この記事の要点
- 「医系技官」とは、厚生労働省に勤務し、医療行政や政策立案を担う医師であり、身分は公務員である。
- 主な仕事は、医療制度のビジョンを描き、具体的な法律や予算案に落とし込むことである。
- 現場視察で得た問題点と専門的知見を基に、政策案を作成し、国会で成立するまでフォローする。
- 臨床医とは異なり、医学的な正しさだけでは政策は実現できない点が大きな難題である。
- 例えば、タバコ規制のように医学的に正しくても、愛煙家や企業など多様な利害関係者との調整が必須となる。
- 医学・公衆衛生・行政の知見を総動員し、現実的な「落としどころ」を見つけ出すことが求められる。
医系技官とは、厚生労働省で医療行政・政策立案にかかわるお医者さんです。
身分は公務員です。
厚生労働省の医系技官の主な仕事は、医療制度に関する政策を立案・改正・維持することです。
現状と課題を分析し、最新の知見や学術論文などの資料を基に政策の草案を考え、
国会や他の省庁、医療従事者、患者団体、企業といった関係者に働きかけます。
政策のビジョンを描くところから、具体的な法律へと落とし込むところまで、
法律や制度のスペシャリストである国家総合職の職員と対等な立場で仕事をしています。
仕事の一例として、
現場視察を行い、現場の問題点を持ち帰り課題を整理します。
次に審議会において、現場の視点と専門家の着眼点の両方から方策を練り、
政策案、法案、予算案の具体案を作成します。
その後国会で成立するまで、細かなフォローを行う、といった具合です。
病院医師とは、また異なった魅力と難題があります。
例えば、エビデンスに基づけば、たばこは全面的に禁止した方がよいことはわかっています。
ですが、愛煙家やたばこ農家・企業など、反対する関係者が必ず出てきます。
医学的にどんなに正しいと思われる政策も、そのまま現実社会でうまく運用できるわけではありません。
医系技官は、医学・公衆衛生学・行政学の知見を総動員して、
なんとか現実的な落としどころを見つけるべく奔走する仕事といえるかもしれません。
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