円の費用がかかるのです。
信じられないですよね・・・。
つまり、Web出稿というのはそれだけお金がかかるものなのです。
II.とIII.も確かにお金がかかりますが、いちどデザインややり方さえ決まってしまえば、
あとは印刷費など+外部講師への報酬ですので、1回開催当たり数万~十数万円の費用で済むと思います。
(KALSは月曜が休みなので、土日に開催しても教職員は通常出勤あつかい。手当てももしかしたらあるかもしれないけど、微々たる物でしょう)
この費用での開催が年間全国で十数回であることを考えれば、まあ年間数百万程度の出費。
さきほどのクリック課金型広告に比べたら、なんとも安いものですよね。
そして、ここからがKALSのすごいところなのですが、
Google検索のビッグワードのうち「医学部編入」に関しては、
KALSがかならず検索順位1位に来るようになっています。
(医学部編入+○○ という付帯語がついたマイナーワードは他サイトがヒットしますが、「医学部編入」については常に1位です)
ためしにGoogle検索で「医学部編入」と入力してみてください。
KALS医学部編入講座の公式サイトが必ず最上位に表示されるはずです。
これはどういうことかというと、もはやクリック課金型広告を打つ意味がなくなったということです。
もっというと、
クリック課金広告(年間1億2000万程度)にかかるはずの費用が、そのまま節約できる
ということです。
(もしかしたら検索順位最上位に常に来るように業者へサイト施策を依頼しているかもしれませんが、それでも年間多くて数百万円程度でしょう)
だから、KALSはWeb検索に関しては(おそらく)広告費をかけていません。
無料説明会直前にAdSense広告は打つかもしれないけど、微々たる額だと思います。
では、浮いた1億円ほどのお金をどのように使っているかというと、
優秀・有能な講師陣への給与、無料説明会の充実化、職員へのホスピタリティ教育
・・・などに使用しているものと推察されています。
給与は当然支払われるとして、ここで僕たちが目を向けるべきは無料説明会の充実化です。
KALSの説明会で配られる膨大な冊子群。
あれ、かなりのクオリティですよね?
パンフレットはオールカラー印刷だし、合格体験記はかなりのページ数(原稿代はタダかも知れませんが)。
あれにはかなりの費用がかかっていると思われます。
それを初見でみた私たちはどう思うでしょうか?
たとえば、あなたが説明会が始まる前に、
医学部編入など一も二もわからない状況で、パラパラと資料をめくったら、
「なんか知らないけど、すごい」「さすが河合塾だね」
・・・くらいには思うんじゃないでしょうか?
また、壁にはでかでかと実績が張り出されているし、
さすが大手というだけあって印刷物も立派。
合格体験記も豊富にあって、これは参考になる。
やっぱりこの予備校に通うことは私の合格に対して役に立つかもしれない!
と思うのは当然の成り行きだと思います。
(当然の成り行きになるよう考え抜かれ、コンテンツが充実化させ、内容・構成・装飾にいたるまで企画されているので当然です)
もしかしたら、無料説明会、先ほど1回当たり数十万の経費といいましたが、
もう少しかかっているかもしれません。
つまり、それくらいの出費・投資をしてまで、
KALSは僕たち受験生に少しでも受講して欲しい、受講「人数」を増やしたいし、
それで十分モトが取れている、
ということです。
ここで、この項で僕が最もあなたに伝えたいことをお伝えします。
つまり、そこまで(出費)して受講「人数」を増やしたいということは、ですね。
もしあなたが「KALSの無料説明会よかった!」と思い、
かつ、仮にそれだけで受講を決意したということは、
彼らの思惑が、彼らが意図するとおりに、あなたに対して奏功した
ということに他ならない、というです。
こういうと、「私が良いと感じたものは良いのだから、いちいちケチをつけるな」
と思われるかもしれません。そう思われるのはもっともです。
しかし、
あなたが「いいもの」と感じる裏には、「いいもの」を提供する側の思惑がそれなりに働いている
ということは、知っておいて損はないと思うのです。
(もちろんそこで働く中の人たちの努力の賜物ではありますが)
ということは、
つまり、説明会のすばらしそうなイメージだけで、直感的に(または反芻した結果)受講を決断するのは、一番オススメできない、ということです。
なぜなら、そこに、
あなたにとって本当にベネフィットになるか、
中立的な視点での検討が抜けているからです。
また、大手企業は自分たちのイメージこそが命だということを熟知しているので、イメージ戦略と施策は最高に練っています。
そのため、イメージを反芻すればするだけ、
あなたは本当のあなたが置いてきぼりになったまま、
彼らに引き込まれることになるのです。
あなたには、無料説明会で受けた印象のよしあしだけではなく、
この後、引き続き記述する、
「KALSおよび関係者(講師・チューター・受講生)が発信する情報の信憑性」と、
「KALSである必要が本当にあるかどうかの検討」
によって、冷静に受講の是非を検討していただきたいと思っています。
あなたの大切な金銭的・時間的資本をどこに投入するかが、
あなたの医学部編入試験の成否を決める第一歩の決断だからです。
大きな「本当」に潜む小さな「信じ込ませたいこと」 ~発信された情報の恣意性・信憑性~
教育業(KALSを含め)が力を入れる販売戦略のうち残りもう一つは、
2.(価値観)教育でした。
まず、あなたがKALS等の「売り手」による媒体にアクセスする限り、
常に価値観教育の洪水にさらされていることを必ず認識しましょう。
(それがWebサイトであれ、無料説明会であれ、資料であれ、です)
そして、(価値観)教育においては、
前述の通りあなたにとっては有用な情報もありますが、
彼らの目的はあくまで「あなたに自発的に買ってもらいたいと思ってもらうこと」です。
先方は、あなたに対して、自発的に買いたいと思わせてくるわけですから、
あなたが価値観教育の洪水にさらされている間は、
本当に必要なものではないものまで「買いたい」と思ってしまうリスクがあると考えましょう。
そのためには、
常に、あくまで本当にあなたに必要なベネフィット(=あなたが本当に必要とするもの)は何なのか?
という視点を忘れないことが重要です。
これについては、直接的には後半部分で詳述しますが、
まずは、あなたに本当に必要なものかを判断する目を養う第一歩として、
彼らから発信される情報に対して、恣意性がないか慎重になる必要があります。
まず一般論として、医学部編入を志す人は、
- 大学を卒業(見込み)している
- とくに、全国的に名が通る大学・大学院の出身者が、比較的多い
- それゆえ、自分の理解力と判断力には、それなりの自信を持っている
- とくに、話の筋が通ることを重視し、理解納得したい
という特性を持っています。
実は、販売や勧誘の界隈では結構有名なのですが、
こういう「マジメ」な人ほど簡単に誘導しやすいというのが定説です。
というのも、こういう人たちは、心理が動くポイントが明確だからです。
とくに、売り込む側からすると、c.とd.(受験者の判断力が高いことをくすぐる)が狙いどころです。
具体的な説得の論法に落とし込むと以下のようになります:
- 全体として話の筋が通っている
- 一つ一つの話についても、合格という目的に対する、至極合理的なものばかりである
- 大きい「本当」の中に、小さな「信じ込ませたい話」を紛れ込ませる
つまり、話に矛盾がなく、説得力があり、合理的であれば、「賢い人」ほど納得するということです。
これを行うことで、相手がたとえ超有名大学(たとえば東大)出身者であっても、
全員とまでは行かなくても、発信側にとって有利な帰結(=受講してもらう・契約してもらう)に導くことが出来ます。
とくに、3つ目の「小さな信じ込ませたい話を紛れ込ませる」がポイントです。
たとえば全国合格定員のうち72.5%がKALS受講生という話は、
彼らにとって、「小さな信じ込ませたい話」でしょう。
Webサイトや説明会で72.5%を信じてしまうと、そこから外れることの恐怖心が芽生えます。
(また、たとえば「この数字は現時点では正確とはいえない概略値ですが」、などとコメントを入れれば、聞く側からすると「あ、この人は元来信頼性を重んじる人なんだ。このような注意喚起をわざわざしてくれる、ということは自分たちの発信する情報すら中立的な立場でプレゼンしてくれるということだし、なんだか信頼できそうだな」と無意識に思います。そうすればさらに説得力と信頼性は増すのです)
そうなると、後はもう簡単です。オファーを一押しするだけで契約する、というわけです。
今のは一例ですが、つまるところ、KALSの説明会で得られる情報については、
「小さな信じ込ませたい話」がないか、しっかりと検証する必要があるということです。
これについては、すでに(書きかけの)記事があり、今後、そちらにまとめようと(+その信憑性について考察していこうと)思います。
まだ書きかけなので、とりあえず現時点で僕が特に気になった
次の2つの情報について、信憑性を確認してみましょう。
「合格者数のうち72.5%がKALS受講生」の実際
(※2018.10.21追記)
KALS公式において、
- (KALS受講生による総合格通知数)/(国立大総定員)×100% = 81.7%
- (KALS受講生数)/(国立大総入学者数)×100% = 50.5%
と訂正されていました。
依然、「全く意味のない」1.の数字(81.7%)が強調されて掲載されているのが、まだしっくりきませんが、
一方で、以前は全く掲載されていなかった、本当の意味での実績値である2.(50.5%)が表記されるようになっており、
広告方法として一定の改善はあったとみなせると思います。
(以下、以前から記載していた文章)
KALSのwebサイトに、
国公立大学合格者の72.5%が河合塾KALS受講生です。
という記述がありますが、実際はどうなのでしょうか??
>>詳しくは、コチラのリンク先に、KALSの中の人にヒアリングした結果をまとめてみました。
ちなみに、説明会の場では、
明確に「実際の合格者数は110名」と、講師の方がおっしゃっていました。
とはいえ、Web上では、
公式に110名より多くの数字(2017年188名)をうたっており、
説明会に来ないかぎり、実態は把握できません。
公正な数字を土俵にビジネスで戦うという誠実さを消費者に対してアピールするなら、
KALS入学者数約110名(2017年試験) / 国公立定員総数約210名 = 52%
が本当の数字になるだろう、と思います。
この事実(合格者占有率の公表値と実行値が異なること)について、
僕たちはよく考えるべきではないかと思います。
KALS内の競争と倍率
全国の国公立大学の総定員210名に対して、
KALS受講生は約110名(2017年実施試験)であり、残りは非KALS生。
つまり、KALS受講生は約半数なわけですが、、、
そんななか、僕の中で、どうしても知りたい情報がありました。
それは、KALSの医学部編入講座を受講している人は全国にどれくらいいるのか?
ということです。
>>詳しくは、こちらのリンク先にまとめています。
KALSの最終合格者数(≒入学者数)は上に述べたように110名程度(2017年実施試験)であり、
全受講者は700名程度、うちアクティブ受講者(マジメに勉強している受講者)は300名程度であることを考えると、
まずはKALSの中で3~6倍程度の競争倍率があるということがわかります。
KALSの中での競争があるということは、
KALS受講によってそもそも合格が保証されるわけではない、ということがわかります。
にもかかわらず、一方でKALS受講せずとも、全国定員のうち約半数以上はKALS非受講生という現実を考えると、
KALS受講は合格に必須の条件ではない、ということもわかります。
この事実は常に念頭に入れておく必要が、僕たちにはあると思います。
受講することで得られるベネフィットを理解し、そのうえで、あなたにとって本当に必要かどうかを判断する
前半部分では、
「KALSの目的」は結局のところ「顧客数最大化」に集約するということを、
高収益体質の業界構造・マーケティング戦略・それに基づいた情報発信スタイル、
という観点から掘り下げて説明しました。
また、それに基づいて情報発信がさまざまな形で行われていることを説明しました。
そして、あなたがそれに飲み込まれ、本当のあなたが求めるものを見失わないよう、
正確な判断力を持ち続ける必要がある旨の注意喚起を行いました。
(とはいえ、何度も繰り返すとおり、僕はKALSを否定しません。価値あるコンテンツを提供しているとも思います。あなたがご自身で「本当に必要」と信じるのであれば、受講料を自分に投資して努力することは、あなたにとって価値あることだと思います。一方、あなたにとって本当に価値があるかどうかを、冷静に考えて欲しいと考えています)
ここから書く後半部分では、
「受講」することで得られるベネフィットを理解し、
そのうえで、あなたにとって本当に必要かどうかを判断する
ことにスポットを当てて生きたいと思います。
多大なるロスを防ぐ 〜KALSは合格条件ではないし、合格保証装置でもない〜
先ほどKALS内の競争と倍率について述べましたが、
これはつまるところ、
- KALSが合格条件でもなければ
- KALSさえ受講すれば合格するわけでもない
・・・ということです。
たとえば、僕の知り合いにこんな人がいます。
KALSに関するWeb上での評判、口コミ、もしくは公式Webサイトでの記述・情報、無料説明会などの情報「だけ」を信じて、KALS受講したはいいが、考えなしに教材をこなすだけで3年が経過してしまった。。。
実際こういう人はたくさんいます。
なぜならKALSからの合格者110名(2017年実施試験)に対して受講生が(数字上は)700名程度いるのですから。
そこそこ滞留時間が長い受講生もいるはずです。
あなたも、彼と同じ考え・行動様式で勉強していたら、どうなっていたでしょうか?
それを想像したら、上記に気づけた時点で、
多額のお金と数年分の時間のロスを未然に防げた、ということになると思います。
「受講」することによって、得られるベネフィット
結局のところ、KALSに年間数十万~百数十万円を支払い、
わざわざ「受講する」ことで得られるベネフィットは以下の4点です。
- 学習範囲選定のアウトソーシングおよび(主に生命科学の)教材
- カウンセリング
- 過去問・模試入手し放題 (※2018.9.8単科受講のベネフィット追記)
- 勉強仲間
以下、1つ1つのベネフィットについて見ていきましょう。
今のうちに断っておきますが、かなり辛口な意見も書いています。
一方で、受験生にとって有益なベネフィットは、素直に有益であるということも書いています。
これは、冒頭に述べた
「僕が受験勉強開始時点で行った考察を、そのままあなたにプレゼントする」
というお約束を果たすためです。
ベネフィット1:学習範囲選定のアウトソーシングおよび(主に生命科学の)教材
冒頭で述べたとおり、KALSの最も大きな存在意義は、
学習範囲選定のアウトソーシングです。
要項集で概要を掴み、
テストバンクを完璧にこなして定着をおこない、
実戦テキストで演習を重ね、
校外模試を全て受験して実戦形式に慣れ、
かつ計画の微修正を行えば、
十分その目的を満たすことができます。
で、上記教材はヤフオク!やメルカリで手に入ります(テストバンクと模試は、しっかり公式で申し込みましょう)。
・・・いちおう「塾外秘」という記載が各教材にはありますが、
現実として上記オークションサイトに出品されているので、
ここでは、その旨「そうである」とお伝えしております。
なお、人によって講義があったほうがわかりやすい、ということもあると思うので、
その場合はやはりメルカリで講義映像DVD等、一式の教材も手に入ります。
また、講師によって教材は毎年UPDATEされますが、必ずしも最新版である必要はありません。
というのも得点にはCommonの定着が何より最優先であり、これについては数年単位で変化することはないからです (学ぶべき基礎的事項がコロコロと変わったら大変でしょう)。
KALSの教材の完成度が高まってきたのが2013年ころですから、
これ以降の年度(できれば2015年以降)であれば問題ないでしょう。
以上、すべてオークションサイトで手に入ります。
各々結構値が張りますが、
それでもKALSをフル受講するより安く済みます。
KALSの最も大きな存在意義として位置づけた、
学習範囲選定のアウトソーシングは、
正直これですべて出来てしまいます。
ベネフィット2:カウンセリング
これは、友人知人の受験経験者・合格者、
いなければ僕を含め、人をどんどん使えばよいのではないかと思います。
正直・・・、
今このサイトを見ているあなたはラッキーだと思います。
僕の時は、本当に、リアルにも、ネットにも、相談できる人はいませんでした。
また、KALSにも、通うお金などとてもありませんでした。
しかし、今のあなたは、その気になれば僕を頼ることができる。
そういう意味では、本当にラッキーだと思います。
ぜひ、僕を使ってください。
(※ただし2018.10.21現在、直接サポートできるのは、これ以前に連絡いただいた方のみ)
そして、一方でこれは正直申し上げなければならないのですが、
べつにKALS関係者(チューター、もしくは講師)にこだわる必要性はまったくないと思います。
KALSでは、30分単位で時間制限があり、事前予約必要、
かつ「講師」による面接対策のコンサルであれば、受講料とは別の従量課金制です。
(2018年夏現在、チューターは無料ですが)
ただ、、、あまりこういう偉そうな物言いはしたくないのですが、
正直な話、
合格実績という点で多くのチューターよりも
また受験が経験あるという点で講師よりも、
僕の方が身のあるアドバイスができると思っています。
(※ただし2018.10.21現在、直接サポートできるのは、これ以前に連絡いただいた方のみ)
というのも、このサイトには単なる体験記を超えた、
一連の仮説・検証の文章を書き、考えをまとめています(こんなことは誰も行っていません)。
そのため、医学部編入学試験の「全体像」「戦略」「勉強法」については誰より考えがまとまっている自負がありますし、
それゆえあらゆる角度からの疑問にもお答えできるという、ちょっとした自信もあります。
また、結果の保証された信頼性の高い「勉強戦略・勉強法」に関する情報を提供できるという自負もあります。
いっぽう、
【勉強計画、学習の重み付け、進捗管理、モチベーション管理・・・】などは
KALSがしてくれるわけではありません。
自分でしなければいけないことです。
そのようなか、相談やコンサルティングという問題解決を目的とした活動において、
時間的制約・金銭的負荷を相談するごとに求めてくる方式を選ぶことに、
果たして一定の合理性はあるでしょうか?
この点において、あなたには今一度KALS関係者に頼る必然性が本当にあるか、よく考えていただきたいと思います。
ベネフィット3:過去問・模試入手し放題
過去問閲覧については、大きなメリットのようにも感じられますが、
>>コチラの記事にも書いたように、
正直、過去問を使った個別対策にはあまりメリットはありません。
むしろ阪大・北大・名大・千葉大のような高難度大学に照準を合わせて勉強し、
>>複数校を志望することで、結果として合格を掴むための学力を底上げしていく、
という戦略のほうが現実的です。
(※2018.9.8追記)
KALSを受講することで得られるベネフィットについて追記します。
これについては、有用な情報をご提供いただいた方がいらっしゃり、この場を借りてお礼申し上げます。
KALSの講座を「たとえ単科1つでも受講」(※)していると、
上述の【過去問】以外に、以下のベネフィットが手に入ります:
- 過去のKALS模試問題および解説を自由に閲覧・コピーできる。さらに、模試ごとの得点分布および偏差値も知ることができる(=つまり、自分で解いて採点することで、現在の自分の実力を目安で知ることができる)
- 受講科目(たとえば生命科学、有機化学、確率統計など)にかかわらず、KALS校内模試および解説授業を無料で受けられる
(※KALSは単科でも受講することができます。たとえば有機化学や確率統計などは、数万円で受講可能です)
つまり、
都度、自分の勉強の進捗を計測し、勉強計画を微調整をするという、
マネジメントが可能になるということです。
既に別記事で校外模試は全て受験するように述べていますが、
校外模試だけでなく、過去模試・校内模試も活用できるとなれば、
これを利用しない手はないと思います。
ですので、フルセットで受講するまではしなくても、
たとえば苦手科目や自習に自信がない科目などで、単科で受講すれば
数万円で上記のマネジメント「ツール」を手に入れることができるということになります。
これはかなり大きなベネフィットになるはずです。
以上はかなりおいしいですよね。
実際受講しなければ、なかなか気づけないと思います。
わざわざ知らせてくれた某氏には、改めてお礼申し上げます。
ベネフィット4:勉強仲間
KALSに行くことによって得られた最も大きなもの、
それは勉強仲間である。
KALS受講生の方々はそうおっしゃいます。
とはいえ、今では、受験者同士のコミュニティがインターネット上であります。
別にKALSに行かなくても、志の高い勉強仲間は、いくらでも見つけられる今日この頃ではないでしょうか?
また、僕も受験経験者であるから、仲間と考えてもよいと思います。
まとめ
この記事では、あなたがこれからKALSを「受講すべきかどうか」について、
あなたご自身で判断するための材料を提供することを目的として、
僕が受験勉強開始時点で行った考察を、
そのままあなたにプレゼントいたしました。
年間百万円以上の出費を行う可能性がある以上、
その判断には非常に慎重になってほしいという願いがあるためです。
前半部分では、
「KALSの目的」は結局のところ「顧客数最大化」に集約するということを、
高収益体質の業界構造・マーケティング戦略・それに基づいた情報発信スタイル、
という観点から掘り下げて説明しました。
また、それに基づいて情報発信がさまざまな形で行われていることを説明しました。
そして、あなたがそれに飲み込まれ、本当のあなたが求めるものを見失わないよう、
正確な判断力を持ち続ける必要がある旨の注意喚起を行いました。
とくに、KALSから発信される情報のうち気をつけるべきことは、
大きな「正しい(合理性・論理性)」のなかに、
小さな「彼らにとって都合のよいこと・信じ込ませたいこと」が紛れ込んでいないか、
つねに目を光らせておくことです。
彼らから発信されるメッセージのうち、特に注意すべきは
- 「国立大学全国の合格定員のうち、72.5%がKALS受講生が占める」
- 「ゆえに、KALSを受講することが合格へのいわば必須条件のように思わせる」
の2点です。
1.については、KALSからの合格人数からまっとうに計算すると52%です(2017年実施試験の実績より)。
2.については、KALS内競合が(3~6倍程度の競争率で)存在するし、1.で述べたとおり合格定員の半分が非受講生であるということは、
- KALSの受講は合格条件でもないし
- KALSは合格保証装置でもない
であるということです。
後半部分では、
KALSを「受講」することで得られるベネフィットを理解し、
そのうえで、あなたにとって本当に必要かどうかを判断する
ことにスポットを当てて議論を行いました。
結局のところ、KALSに年間数十万~百数十万円を支払い、
わざわざ「受講する」ことで得られるベネフィットは以下の4点です。
- 学習範囲選定のアウトソーシングおよび(主に生命科学の)教材
- カウンセリング
- 過去問入手し放題
- 勉強仲間
1.「学習範囲選定のアウトソーシング」については、KALS受講の最大価値ですが、
教材がオークションサイト等で入手できます。
講師によって教材は毎年UPDATEされますが、必ずしも最新版である必要はありません。
というのも得点にはCommonの定着が何より最優先であり、これについては数年単位で変化することはないからです。
KALSの教材の完成度が高まってきたのが2013年ころですから、
これ以降の年度(できれば2015年以降)であれば問題ないでしょう。
2.「カウンセリング」は、
べつにKALS関係者(チューター、もしくは講師)にこだわる必要性はまったくありません。
というのも、KALS関係者よりも身のあるアドバイスを出来る人は(僕を含め)たくさんいるからです。
3.「過去問入手し放題」は、
正直、>>過去問を使った個別対策にはあまりメリットはありません。
むしろ阪大や北大のような高難度大学に照準を合わせて勉強し、
>>複数校を志望することで、結果として合格を掴むための学力を底上げしていく、
という戦略のほうが現実的です。
(2018.9.8追記)
ただし、有機化学や確率統計などの単科受講をすると(各々数万円程度)、
過去模試の問題・解答解説・得点分布・偏差値がわかりますし、
校内模試の受験と解説授業が無料で受けられます。
これは、あなたご自身の勉強の進捗マネジメントツールとしてかなり有用です。
上記を入手・活用する目的で、単科受講することは断然オススメです。
4.「勉強仲間」は、
今では、受験者同士のコミュニティがインターネット上であります。
別にKALSに行かなくても、受験勉強の仲間は、いくらでも見つけられる今日この頃ではないかと思います。
ーーーーーーーーーーーーーー
以上の考察をもとに、僕は
KALSを「学習範囲選定をアウトソーシングする」という目的「だけ」(※)に活用し、
その結果、阪大はじめ複数校から当初合格をいただけました。
(※生命科学テストバンクおよび公開模試・実力テストのみ)
こういうケースもあるため、あなたには今一度
KALSを本当に「受講」するかどうか、熟考して欲しいなと感じています。
というのも、見方によっては、「受講」せずとも「受講者」と同等かそれ以上の
ベネフィットが得られるようにも思われるからです。
その判断をするのはあなた自身です。
もし本当にあなたが受講が必要であると判断したなら、それは百数十万円の価値があるでしょう。
逆に、本当はあなたに必要ではなかったと判断したなら、元々かけるはずだった百数十万円を、受験校を増やすことによる合格可能性の向上に使えるかもしれません。
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