医学部編入でTOEIC, TOEFL対策はすべきか?

こんにちは!

ぶっでぃです^^

医学部編入の戦略の立て方について、記事を書いたところ、

TOEIC/TOEFLの勉強ばかりしていて、

本番の形式の英語に対応できるんですか?

といった問いをいただきました。

ごもっともな疑問です^^;

じっさい、同じような疑問を僕も抱いたものです。

すなわち次の疑問です。

TOEIC/TOEFLの得点力と、本番での得点力は別物じゃないの?

そうだとすれば、TOEIC/TOEFLの対策は二度手間じゃないの?

素直に編入英語の対策をした方がいいんじゃないの?

というものです。

この疑問に対し、僕は2017年受験(阪大合格のとき)の最初に徹底検証しました。

本日は、同じ疑問をお持ちの皆さんに、この問いへの答えをシェアしたいと思います。

実際、勉強時間の配分は、医学部編入試験において生死を分かつ問題です。

その決断を見誤り、

本当の意味で二度手間とならないために。

僕なりに真剣に分析した結果を皆さんに共有します。

目次

編入英語の正体にせまる

要素に分解する ~物は必ず「何か」で構成されている~

最初にやるべき最も大切な作業は、

対象物である「医学部編入学試験における英語」を

構成要素に分解することです。

要素とは何か?ということですが、

物は、必ず何かで構成されています。

この「何か」を要素と言います。

要素を究めると、物事を成し遂げるために準備ができることになります。

例を挙げると、英語をマスターしようとしているAさんBさんがいるとします。

ちなみにこのモデル人物は、実際の僕の友人です。

学習前のTOEICスコアは、それぞれ670640でした。

Aさんは、英語をListening, Reading, Writing, Speakingに分解しました。

4つ要素があるのだから、それぞれ別に鍛えたのです。

所要時間はおよそ1年強だったといいます。

彼は理系で、もともと科学技術関連の読み書きは得意だったそうですが、

1か月だけ米国に旅行に行って、現地の人たちとお話しして、

英会話もできるようになって帰ってきました。

TOEICも975点になっていたといいます。

いっぽう、Bさんはといと、

英語を鍛えるためにとりあえず渡米しておこう、

ということで1年間アメリカに留学しました。

現地で英語を話そうにも拙い単語の羅列しかできず、

そのまま時が過ぎて、結局英会話はできずTOEICも670点どまりだったとか。

彼らの違いは何だったでしょうか?

やる気?才能?経験?

ちがいます。構成要素に分解し、各要素を極めたかどうか、ということです。

Aさんは、英語にはL, R, W, Sと4つ要素があるのだから、それぞれ別に鍛えたのです。その後1か月だけ渡米した。

Bさんは、英語をあくまで1個と捉え、とりあえず1年間渡米した。

二人とも英語学習にかける所要時間はほぼ1年間でした。

しかし、学習の効果と結果は歴然でした。

(参考記事:ボキャビルダーを活用して、英単語力を能率的に伸ばそう!

以上のことからわかることは、

英語の正体というものが4つであると明らかにした、

Aさんの方が実績を出したという事実です。

4つからなる、ということを明らかにしたAさんは、

明らかにする前よりは英語の正体に迫っているし、

それを鍛えていくことで英語をしゃべれるようになったということですね。

いっぽう、Bさんは英語力を身に着けることができなかった。

なすがままに目の前のことに対処していったところで人生は変わらない

ということを、Bさんは教えてくれたように思います。

ここで注目してほしいのは、要素を究めることで、

結果的に効果を出すまでの時間を短縮できたという点です。

時間を短縮できたということは、寄り道、無駄な道を自分に許さなかった、ということです。

医学部編入を目指す人にとって、最も求めるのは時短効果ではないでしょうか?

もちろん、Bさんが渡米を継続し、少しずつでも現地の人と交わいの度合いを深めていけば、

英語を話せるようになったかもしれません。

しかし、Aさんのように要素を究めることで、最終的な実践は1か月で十分だったのです。

※なお、誤解いただきたくないのですが、要素を究めさえすれば完璧とは言っていない、ということです。あくまで、最終的な実践による時間は短くて済むということと、同じ学習時間だと要素を極めた方が効果が出るということを強調したいのです。

この両極端なエピソードを知っていた僕は、

受験開始時に、2017年の受験開始時に、

医学部編入試験で課される英語問題の構成要素を分解しようと決めました。

必要な要素に分解したうえで、それぞれを究めて

最後に問題演習&模試を受ければよい。

英語に関してはそのようなやり方が、

一番時短で、一番無駄な道を許さない方法だということを、

僕の友人たちは教えてくれていたからです。

編入英語の構造をまず分解してみる

まず、手始めに阪大の医学部編入学試験の英語過去問題をみて見ます。

同時に他大学の過去問も。

その結果、扱う題材の別はあるにしても、

以下のとおり構成要素において、大学間で違いがないことが判明しました。

  1. 試験中に見る全ての単語がわかる
  2. 英文の解読が素早く正確にできる。
  3. 問題文が求める箇所の和訳を適切に記述できる。(阪大に限らず英語の出題スタイルは該当箇所の抜粋&和訳が多い)
  4. 英作文の記述が洗練されている。

1.は、語彙力です。

そして、語彙は、一般語彙(難関大学受験レベル)+専門語彙生命科学中心)より構成されています。

2.は、速読力です。

そして、速読力は、文法力+語彙力+スラッシュリーディング(チャンク分け)、を鍛えれば達成されます。

3.は、和訳力です。

そして、和訳力は、文法力+語彙力、より構成されています。

4.は、英作文力です。

そして、英作文力は、文法力+語彙力+ネタ力(=たくさんのトピックネタについて「自分の意見を持っておくこと」)+文章構成力、より構成されています。

上記をわかりやすく落とし込むと、医学部編入学試験の英語出題は以下のように表されます:

(医学部編入学試験の英語に必要な能力)

= 語彙力 + 速読力 + 和訳力 + 英作文力
= 一般語彙力 + 専門語彙力 + 文法力 + チャンク分け習熟
+ ネタ力 + 文章構成力

つまり、以下の6つの構成要素

  1. 一般語彙力
  2. 専門語彙力
  3. 文法力
  4. チャンク分け習熟
  5. ネタ力
  6. 文章構成力

について、

まずは各々を極め

次に問題演習形式で統合すれば、

医学部編入学の英語は攻略できる、ということになります。

なお、5.および6.の構成要素は、

小論文対策で鍛えるべき要素でもあります。

そのため、5.と6.は小論文対策に回すとして、

英語のための勉強においては、1~4の構成要素を鍛えることが重要と言えます。

TOEIC/TOEFLが満たしてくれる構成要素

突然ですが、僕自身の話をさせてください。

僕の英語力は当初TOEIC 520(!?)というレベルでした。

英語力については非常に残念なレベルだったといわざるを得ません。

まずは、基礎力をつけなければならない。

上記の構成要素のどれもが、ほぼついていない状況だったのです。

これから医学部編入英語も攻略しなければいけないし、

一方で北大(TOEIC680必須)も受験したかったしで・・・

両方やるのは大変だろうと思いました。

しかし、そこでふと思い立ったのです。

もしかしたら、TOEICの点を(テクニックでなく)真面目に上げたら、

その努力は医学部編入英語の大部分をカバーできるのではないか!?

そう思い立ち、上記の要素分解をした後、

「TOEIC勉強はどれくらいの要素を満たせるのだろう?」

と真剣に考えて見たのです。

それには、TOEIC/TOEFLの点を上げるためには、

どのような要素を満たせばよいか考えれば分かります。

実は、TOEICもTOEFLも、非常に教育的にできています。

というのも構成要素ごとにPart分けされていて、

各々で見る能力が異なるのです。

(そして各Partで見られる能力は公表されています)

TOEICを例に挙げます。

Part 1, 2, 3, 4はリスニング、Part 5, 6, 7はリーディングのパートです。

Part 1が基本的な聞き取り力、Part 2が会話の流れをつかむ能力

Part 3が会話からキーとなるポイントを抽出する能力、

Part 4がスピーチや説明からポイントを抽出する能力、

Part 5, 6が語彙力・文法力(出題形式が違う)、Part 7 が長文読解力

・・などなど、求められる能力が明確に分かれているのです。

まず、TOEICのPart 5, 6ですが、明らかに一般語彙力文法力に比例して得点が伸びます。

(なお、TOEIC はPart 5, 6が取れないとPart 7も取れないようにできています)

そして、Part 7をとるためには、頭の中で文章のチャンク[塊り]分けすることができ、

かつ問題の設問から逆算して本文中の該当箇所を見つけるというテクニックにも習熟しなければなりません。

すなわち、TOEICの、少なくともリーディングパートを伸ばすことは、

医学部編入学英語の構成要素(のうち英語学習で担当する分)である

  1. 一般語彙力
  2. 専門語彙力
  3. 文法力
  4. チャンク分け習熟

のうち、2.以外の全てを満たしてくれることになります。

以上の議論は、医学部編入学の英語において、

  • TOEIC/TOEFLのスコアアップをするための勉強を(テクニックではなく)実力ベースで行い、
  • かつ専門語彙力をつける訓練を常日頃行い、
  • そのうえで、実戦形式問題や模試で力をつける&力試しをすれば、よい

ということを我々に教えてくれています。

リスニングパートがあっても、なおTOEIC/TOEFLを伸ばしたほうが有利な理由

医学部編入学試験において、

リスニング能力が求められることは基本的に(※今のところは)ありませんから、

TOEIC/TOEFL対策を行なうのは無駄に思うかもしれません。

また、このような疑問はあることでしょう。

TOEICにはリスニング、

TOEFL iBTにはリスニング、ライティング、スピーキングがある。

編入のために必要な能力を取り急ぎつけたいのに、

L, W, Sに割く時間は邪魔なんじゃないの?

これも、もっともな疑問です。

しかし、果たして本当にそうなのでしょうか?

という視点を持つことも重要です。

これについては、以下の切り口でお答えすることができます。

  • TOEIC/TOEFLスコアUPによって、受験校の選択肢が広がる。そして、大学によっては英語評点がそのままUPする

出願要件にTOEIC・TOEFLスコアシートの提出、

もしくは最低点取得済みであることを求める大学が、相当数あります。

スコアシートを提出したあと、スコアをどのように扱うかは大学によりますが、

少なくとも、英語の筆記試験を課さない大学は、スコアシートの点数がそのまま英語の得点と見なされます。

また、TOEIC/TOEFLに足きりのある大学では、そもそもスコアが基準点以下では出願すらできないのですから、

TOEIC/TOEFLのスコアを上げることで受験校を選択する幅が広がります。

すなわち、出願に当たって、その取り扱いに関わらず、

TOEIC/TOEFLスコアシートの出願を求める大学を出願する限り、

Readingのほか、L, S, W対策が必要であっても、

TOEIC/TOEFL対策は進めるべきである、というのが答えになります。

  • リスニング対策に関しては、そもそも時間ロスにはならない

TOEIC/TOEFLのリスニングパートの勉強法は、

大きく分けて二つあります。

それは、TOEIC/TOEFLの公式問題集のリスニングパート音声に対して、

ディクテーション、およびシャドーイングを行なうというものです。

(参考)>>コチラのサイトに、具体的かつ効果的な方法が記されていますので、ほぼそのまま踏襲するのがよいと思います。

※TOEFL iBTの勉強法サイトではありますが、勉強法そのものはほとんど共通です。また、当該サイトではDictation, Shadowing, Reproductionの3パートとしていますが、下で述べるように、ShadowingでReproductionも兼ねることができます。

ディクテーションは、聞き取った英語を文章に起こす作業です。

シャドーイングは、聞き取った英語を、聞き取ったそばから口で反復する作業です。

前者は、机に向かって行なう作業ですから、たしかに勉強時間をとられているのかもしれません。

しかし、後者は、耳で聞いて口で反復(なんなら列車内でも脳内で反復)できるわけですから、

スキマ時間に行なうことができます

ディクテーションとシャドーイングは、大学の講義形式になぞらえることができます。

つまり、ディクテーションは、文章の大枠理解、正解理解を目的とした、座学講義に近いです。

対してシャドーイングは、それを実践してみる。自分が聞き取れているかを確かめることを目的とした、演習・実習に近いです。

はたしてどちらが力がつくでしょうか?

・・・より実践的なシャドーイングですよね?

たしかにディクテーションをせず、いきなりシャドーイングしてしまうと、

よく分からない文章をなんとなく反復するだけであり、なかなか実力はつきません。

ですが、いつまでディクテーションばかりを行なっていても力はつかないのです。

一番正しい方法は、

あくまで基礎であるディクテーションを1週させたら、

より実践的なシャドーイングに早々に切り替えること。

そして、シャドーイングに慣れてきたら、今度は自分が話す方から先にかぶせてみる(暗唱)。

つまり、シャドーイングに重点を置くということです。

そして、シャドーイングは、座学が行き詰った時、家事をしているとき、通勤通学時などなど、

スキマ時間を活用して行なうことができます。

じっさいに、僕はスキマ時間中心の方法

TOEICにおけるリスニングパートの点数を、3ヶ月で150点向上させました。

リスニングの対策によって、本来の勉強時間を圧迫された、という思い出はあまりありません。

僕の実例

いろいろ述べてきましたが、

実際に僕がどのような勉強をしてきたのか記したほうが

一番理解しやすいと思いますので、以下に僕の実例を載せておきます。

まず、僕は編入英語の対策として、TOEICの対策を重点的に行ないました。

なかでも、語彙力・文法力の強化に力を入れました

(基礎力がついていなかったためです)

一方、TOEIC対策を重点的に行なったにもかかわらず、

第一志望は阪大(TOEICスコアシート提出なし、英語筆記あり)だったため、

専門語彙の学習にも力をいれました。

また、筆記試験に対応するため、各要素だけでなく、

KALSの模試(計3回)は全て受験しました。

実戦形式の演習はKALS模試のみ。それ以外は実施せず

  • 各要素に対する、対策方法:

結局のところ、僕が行なった各要素

  1. 一般語彙力
  2. 専門語彙力
  3. 文法力
  4. チャンク分け習熟

に対する勉強は、以下の表が全てになります。

要素 教材 備考
一般語彙 ボキャビルダー

(※初月無料&気に入らなければ1ヶ月以内解約で課金なし)

web上の語彙力強化プログラム。製作者は7ヶ月で語彙1万2千。私も半年で語彙1万月額5000円です
専門語彙 医学部編入のための英語演習 巻末英単語集。 このために1冊買ってよいと思うほど、秀逸な英単語集演習はしなくてよい(模試で英語を定期的に解いているだけで十分)
文法力 TOEIC対策勉強

(Enjoy life in English)

この方法は結構オススメです。本当に速読力がつきます。ひたすらヒロ前田のPart5,6本公式問題集をやってました。
※ただし、これらの教材のレベルが高いと感じられる場合は、まず高校英語レベルの文法・語彙教材からはじめる必要があります。
チャンク分け習熟 同上 ヒロ前田さんの本をこなす上で、全文スラッシュリーディングを実施しました。そうこうしているうちに、文章に直接書き込まずとも、文章構造が脳内で瞬時に浮かぶようになりました。

※なお志望大学選定の時点でTOEFL iBTの受験を検討したことがあり、その際に参考にさせていただいたサイトは>>コチラになります。ご参考までに、どうぞ。

↓↓英単語力を高める方法をもっと詳しく知りたい方へ↓↓

ボキャビルダーを活用して、英単語力を能率的に伸ばそう!

とくに、TOEIC対策勉強については、いちど

Enjoy life in Englishというブログを読んで、

全体像と具体像をつかんでおくことを強くお勧めします。

スコアを伸ばすための、効果的で再現性のあるノウハウを、

体系的にまとめてくれています。

  • 考察1 : 編入英語問題を使った演習は必要か?

答えはYesです。

ただし、要素を極めてから、という条件付です。

英語演習を必要とする考えの人は、

「問題主文の文脈を理解して適切な解答をするには演習して慣れることが必要だ」と考えています。

これは一理あります。

というのも、この記事の最初に書いたとおり、各要素を極めるだけでは、

TOEIC/TOEFLの能力を伸ばすことはできても、

医学部編入試験の英語において、解答する力を伸ばすことはできないからです。

実際、

TOEICスコアはTOEIC力であって、英語力ではない。

英語の解答力は英語で伸ばさねばならない。

という主張を見かけます。

この主張の要点は、

「各要素を極めた上で、実践的訓練もまた(短期でよいから)行なう必要がある」

「ゆえに各要素を極めただけで、英語対策は万全と思うべからず」

ということでしょう。

要素を極める=TOEIC力実践的訓練=編入試験の英語

と置き換えて読むと分かりやすいかもしれません。

そのうえで注意してほしいのが、

英語力はあくまで各要素が繰り返し・習熟に裏づけされたうえで、

初めて伸びるということです。

実地の英語演習を行なうだけで英語解答力が伸びることはないということです。

冒頭のAさんBさんの話を思い出してください。

なすがままに目の前のことに対処していったところで人生は変わらない

ということです。

実地での解答力を伸ばすためには、

何度も繰り返しますが、まずは各要素を伸ばすこと。

そのうえでの、文脈理解力です。

しかし、これは生命科学の理解受験者の教養によるものが大きいことを覚えておいてください。

生命科学の学習が進捗し、小論文のための読書をしていけば

文脈理解力は自然と身につくのです。

一方、医学部編入試験の英語では、解答形式のほとんどが和訳と要約です。

これは、文法力語彙力を高めるのがもっとも効果的な方法です。

これを鍛えるのに、わざわざ毎回、編入の英語問題で演習する必要性はどこにあるのでしょうか。

むしろ、各要素に着目して、短期間に集中して力を伸ばしたほうが効果は出やすいです。

以上をかんがみれば、実践的な訓練は、

3回分の模試と過去問解析でサクッとやるくらいで丁度よいのではないでしょうか

実際、半年前にはTOEIC520点からスタートしていたにもかかわらず、

これで筆記試験の英語を課す阪大、富山大ともに当初合格していますから、

必ずしもトンチンカンなことを言っているわけではないと思うのですが、いかがでしょう。

  • 考察2 : 英作文対策はどうなった?

英作文対策については、英作文以外の対策についてと同様、

  1. まず最初に基本的な6つの構成要素を満たし、
  2. 次に実践的訓練を積む、

というステップでいけるはずです。

英作文を含めた、編入英語の構成要素は、

  1. 一般語彙力
  2. 専門語彙力
  3. 文法力
  4. チャンク分け習熟
  5. ネタ力
  6. 文章構成力

でしたね。

実際のところ、僕は上記の構成要素は全て習熟しておりました。
※さすがに極めるところまではいけず、そこは残念

1~4については、すでに述べたとおりTOEIC対策を実施し、

5,6については、小論文対策で日ごろからネタ本を読み漁り、

また論述の訓練も(気が向いたらですが)行なっていました。

しかしながら、それらを英文で統合するという作業を怠っていたのです。

そのため、阪大では、50点程度の得点しかできませんでした。

これは僕自身の甘さを認めざるを得ない部分です。

英作文において、上記要素を統合するための作業は、

英作文以外の編入英語と同様、きわめてシンプルです。

つまり、実戦形式であればなんでも構いません。

例を挙げると、

  • 英作文を課す大学の過去問題を、実戦形式で解く
  • 小論文の設問を英語で解く

のいずれかが有効な手段となりうるでしょう。

(※参考)上述の方法とは別に、Writing力向上の基礎的訓練として以下サイトに書いてあることをそのまま実行すれば、必ず英作文力が向上するはずです。

英作文対策(外部サイト)
※TOEFL iBTの勉強法サイトですが、着眼点や方法論などは、かなり通じるものがあります。

ただし、僕たちは英語のネイティブではないので、

自分の書いた文章が正しいかどうかのチェックが必要です。

幸いなことに、現在ではインターネット上でチェックできるサービスがたくさんあります。

単なる文章修正ではGinger英文チェッカーなどが自動でしてくれますし、

ネイティブによるチェックをしてくれる無料SNS、Lang-8などもあります。

ぜひ、有効活用してみてください。

  • 学習スケジュール(TOEICおよび模試の結果も併記):

~前年12月 TOEIC 520点

1月 ボキャビルダー(※初月無料&気に入らなければ1ヶ月以内解約で課金なし)、医学単語。公式問題集1周目。TOEIC 620点(一気に100点UP!)

2月 語彙継続。公式問題集2周目。TOEIC 660点模試偏差値57.1

3月 語彙4000到達。公式問題集3周目。模試偏差値57.1

4月 語彙6000到達。公式問題集4周目。TOEIC 740点。併願校のTOEIC必要点をクリアしたため対策終了。模試偏差値45.0

5月 語彙8000到達。模試偏差値49.9

6月 語彙10000到達。第2回実力テスト(偏差値55

※英語に関してはKALSの模試はバラつく印象があります。あまり落ち込まずに、一定の文法力をつけたらあとは淡々と語彙力と速読力を高めることに専念するのが良いと思います。

TOEIC・TOEFL対策することによって得られる恩恵

これまでは、TOEIC/TOEFL対策をすることで、

編入学試験での英語対策もカバーできるのか?について書いてきました。

せっかくですので、TOEIC/TOEFL対策をすることで得られる積極的な恩恵についても書いておきますね。

出願要件にTOEIC・TOEFLスコアシートの提出、

もしくは最低点取得済みであることを求める大学が、相当数あります。

TOEIC740、TOEFL iBT 81以上を取得したスコアシートがあれば、

TOEIC・TOEFL必須の大学に出願することにためらう必要はないでしょう。

これ以下のスコアの場合、

あなたの受験勉強にTOEIC/TOEFLを導入するかについては、

様々な意見があると思います。

ですが、僕はあなたにTOEIC/TOEFLを導入することをお勧めしたいと思います。

理由は、3つあります。

  1. TOEIC/TOEFLのスコア向上によって受験校の幅が広がるから※
  2. TOEIC/TOEFLスコアが現状低い人であればこそ、TOEIC/TOEFLスコア向上のための勉強は英語力の底上げに結び付くから(いかなる英語試験に対しても得点力が向上する
  3. 教材も勉強法も確立されており、かつ実力がスコアという形で定量的に把握しやすいから

※しかも、TOEIC/TOEFLを導入している大学は倍率が低い傾向にあるため、鹿児島大学や浜松医科大学のように受験者が殺到する2科目型大学よりも合格可能性が高くなります。

以上、TOEIC/TOEFLスコアを高めることは、

現状のスコアにかかわらずメリットばかりであることを書きました。

僕は、あなたの受験勉強にTOEIC/TOEFLを導入することを、強くお勧めします。

とはいえ、導入する・しない、は個人によって自由なのですが・・。

仮に導入しなかった場合、どうなるということをちょっと考えてみましょう。

高得点者の場合(受験校の選択によっては)英語の勉強をしなくてよいという

メリットを自らやすやすと捨てることになります。

これはわかりやすいですね。

※ちなみにTOEIC800ホルダーが900にしようという努力はいらないです。600~700台ですら当初合格しますから。800あればもう十分ですから、他のことをしましょう。

低得点者の場合、みなさん、基本的な英語理解力が軒並み低いです。

僕がそうだったのでよくわかります^^;

この場合、TOEIC/TOEFLの対策をしないことで、

一時の時間確保にはなっても、筆記の英語で間違いなく点は取れません

編入学試験での得点力の問題というより、そもそもの英語力の問題です。結構致命的です。

これでは、何かの奇跡が起きて医学部編入学試験に合格したとしても、早晩行き詰ってしまいます。

やっぱりデメリットばかりです。これはとてももったいないです。

かりにあなたがTOEIC/TOEFLを導入した場合、

やるべきことは高得点者・低得点者ともにシンプルですから、とても楽になりますよね。

個人的には恩恵その3がとても大きいと思います。

迷いがありませんから。やるべきことをやるだけです。

TOEIC/TOEFL対策すべきか? まとめ

この記事では、

  1. TOEIC/TOEFLは医学部編入学試験の英語問題をカバーできるか?
  2. TOEIC/TOEFLを導入することのメリットは何か?

という切り口でお話してきました。

1.については、編入試験の英語問題の正体に迫るべく、

構成要素に分解しました。

  1. 一般語彙力
  2. 専門語彙力
  3. 文法力
  4. チャンク分け習熟
  5. ネタ力
  6. 文章構成力

そして、各要素の習熟には、

方法論として確立しており、かつ定量的に評価できる、

TOEIC/TOEFL対策が最も有効であるという話もしました。

各構成要素を極めてしまえば、

あとは以下のような実践的訓練を行なうことで、

合格するための英語力をつけることができます。

  • 英作文以外 : 予備校の模試を全て受験する
  • 英作文   : 過去に課された英作文や、小論文の課題に英語で答える。

英作文の添削は、Lang-8などでネイティブにチェックしてもらうことも可能です。

2.についてはTOEIC/TOEFL対策を行なう積極的なメリットとして、下記を挙げました。

  1. TOEIC/TOEFLのスコア向上によって受験校の幅が広がるから※
  2. TOEIC/TOEFLスコアが現状低い人であればこそ、TOEIC/TOEFLスコア向上のための勉強は英語力の底上げに結び付くから(いかなる英語試験に対しても得点力が向上する
  3. 教材も勉強法も確立されており、かつ実力がスコアという形で定量的に把握しやすいから

以上を参考に、TOEIC/TOEFLなども有意義に活用しつつ、

ぜひ医学部編入学試験の英語を、あなたのものにしていただけたら、うれしく思います^^


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